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16歳の貴方へ…バイクはお好きですか?

作者: 牧村尋也

 7月20日。海の日。

 関東ではようやく梅雨が明け、夏が始まりました。

 学生さん達は同時に夏休みが始まったところでしょう。

 今日はそんな1度きりの16歳の夏を迎えた貴方(あなた)へ、おめでとうの言葉と共に一つのきっかけをお送りします。

 16歳は、この国では一つの大きな変わり目です。

 それは2輪の運転免許取得が許されるからです。

 2輪…‥バイクといっても色々あります。

 自動車学校に通って教習を受けなければ取得も難しく、費用のかかる普通二輪免許から、1万円でおつりのくる原動機付自転車運転免許まで。

 もし、貴方(あなた)がこの夏なにもすることを決めていないのなら、原動機付自転車運転免許(イコール)原付免許を取ってみませんか。

 取り方は簡単です。

 まずは本屋さんに行って原付免許取得の為の問題集を買ってきましょう。

 交通ルールは日々の生活にも役に立ちますから、結果的に免許を取らなかったとしても無駄にはなりません。

 問題集の内容が覚えられたら、住民票と写真を持って運転免許試験場で筆記試験に合格すれば、もう貴方(あなた)はバイクに乗ることが出来ます。

 筆記試験はひっかけ問題が多いので、もしかしたら1回では合格できないかもしれません。

 でも諦めずに数回受ければ必ず合格できるでしょう。

 免許が取れたら、スクーターで構いません。

 出来れば見通(みとお)しの良い開けた場所で乗ってみてください。

 もしかしたら初めはちょっと怖いかもしれません。

 目の前ばかりを見ていると、時速30kmに満たないスピードでも恐怖に(とら)われることがあるのです。

 でも、そんな時は視線を上げてみましょう。

 行きたい場所に目を向けてアクセルを開く時、世界は間違いなくそれまでとは違う姿を見せてくれるはずです。

 世界と(つな)がったまま走る機械、世界をより鮮やかに感じることの出来る乗り物、それがバイクですから。

 風を切って加速する感覚。人が機械と共に重心を移動して遠心力とバランスする感覚。

 言葉にするとよく耳にするようなありきたりの表現になってしまいますが、これほど気持ちの良い乗り物はそうはないでしょう。

 バイクに乗らない人は、『2輪は危ない』、『わざわざ免許を取りに行くほどの価値があるようには思えない』などと言います。

 そのヒトにとっては、そうなのかもしれません。

 クルマと違ってバイクは事故にあえばケガをする確率も高いし、持っている免許によって乗れるバイクの排気量も違います。

 でも、それだけの言葉でこのバイクという機械を片付(かたづ)けてしまうのは勿体無(もったいな)いと私は思うのです。

 私は40歳になる直前にバイクの運転免許を取りました。

 取るのが遅かったと今でも後悔しています。

 16歳の時にバイクに乗っていれば、思い出の中にある夏ももっともっと輝いていたのではないかと思うのです。

 バイクは好きでなければ乗れない乗り物です。

 屋根は無いし、むき出しの運転者は危険度も高いし、夏は暑いし冬は寒い。

 クルマと違って必ずヘルメットをかぶらなければならないし、面倒(めんどう)な部分も確かにあります。

 でも、それ以上に楽しいのです。

 アクセルを開くと体に風が当たり、全身が加速をダイレクトに感じとる。

 コーナリングでは自分の体とバイクを傾け、斜めになってチカラの方向が変わっていくのを実感する。

 興味の無い人に勧めるつもりは更々(さらさら)ありません。

 でも、もし貴方(あなた)がバイクに少しでも興味を持ってくれたのなら、16歳の夏にバイクはいかがですか?

 きっと世界が変わるはずです。

 その時に、私は貴方(あなた)にもう一度聞きたいと思います。

 貴方(あなた)は…‥バイクはお好きですか?

バイクに興味がわきましたら、Rider's 遅れてきたバイク乗りが見る世界もご覧になってみてください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分も30過ぎてから2輪免許なクチなんで、20代の頃に取っておけば…と少し後悔してますな オマケに2輪だと遠慮が無くなるのか…親戚の御餓鬼様や親戚連中(無免許)は跨がろうとする+動かそうと…
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