第1話『お隣勇者』
2作目です。
ネタ重視で書いてるので元ネタを探してみるのも良いかもしれません。
僕の名前は、池島 悟
中学2年生だ。
最近、僕は何かに目覚めたのかもしれない。
成績が少し伸びたり(頑張ったから)
腕が疼きだしたし(筋肉痛)
見える範囲が少し高くなった(身長が伸びた)
ちなみに悟は、いわゆる厨二病に目覚めたのである。
そんな変わった毎日をおくっていたある日、お隣に新しい住人が引っ越して来た。
言い忘れていたが僕の城はマンションである。
その住人の名は田中さん(下の名前は知らない)という。
この人曰く、ただのサラリーマンと言っているが、違和感が凄すぎる‼︎
理由は3つ。
まず1つ目。
ムキムキ過ぎる。この人はスポーツジムに通っていると言っているが、
明らかにその域を超えている。
2つ目。
この前部屋にお邪魔した時に、和室に、刀とかが置いてあるところに、
いかにも聖剣っぽいのが置いてある。
あれは絶対聖剣だ。なんか光ってるし、めっちゃ豪華だもん。
それについて聞くと、そういうアニメとかのグッズでコレクターだと言っていた。
3つ目。
これも部屋にお邪魔した時だが、食器や、包丁などに、
いかにも魔法陣みたいなのが刻まれている。
これも、グッズと言っていたが、流石に無理がある。
だってめっちゃ使用感あるもん。コレクターなら保存するはずなのに。
以下の理由で僕は、田中さんは異世界の人間だと思う。
それから、マンガやアニメで見た張り込みのように、
ジャムパンと牛乳(朝食に食べてるだけ)で調査することにした。
1日目。
月曜日
普通に出勤して行った。
2日目。
火曜日
普通に出勤して行った。
3日目。
水曜日
今日も、普通に出勤して行った。
4日目。
木曜日
飽きた。
そして僕は、あることに気がついた。
それは.....
マジでこの人普通じゃね。
そう。普通である。
どう見ても普通である。
そして僕は田中さん異世界人説のことを、忘れて3週間ほど。
僕は、ダークファントムのミッションにより、
田中さんにみかんをおすそ分けしに行くことになった。
家から徒歩1秒なのでだいぶ楽だ。
家の前に着き、インターフォンを鳴らしたが、全く返事がない。
恐る恐るドアノブに手を掛けると、ドアが開いていた。
開けてみると、そこにはスライムらしきものがそこにいた。
え.....
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
こいつはあの.....
RPGゲーム知識の基本中の基本.....
スライムキターーーーーーーーーーー!!!!!!!!
僕のテンションはマックスだった。
僕は嬉しすぎて、発狂しながら、飛び跳ね、謎のダンスをし、ヘッドバンキングまでした時.....
「うるせぇよ!!」
何処かからおっさんみたいな声が聞こえた。
「だ、誰だ!!何処にいる!!」
僕は、ノリノリのテンションで声の主を探した。
まぁ、こういうテンプレはラノベなどの知識で身についているので、
もう声の主は、分かっているが...
「ここだぞ。しっかり前見ろ!!」
「えぇぇぇぇぇぇ!!!!スライムが喋ったぁぁぁぁぁ!!!!」
しっかりとしたリアクションも忘れない。
もしかしたら、僕は演技派俳優にでもなれるかもしれない。
そんなことを考えながら、リアクションしていると、
「おーい!エドさーん!帰ったぞーって悟君⁉︎な、なんで君がここに⁉︎」
「あ、みかんのおすそ分けです。どうぞ。」
「ありがとう。って、色々と聞きたいことが多すぎる!まぁ、とりあえず家あがってもらえる?」
「はい‼︎」
その言葉を待っていた‼︎
全部聞かせて貰うぞー‼︎
こうして、田中さん異世界人説が立証されたのであった
そして5年後.....俺は勇者となり、今!!魔王との最終決戦が‼︎
〜ご愛読ありがとうございました。先生の次回作にご期待ください。〜
.....という妄想をしながら、僕は田中さんの家に潜入した。
中に入ってみると以前と全く変わってなかった。
田中さんがお茶をだしてくれて一息ついた。
そして僕は今世紀最大の疑問(自分的に)について聞いてみた。
「あの、やっぱり異世界の勇者ですか?」
ブフォ!!
田中さんが盛大にお茶を吹き出した。この飛距離はギネス超えそうだ.....
「な、なんでそれが分かるんだよ!!」
あ、無意識に肯定してる。
「いやぁ。僕異世界モノ大好きなんでねぇ。どこかで召喚され、ハーレム作って魔王討伐ぐらいは大体読めますよ。」
ブフォ‼︎
田中さん。今日二度目のお茶吹き。さっきよりも勢いが増してる.....
てか、なんでそんなタイミングよくお茶飲むかなぁ.....
もしかしてこの人、お約束をわかっているんじゃあ.....
「ゲホッ ゲホッ...やっぱり考えること一緒だなぁ.....」
「どういう事ですか?」
「まぁ当たってるんだが、召喚される前、俺も異世界モノ大好きだったんだ。
そして召喚だから、お約束に従って、進んで行ったらその通りになったんだ。
そしてこっちの世界に帰れる技術を身につけて、召喚されたことがばれて、めんどくさくならないように、引っ越して来てこれだ。やっぱり同士は近くにいるんだなぁ。流石だよ。」
なんか褒められたけど。他にも色々聞きたいことがある。
「じゃ、じゃあやっぱり、おなじみの ダンジョンとか、エルフ、ドワーフ、獣人などの亜人とか、ギルド入ってすぐのゴロツキに絡まれるとかもあったのですか?」
「凄い的確だね。全部あったよ。ゴロツキはちゃんとボコボコにできたしね。」
「連れてって下さい!!」
「うん。いいよ。」
「ヨッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
悟の発狂しなが(略 の第2部が始まり、
おっさんスライムこと、エドさんに小1時間説教された。
「よし、行くぞ。」
「はい!」
これが、僕の妄想が現実になる第1歩であった。
こちらも不定期更新となります。