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第3話『友達も厨学二年生』

 それから少し話をした後、晩御飯の時間なので家に帰ることにした。

 田中さんに泊まっていくかと聞かれたが、

 また今度に、と断っておいた。


 しかし、悟はとても悩んだ。

 異世界でのお泊り会はしたかったのだが、それをすれば、なんの連絡もせずにダークファントム(お母さん)が作った晩御飯を食べなかったと、ダークファントム(お母さん)死の雷撃(お説教)を食らわされるのだ。


 伝えに行ってもう一度来ればいいだって?

 それができたらもうしてるさ。

 うちのダークファントム(お母さん)は絶対に行かせてくれない。

 そういうモンスターなのだ。


 だから悩んだ挙句、死の雷撃(お説教)回避を選んだのだ。

 帰るとき、とても歩く速度が遅かったのも気のせいではない。


 そして帰って、晩御飯を食べ、すぐに寝た。

 大好きな深夜のアニメのためだ。


 悟の部屋には色々なものが置いてある。

 ラノベからグッズやゲーム等。

 その中でも1番気に入っているのが、4K液晶テレビと、ブルーレイレコーダーだ。


 これのために小学生の時から、

 誕生日やお年玉、お小遣いを溜めに溜めて(クリスマスプレゼントはしっかりと貰っていた)、

 中1の時にやっと買って貰えた自分用のテレビ、レコーダーだ。


 今は、『神々の知識の結晶(パソコン)』のため、また溜めている。


 これを手に入れた時は、はしゃぎ過ぎて、

 タンスの角に足の小指をぶつけて骨折してしまったという黒歴史がある。

 すぐに病院に行って対処してもらったから、今はもう完治している。


 あぁ.....あれは本当に恥ずかしかった.....


 話を戻すが、そのテレビで深夜アニメを見るのは毎日の日課だ。

 大体、リアルタイムで観るが、被っているアニメは直後に見ているので、いつも4時くらいまで起きている


 今日も深夜アニメを観るぞぉぉぉ!!


 と、思っていた時期が僕にもありました。


 あの世界のことが気になって、冴えない彼氏を題材にしたゲームを作るJKのラブコメやイカみたいな先生を暗殺する生徒達の話など、どんなジャンルを観ても内容が頭に入ってこない。


 仕方ないから寝る事にした悟であった。



 次の日。

 悟は学校に行くので、早めに起きた。

 そして家を出て、向かうのは親友の坂本 高文(さかもと たかふみ)の家だ。

 高文(通称:たか)は小学校からの友達でこいつも厨学二年生である。


「よっ、たか。早く学校行こう。」


「おう、さと。そんじゃ行こう。」


 たかは僕のことを「さと」と呼んでいる。


「ん?さと、お前なんかいいことあったのか?」


「なんでわかるんだよ。まぁ、凄いことがわかったんだよ。」


「どんなやつだ?まさか異世界でも見つけたのか?」


「お前絶対テレパシー系の特殊能力もってるだろ」


「マジか!マジで当たってたのか!詳細を教えてくれ!」


「わかったよ。簡単に説明するぞ。」


「うん。」


「お隣さんが異世界の勇者だった。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


「そして昨日異世界行ってきた。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」


「喋るスライムに会った。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」


「エルフに会った。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」


「そんな感じ。」


「お前堪能しすぎだろ。あと、俺も連れてってくれ。」


「そういうと思ったから朝、田中さん...あ、お隣さんの名前は田中さんって言うんだけど、その田中さんに頼んでおいたよ」


「お前マジ神か」


「フッ.....魔神の方だがな」


 ここで厨二を炸裂していくスタイルッ!


「なっ、なんだと.....ま、まさか今までのあれこれは、全部嘘だったっていうのか!!」


 そこに乗っていくスタイルッ!


「そうだとしたらどうs『キーンコーン カーンコーン』.....やべぇ!遅刻する!急げ!!」


「あ、さと!ちょっと待てよ!この状況で置いて行くなよ!」


「尊い犠牲は必要なものだ.....」


「お前、一回殴らせろぉ!!」







 こうして、2人仲良く遅刻したのだった



 そして、放課後



「たか、じゃあ田中さん家行こうぜ!遂に夢が叶う.....オラwkwkすっぞ!」


「そうだなもしかすると向こうに、7つの球を集めると出て来て、

 願い事を叶えてくれる龍がいるかもな」


「よし、ドラ◯ンボール見つけるぞ」


「それを言ってはいけないぞ!!」


「いいじゃねーか。マジであるかもしれねぇし。」


「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて.....」


 説明に困る高文であった。


「田中さーん。いるー?」


「いらっしゃい悟君。それと、君は...」


「坂本 高文です。」


「ああ、よろしく高文君。」


「よろしくお願いします。」


「じゃあ行こう。」


「「おー!」」




「すげぇ...ここが異世界か...」


「いらっしゃいイド君と、あと君は?」


「坂本 高文です。イドっていうのは.....」


「我が名は闇の支配者 イド。俺の闇は何よりも深い」


「闇の支配者 井戸?闇も井戸も深いんやなぁ.....」


「うるせぇ。誰がうまいこと言えと」


「でも、カッコいいなー俺もそんな名前がほs.....うっ.....右腕が(ry


 高文は『爆炎の魔術師 エルド』になった。


「早速魔法教えてください!名前魔術士にしちゃったんで!」


「わかったよ。一回しか言わないからちゃんと聞いとけよ。」


「ねぇ、エルド。あれってよく聞くけどめっちゃ矛盾してるよね。」


「うん。そうだね、井戸。」


「ちょっと殴るよ。」


「ごめん。だから殴らないで。さっき気づいたけど、異世界補正かかってそうだから。」


「と、とりあえず聞いとけよー。」


「「ゴクリ.....」」


「いくぞ.....









 頭で考えて口で言うだけ。

 大体の人知らないけどそれでいけるんだ。」


「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」」


「楽勝じゃねーか!!」


「何で気づかないんだよ!!」


「ここの人たち文明とか遅れてて根拠もないし、

 詠唱とかもしっかりと存在してるから、そういう考えに至らないんだよ。


「とりあえずやってみよ。」


 えーっと、召喚で、ps4出てこい!


『召喚』


 ポンッ!


「出てきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「イド。お前やっぱ考えることが普通と違うわー。」


「なんかそれディスってるよね。絶対ディスってるよね!」


「ま、まぁ俺もなんか魔法やってみよ.....

 あ、いいこと思いついた。イド、ちょっと耳貸せ。」


 ゴニョゴニョ.....


「それいいな!」


 こうして新しいジャンルの魔法『ネタ魔法』が生まれたのであった。

感想などもよろしくお願いします。

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