第4話『ファンタジーって便利』
僕達は、魔法をするために広い場所に来ていた。
異世界でよくある何もない平原だ。
「準備はいいかエルド!」
「いつでもいけるぞイド!」
「「いくぞ!!」」
エ:「最近健康のために何かやっている事とかあります?」
イ:「あ、水素水飲んでます」
エ:「じゃあこれ見てください。
ジャジャン!!
見てくださいこれすごいでしょ?」
イ:「えー⁉︎何ですかこれ」
エ:「見てくださいパンパンですよパンパン。」
イ:「ほんとだ全然違ーう」
エ:「聞いてみたいでしょ?」
イ:「聞いてみたーい」
エ:「では、いきますよ。せーのっ」
ポイッ
『メラ』
ドカーン
「あぁ〜水素(爆発)の音ぉ〜」
ちなみに投げたのは水素が沢山入った水のペットボトルである。
2人のネタ魔法を見た田中さんは.....
「え、何この茶番.....」
ちょっと引いていた。
「茶番って何ですか!これはテレビショッピングのモノマネですよ!」
「まぁ、テレビショッピングの方では火はつけてなかったけどな」
「そこはちょっとしたアレンジだよ、イド。」
「ちょっとのアレンジで飲料水が驚異的な武器になるとは.....」
「ま、まぁとりあえず家に戻ろうか。」
「「はーい」」
「そういえば田中さん最初スキルで魔法つくったって言ってたけど、
スキルなんて必要あったんですか?」
「ああ。この原理に気づくのにスキルを使ったと言う事だよ。
そう言った方がかっこいいと思ったし.....
嘘はついてないし.....」
やはりこちら側だなぁと思う2人であった。
家に着くとエルドが、僕の時と同じ反応をしていた。
そして今日は家に泊まることになっている。
ちゃんとダークファントムに報告済みだ。
よし、今日は楽しむぞー!
晩御飯時なので食堂に入ると、
中は屋敷とかにあるあの長すぎるテーブルいっぱいに料理が並べてあった。
「「定番のやつキタァァァァァァァァァァァ‼︎」」
そう言い2人は、よくあるでかいチキンにかぶりついた。
「「う、うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」
「ミシュランで星が付けきれない程の旨さだからな」
「「マ、マジか.....」」
そのあと、風呂がゴルフ場1ホール分の大きさだったり、ネットカフェのような部屋があって2時間ほど篭ったあと、僕たちは寝る前にあれをするのだ。
そう、枕投げだ。
ドドドドドドドドドドドドド!!!!
「おい、イド!これって枕投げと書いて戦争と読むやつじゃないか!?」
「そうだな!っていうか田中さん大人気なさすぎだろ!!」
「HAHAHA!心はいつまでも少年さ!」
「「うるせぇー!!」」
田中さんは枕をガトリングで飛ばしてきているのだ。
「よし、魔法を使えばいけるはず!
あれっ?使えないぞ!」
「HAHAHA!魔法使用不能の魔法だよ!」
「くっそやろぉぉぉ!!」
「じゃあ、こっちはそれの対象外にする魔法だ!」
「なんだと!?」
「いっけぇぇぇ『あ〜水素(爆発)の音ぉ〜』」
ドカーン
「エルドばっかにやらせねぇ!枕を『超硬化』さぁ!はっじまっるドーン!」
ドドドド(枕で殴っている音)
「フルボッコだドン!」
「よくもやったなー!」
それから眠くなるまでずっと枕投げが続いた。
3人はそのまま寝落ちして、田中さんは会社に、イドとエルドは学校に遅刻しかけたのであった。
そして放課後、
「なぁたかー、こっちでも魔法使えないのかな?」
「それ俺も思った!昨日聞いたんだけど、なんか魔素的なのがこっちにないからできないんだって」
「まじかぁー、どうにかして魔素的なのをこっちに持ってこれないかなー」
「むこうで発生させる装置作ってこっちに魔素的なの流す?」
「それいいかもな」
「よし、やってみよう!」
「おー!」
こうして、2人の魔素的なのこっちにも出そう作戦が開始された。
まず、二人は向こうの世界で装置を作ることにした。
まず2人は田中さんに協力してもらおうと、計画を教えると
「マジか!めっちゃ面白そう!俺も参加したい!」
めっちゃ食いついてきた。
「早速って言ってもどうやって作るんだよ」
田中さんが聞いてきたがそこで2人は
「「ファンタジーで」」
の一言ですました
それから3人で部屋に篭った結果.....
長年の末(30分程しか経っていないが).....
遂に完成させた。
見た目は只の指輪だがファンタジーな理由で持っている人だけが魔法を使えるというものだ。
形が指輪なのに特に意味はなく、ただロマンなのだ。
そして、俺たちは翌日学校に付けて行ったが、
校則違反で没収され、なんとかファンタジーな方法で指輪を消去して、
事なきを得たのだった。
そして、物に機能をつけるのではなく体の方が楽な事に気付き、
ロマンは諦めて、またもやファンタジーな方法で体に付与したのだった。
ファンタジーって言葉便利だなぁー
感想などもよろしくお願いします。