キャラクター紹介・あとがき
※ネタバレあり。
Mathew 神様。
Kureha 長身の軍人。
Julia Engelite 女王様。
Charlotte Engelite お姫様。
Christpher 男の子。
Stella 女の子。
Simon Apatheia 実直な騎士。
Andrew Ataraxia 陽気な騎士。
そして物語は4+1thronesに繋がる。こんにちはアヤフミ。です。
これが文芸部最後になる気がしたので思い切っていっぱい書かせて頂きました。童話みたいなきれいな語り口で歪んだものを表現する狂気じみた雰囲気になりたかったのですが無理でした、本編でああいう表現の仕方にしたためかなり分かりにくくなったと思いますので、補足と説明をさせていただきます。
まずこのお話の舞台ですが、4+1thronesバッドエンド、或いはハッピーエンドに繋がっていきます。前者とは世界設定や用語など、微妙な差異が出てきますが、お話の大筋は変わりません。
マシューはこの後、前者ではインジェリット(女王様の国)を支配しチャロアイト(竜の国)の滅亡を導き、後者では直接自分を崖から落とした者を殺しに行きます。バッドエンドのほうでマシューの説明をしきれなかったので、こうして書くという形をとりました。
自称神様(笑)もといマシューですが、彼はインジェリットの隣国・竜の国チャロアイトの現王竜エイブラハム・チャロアイトの弟であり、審判の崖で彼と王座を争い、崖から落とされました。角が発達しており、他の竜よりも魔力を蓄えているマシューは古代魔術という大掛かりな魔術を発動し、天候にさえ干渉できます。その力で人間たちの『神様』になっていきました。マシューの正体は竜であり、最後の場面でクリスとアンドリューは竜形態のマシューに乗って処刑場にやってきました。
神様の割には言動が若いと言われたのですが、彼は軽蔑していた兄に負け国を追放され泥水を啜って生きてきた過程や、自分よりもずっと寿命の短い人間たちとの暮らしで、頭をおかしくしています。置いていかれる悲しみにばかり襲われてきて、気に入ったものはめいっぱい愛す主義の彼が、気に入った者の前で怖い顔や悲しい顔をすることはあまりありません。くだけて接すれば、年の差だって種族の差だって取っ払える筈、そう信じていつだって笑っている雄竜です。中身は復讐心で真っ黒だし、そのために実子を利用して元妻を殺すみたいなことしてますけど。
マシューの心情などははっきり分かりやすく書かなかったつもりです。たとえばマシューを気に入って何回か読み返してくださる方がいらっしゃるなら、そういう方に心情を理解していただけたら嬉しいです。自分の文つまらなかったり読む気がなかったりして、マシューが理解されずただの黒幕という認識で終わっても、それはそれで彼らしいです。この世界にもマシューの理解者は少ないですし。神様の許しは一種の賭けだったし、その賭けの『当たり』が意味するものを、クレハもサイモンもアンドリューも理解していました。マシューにとってはどちらが当たりだったかなんて、未だに分かっていないのですけれども。
ステラとクリスは竜と人間のハーフ、竜人です。クリスはその場の明暗に関わらずものがはっきりと見える目、ステラは怪我人に触れるだけでその傷を治せる力を持っています。クリスは十年も経てば、竜の国の王子と一対一で戦えるくらい強い剣士に育ちます。クリスはステラに一途ですが、ステラは最も面倒くさい相手に恋をしてしまいます。
シャルロットは、はじめは女の子として育てられた男の子、という設定でした。クリスが出て行き、またその後の絡みで立派に王として育っていく……という展開を考えていたのですが、立派になっても女装しているのはかわいそうなので結局女の子になりました。バッドエンドではマシューに国を乗っ取られ、ハッピーエンドではエリックに操られているので、女王の名も形だけです。最終的にはインジェリットの王座には最も有力な後継ぎである男児が着くことになります。あいつです。
また、ハッピーエンドを描き始めたころはジュリアはあくまでも記憶の中の人でしたので、あまり愛着みたいなものはなく、死んだけど仕方ないよね?という位置づけだったのですが、書き終わってみるととても惜しいです。マシューとのらぶらぶ場面を書けばよかった……。
サイモンとアンドリューもこの小説のために急遽生み出しました。名前にも人柄にも処刑のされ方にも元ネタがありますが怖いので明言しません。サイモンは作中で逆十字、アンドリューはハッピーエンド終盤で斜め十字に架けられます。死にませんけどね! サイモンも死んでいません。十年後もクリスの右隣に立っています。サイモンは別の名前で、アタラクシアとアパテイアも日本語訳で世界史に出てきます。出てきたら覚えてあげてください。
キャラクター紹介は容姿の参考程度に。本当は挿絵も書きたかったのですが、当時そんな余裕はありませんでした。後悔。アンドリューは男です。書きたいことがいっぱいあったはずなのに浮かんでこない。アヤフミはマシューが好きですが、書いていて楽しかったのはサイモンとアンドリューとクリスでした。




