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いつのまにか女子扱いになっていったボクの中学時代  作者: 栄啓あい
第二章 女の子にされていく日々
18/30

第十四話 私服のことについて

 私は、今朝は、土曜日なので、遅くに起きた。


 因みに、私の遅いは、本当に遅いので、昼過ぎである。


 「おはよう」


 そう、部屋着姿でリビングに入る。


 「お、あき、おはようー」


 ソファには母が座っていて、普通の休日って感じだった。


 お茶碗にご飯をよそり、専用の容器に、冷凍食品と冷凍チーズを混ぜてふたをして、チンする。


 その間に、フライパンに卵を割って、目玉焼きを作る。


 目玉焼きができたら、お皿に載せて、チンしたものもレンジから出す。


 それをリビングの机に持っていき、「いただきます」と言う。


 私の休日の朝ご飯はいつもこんな感じだ。


 たまに親が作ってくれることもあるが、このくらいなら簡単なので、ささっとできる。


 これを友達に言うと、料理だと言うが、こんなものは料理のうちには入らない。


 そして、ご飯を食べる。


 「そういえば、亜貴、最近学校どう?」

 「え?あ、楽しいよ。こんな感じの生活にも慣れたし」

 「そうなんだ。それならよかった」

 「うん」

 「格好はもう抵抗はなくなったの?」

 「うんまあ、もういっかって感じだし」


 もとはといえば、香華とお母さんが組みあってこうなったのだが、これでも楽しいし。


「そうなんだ」


 そう言って、少し笑いながら母が話す。


 「今日って用事ある?」

 「いや、特にないけど・・・」

 「じゃあ、ちょっとご飯食べ終わったら買い物行かない?」

 「お母さんと?」

 「うん、ちょっと付き合ってほしくて」

 「あーいいよー」

 「ゆっくり食べてていいからね。さ、着替えてこよう」

 「うん」


 そうして、母は部屋を出て、二階へ上がった。


 途中何かガタガタ音がしたが、気にせずゆっくりご飯を食べた。


 それにしても、付き合ってほしい買い物ってなんだ?


 まあ食品とか思いから、持てって感じ?


 それとも、私がいないといけない買い物かな?


 そう思うと、少しうきうきしてきた。


 そして、ご飯を食べ終えると、母に呼ばれた。


 「亜貴―!ちょっと来て―!」

 「はいよー!」


 そして、行ってみる。


 「着替え用意してあるから、早く着替えちゃいなさい。」

 「うん。ありがとう」


 そして、渡されたものに着替える。


 部屋着を脱いで、Tシャツを着て、下は、スカートをはいて・・・あれ、私服もついにこうなっちゃった?


 慌てて他の服を探そうとするが、


 「他のは全部隠したわよ。とりあえず今日はそれ着ていきなさい」

 

 何か少し恐く、逆らえない感じだったので、スカートをはききって、カーディガンも着て、ハイソックスもひざ下までのばす。


 「あーら。かわいい。やっぱ、あきちゃん(﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅)は似合うわねえ」


 そう言われると、嬉しいような、嬉しくないような、照れる感じになる。


 自分でも鏡の前に立ってみる。


 すると、鏡の奥には、少しばかりかわいらしい少女が立っていた。


 自分で言うのもなんだが、制服よりさらにかわいく一部の男子なら、惚れているかもしれない。


 今更逆らうのも面倒くさいので、もうこのまま今日は過ごすことにする。


 少し考えたが、時間もないので、早く準備することにする。


 「じゃあ、ちょっと準備してくるね」

 「オッケー♪」


 母はとても上機嫌だ。


 「準備したら、すぐ行こうね」

 「うん」


 母はとても上機嫌だ・・・


 そして、階段を降り、小さなポシェットを取り、その中にこどもケータイや財布を入れ、今日は少しカサカサするので、ハンドクリームを塗り、女の子の服なので、いつもより丁寧に髪をセットし、ヘアピンをつけ、トイレを済ませて、お茶を飲みながら母を待つ。


 ちなみに、私はお茶がとても大好きなのである。


 あー!やっぱり家の麦茶はおいしいなあー!


 そんな余計なことをしていると、母が降りてきた。


 「あきちゃん、行くよ」

 「はーい」


 一つあくびをして、よし、と気合いを入れる。


 気合いを入れるところでもないんだけどね。


 ポシェットを持ち、母に続く。


 靴を履くとき、自然と内股になりながらも、スカートに気をつけて靴を履く。


 制服は膝下まであるが、この服は短いので、いつもより気を付けないとならない。


 ドアを開けると、風が少しスースーしてくる。


 しかし、なんとなく、違う世界に見えて仕方がなかった。


 「亜貴、家の鍵閉めといて。車入ってるから」

 「はーい」


 気がつけば、呼び方は戻っていた。


 鍵を閉めるのだが、しゃがむとき、スカートが床につきそうだが、大丈夫だった。


 母は何だか早く行きたそうだ。


 揺れるスカートの中には、いつもより強めの風が入ってきて、おさえずにはいられない。


 いや、風が更に気になったのは、短くなったからなのかもしれない。


 もう車のエンジンはかかっていて、今にも動き出しそうだった。


 私が車に乗り、シートベルトをすると、車はすぐに発車した。


 「亜貴、ありがとう」

 「え?何が?」

 「来てくれたから」

 「あーいや、別にいいけど」

 「じゃあ今日は逃げないでね?」

 「・・・え?」

 「今日は、付き合ってくれたから」

 「何をしに行くの?今日」

 「なんだろーねー♪」

 「いや、趣旨だけ教えて」

 「まあ、亜貴がいないと、だめなやつ」 


 あーはいはいそーいうやつですかー。


 「つまり?」

最後の方少し無理に長くしようとしました。

だから、変なところもあるので、よろしくお願いします。

気になるとこあれば、言って頂いて構いません。

誤字報告なども、バンバンどうぞ。


この話では、亜貴が目玉焼きを作っていますが、私は、目玉焼きが作れません。

卵を割ったとき、どうしても目玉ができないのです。

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