第十八話 クリスマスパーティー
「これ、本当に着るの?」
「え?だって、あき、絶対似合うだろうし」
「こういうの、着てみたかったんだよねー」
邦子はちょっと楽しそう。
ゆっきーもささっと着替えて、私も、ならずにいられなかった。
結局私も着替え、サンタの格好になった。
「みんなかわいいねー」
「これは、どこで買ってきたの?」
邦子が訊いた。
「いや、私が作ったの」
「きょ、香華が!?」
「たしかに、香華ちゃん、お裁縫上手だもんねー」
「これも、すごい上手に作られてて、すごいね!」
「ありがと」
香華が裁縫が上手いのは知っていたけど、こんなものも作れるとは、感心した。
私も何か上手く縫ってみたいなあー、とも思った。
女の子だったら、それくらい最低限のことだよね!
家に帰ったら、初心者向けの何かやってみようかな?
そして、座布団に座り、落ちついていると、香華が、提案をした。
「今日は、みんなで作ろうよ!クリスマスっぽいもの!」
「いいね!やろ!」
「でも、私全く料理できないよ…」
「私も、ちょっとやったことあるくらいで、あんまり自信なくて…」
「私も料理はだめだなあ」
「う~ん。わかった。大丈夫。私が教えてあげる。」
「ほんと?ありがとう」
っという流れになり、エプロンを着て、みんなでキッチンにぞろぞろと入り、色々用意し始めた。
まず、作り始めたのは、ビーフシチューだ。
ブロッコリーを茹でて、たまねぎやじゃがいも、にんじんなどを切り、牛肉も一口大に分ける。
「香華ちゃん、ここはどうしたらいいの?」
「これは…あ、この牛肉は、硬いから、筋をこうやって切って…っと」
「おお、香華ちゃんさすがー」
なるほど、香華は料理も上手いんだな。
「香華、これはどう切る?」
「ああ、これはね、…」
さすが女の子だなあ。
こういうのに、私もなりたいなあ。
え?でも、男を捨てていくってことでしょ?それ。
まあ、慣れてるしもう、うん。
「あき、聞いてる?」
「ああ、ごめん、なんだっけ」
「だから、にんじんはいちょう切りね、いちょう切りっていうのは、こう、一回切ったものを、半分に切って、さらにそれを半分に切ればいいの、やってみて」
「こんな感じ?」
「そうそう、じゃあ、がんばって」
そんな感じで、牛肉を焼き、野菜を炒め、デミグラスソースを入れて、そのまま煮込んだ。
次に作るのは、トマトチーズのサンタのカプレーゼ。
これはさほど難しくなく、簡単に言えば、トマトとモッツァレラチーズでサンタを作るってこと。
まず、トマトのへたをとる人と、トマトとモッツァレラチーズをを切る人、切ったものをピンで刺す人、目を表現するごまをつける人に分かれた。
私は、ピンで刺すのをやった。
へたをとる人は、終わると、切る班の手伝いをした。
これが、なかなか器用な作業で、意外と大変だった。
そして、オリーブオイルをちょっとかけて、完成。
「かわいい~。サンタさんだー」
「こんな感じでできるんだあー」
「このごまもうちょっとこうじゃない?」
「私のクリスマスはいつもこれを作っているんだ~」
「へえー。香華ちゃん、おしゃれだねー」
みんな口々に言った。
小さいお人形さんみたいで、とっても可愛かった。
トマトの帽子がちょこんと載っているのが、特にいい。
最後につくるのは…やっぱりケーキ!
今回作るのは、いちごのケーキというシンプルなものだが、やはり作り方がわからないと大変。
オーブンで予熱して、型をつくり、いちごもカットし、色々泡立てて、生クリームを作り、ホイップ クリームも作り、オーブンで焼く!
そうこうしている間に、ビーフシチューが煮込み終わった。
「わあ~良い香り~」
「ありがとう。みんな、手伝ってくれて」
「いやいやー、こちらこそありがとうだよー」
「楽しかったね~」
「まだ、ケーキが残ってるよっ」
そんな感じで、笑い合った。
ビーフシチューを盛り付けて、その上に、小さくミントを乗せる。
サンタも持っていって、並べてみる。
「いいねえー。やっぱりおしゃれだねー」
「全部香華の提案だもんね、感謝感謝」
「ほんとね。あっきーも可愛いし」
「わ、私は!」
「顔、赤いよっ!」
「っ!」
色々言われて、折れた。
こう、言われているのが、果たしてからかっているだけなのか、と最近思うこともあった。
本性は、まだ、よくわかんない。
そうして、みんなで喋っていると、オーブンの焼き上がりのベルがなった。
「ケーキ、できたね」
オーブンをあけてみると、中からふわんと香りがした。
「やっぱり良い匂い」
「大成功じゃない?」
「ささ、盛り付けよ!」
焼き上がった生地を出し、さっき切らなかったいちごをとんとんのせて、ちょっとした旗をのせて、完成。
「やったー!できたねー」
「楽しかったね~」
「じゃあこれを暗いところに置いておこう」
「はーい」
みんなで持ち寄ったジュースやお菓子を用意して、香華を待った。
香華が戻ってきて、みんな座った。
「改めまして、今日はクリスマスパーティーに来てくれてありがとう。二学期はお疲れ様。また寒くなるけど、頑張ろうね。それでは、いただきます」
「いただきま~す」
そうして、みんなで食べ始めた。
私はビーフシチューを一口パクリ。
おいしい!
「おいしいね!このビーフシチュー!」
「本当だね!このまろやかな感じ、いろいろ具材も入っていて、おいしい!」
「こうやって、手間暇かけて、苦労して出来上がったものは、達成感もあるし、感動して嬉しくなるよね」
「ほんと、ばくばくいける!」
「どんどん食べようねー」
香華がそう促して、みんなぱくぱく食べていった。
「このサンタさんも、やっぱりかわいいねー。」
「これもちまちま作ってよかったね」
「ほんと、楽しかったねー」
っといいながら、邦子はピンをさしたままパクリ。
「ん!おいしい!このモッツァレラチーズが効いてて、トマトとうまくマッチングしてて、めっちゃおいしい!」
「ほんとだ!いいね、こういうの」
私はすごく幸せだった。
こんな仲間たちとこんなにおいしいお昼ご飯を食べて、みんなで笑いあって。
幸せ。
こんな生活が続くのなら、女子生活も楽しくて好きだな。
っていうか、こっちのほうが楽しんでるし。
みんなでこの後、ケーキを食べて、みんなで片づけをして、ボードゲームをして帰った。
すごく楽しい一日だった。
今日が終業式だったなんて忘れちゃうくらい楽しかった。
またこういう日があるといいな。
そうやって、ぼーっとしながら、ほんのりと暗くなった空の下で家に帰った。
そしたら、家から蓮間さんが出てきた。
案の定、声をかけてきた。
今日は個別で二回目だ。
もう、なにがあったんだよー。
「あら、藤本さん、ちょうどよかったわ。今日はもう遅いから、また今度話しましょう」
いや、別にあんまり話したくないんですけど。
「じゃあね。あきさん」
不気味…。
とりあえず、今日は楽しかったから、帰ろ!
その後は家でもクリスマスパーティーをした。
今日は12月24日だった
料理の作り方などはクックパッドさんや味の素さん頼みです。
多少おかしくても許してください…
語彙が、特に、接続詞のバリエーションがすくないですね。
学んでおきます。




