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月城学園演劇部  作者: 雨宮 翼
3/23

第三幕

「やーっと着いた……」


 元気だった大和の顔が少し雲っている。


「お前……、方向音痴なら先導してどんどん進んでんじゃねえよ……」


 紅洋も疲れた顔をしており、額に微かだが汗が滲んでいる。

 腕時計で時間を確認すると午前十一時になろうとしていた。つまり四十分近くもさ迷っていたことになる。


 大和の方向音痴もさながらいかんせん校内が広かった。月城学園には普通科、特進科、機械科、体育科と四つの学科があり、それぞれ二つか三つずつ校舎を持っている。そのため北棟と言っても四つ以上建物がありどれがどこのものか困惑する。

 

 ぶっちゃけて言えば初めての場所で北がどっちか分からなかった。そして大和の方向音痴で止めを刺された。人に聞こうにも今日登校しているのはほとんどが一年生である。はっきり言って当てにはならなかった。やっとの思いで案内書に書かれていた学内に設置されている地図の存在を思い出し、今に至る。


 「紅洋だって分かってなかったじゃねーかよ」


 「地図を見つけたのは俺だ」

 

 「俺の意見がことごとく却下されたからそうゆう結果になっただけだろ!」


 「お前な……、コイントスやどちらにしようかな、心眼に透視っておかしいだろ! 前半勘だし、後半にいたっては超能力の分野だろ!」


 方向音痴というよりも本能で進んでいるといったほうが正確かもしれない。


 「人間やろうと思えば何でも出来る!」

 

 「やれるもんならやってみろや!」


 あーだこーだ二人が数分争っていると、演劇部部室の扉が音もなく開かれた。


 「騒々しいですね。御用があるなら早く入ってください、いい迷惑です」


 感情のない声がかかる。

 二人の目の前には紅洋のクラスメイトである天城真白がいた。紅洋は本日二回目の顔合わせだが、相変わらずの無表情。


 「えっと、あ、天城さん?」


 「そうですよ、夜桜紅洋くん。演劇部にようこそ」


 真白が一歩下がり、部室に二人を招き入れる体勢を取る。


 「お、おじゃましまーす……」


 大和は珍しく小さい声を出し、妙によそよそしく部屋に入っていく。ここに来るまでとは態度が真逆になっていた。

 中に入ると汚くはないが、やけにごちゃごちゃしている印象を持った。置かれているほとんどは段ボールで端に追いやっているが、演劇用の小道具と思わしきものが入り切らず中から溢れ出している。 そこで違和感を感じた。


 「天城さん一人なの? 他の部員は?」


 部室にも関わらず部員が一人しかいないのはおかしい。部の存続、設立にはそれなりの人数が必要になる。


 「ああ、ちょっと待っててください、今呼んで来ますから」


 真白はどうでもいいことを思い出したようにあっさりした態度で部室を出ていった。


 (そりゃ他の部員いるよな……)


 ぶつぶつ呟きつつ、せっかく来たのだから面白いものがないか目を配る。特に興味を引くものはなかったが、二つ目を引くものがあった。

 

 (ピンクのうさぎとチャイナ服のパンダ……)


 朝の光景が思い出される。ほんの僅かなやりとりだったが、自分も含めてものすごく注目を集めていた。周りの生徒からヒソヒソとかクスクスとか小声で囁かれたのが正直恥ずかしかった……。


 「おい紅洋、どこであの美人さんと知り合ったんだよ?」


 興奮を隠しきれない様子で大和が紅洋に詰め寄る。


 「あ? 知り合ったもなにも今日初めてクラスで会っただけだ。つーか近え!」


 声を掛けられたことで現実に引き戻され、危険な距離まで寄せられた顔を右手で押し返す。

 大和は押し返されても尚、隠された事があるのではないかと、再度顔を押し戻す。


 「そういやてめえ彼女いただろ……、三ヶ月前紹介してきた子。その子に悪いだろ……?」


 「残念ながらもう別れた……。だから彼女募集中ってやつだよ。ご心配頂いてどうも……」

 

 「心配? してねえよそんなん……。ただチャラ男君に振り回される女の子に同情してるだけだ……!」


 「今でも別れた女の子とは良い友達だからいーの……。それよかここまで抵抗してくるってことはやっぱまだ隠し事がある……だろ!」


 ギリギリと音が聞こえてきそうなくらい互いの腕と顔に力を込める。方や顔を近づけ、方やそれを押し戻す。端から見るとかなり怪しい光景だった。突然、部室の扉が音を立てて開かれる。


 「お待たせしましたー! 新入生大歓迎の演劇部にようこそー!」


 無駄にでかい声で真白とは違う女の子がずかずか中に入ってきた。その声に気を取られた大和の隙をついて紅洋が突き飛ばす。少女は二人のやり取りを笑いながら、どっしり仁王立ちになる。大きな眼と黒髪のポニーテールが目を引く。


 「ようこそ新入生! 私は体育科一年八組の七瀬蒼だよ、よろしくね!」


 「こちらこそよろしく、……って、は? 一年? つか他の部員は?」


 二人以外に誰も来る気配はない。まさか―――


 「部員は私たち二人だけだよ。だから新入部員大歓迎なのだー! これで四人になったから賑やかになるね!」


 「二人だけ……って部として成り立ってないし……。ていうか既に部員扱いになってるし!」


 会って一分程度しか経っていないのに、もう向こうのペースに引き込まれている。何と言うスピード……。見かけによらず頭脳派なのか? それよりも部員が二人だけということはあのピンクのウサギはこの二人のどちらかってことか……。


 「ええっ! 入部してくれるんじゃないの! 入ってよ、入ろうよ、お芝居しなくてもきっと楽しいよ。なんなら喫茶店部とかにしても―――ぶっ……!」


 「蒼さん、ちょっと黙っててください」


 真白が急に駄々をこねだした葵の顔を横から掴み、力任せに後方へと吹き飛ばす。紅洋はどこか自分に似た匂いを感じ取った。


 「ぎゃわーー!」

 

 蒼が抵抗も出来ないまますっ転ぶ。一瞬だがパンツが見えたのは言うまでもない。色は……、プライバシーのため伏せておこう。


 「彼女は気にしないでください。一人で勝手にこけただけですから」


 「いや……、でも……、はい……」


 いつの間にか立ち上がっていた大和が何か言いたそうに口を開くが、真白の鋭い眼光に押しくるめられた。無表情に睨まれると怖い。


 「私は普通科一年六組の天城真白です。どうぞよろしく」


 「お、俺は特進科で一年一組の橙乃大和。えっと、今フリーです!」


 特進科ですか、すごいですねと、一言コメントを残す。フリーについては触りもしない。


 「知ってると思うけど俺は夜桜紅洋。言っとくけど本名だからな」


 大丈夫、承知していますと、また一言コメントを残す。


 「それでは改めて、演劇部の現状を説明させて頂きます」


 真白が起き上がろうとした葵を足で再度転がしながら説明に移る。


 「去年までは部員もそこそこいたんですが、見事に全員が三年生だったので、今年私たちが入るまで誰もいない状態でした。廃部は免れたものの、さすがに二人だけでの活動は無理と思い、新入生の勧誘をしていたのです……」


 それは廃部すれすれじゃなく廃部だよ……と、紅洋は胸中で呟く。しかし、誰もいないところからたった二人で部を再構成しようとする行動力は素直に関心できる。


 「でも、他の生徒も見学に来てくれたんだよね? 仮に今日来なくても明日来るかもしれない。今無理矢理俺たちを引き入れなくても、そっから人材を探せばいいんじゃない?」


 「それは無理な相談です」


 「無理って……。俺たち演劇経験ないし、即戦力には全くならないよ?」


 真白の足元で唸り声をあげ、手足をジタバタしてもがいてる葵の姿がやけに目につく。だからパンツが見えてる……。しかし、たかが足一本から抜けれないとは……。葵の力が弱いのか真白の足の力が強いのかどっちだ……?


 「今日の訪問者はあなたたちだけです。本当に入部したいのなら用事があっても初日に見学に来るはずです。それ以外はただ名前を残すだけになる確率が高いと思われます」


 「さすがに偏見すぎない……? 悩んでる人だっているだろうし、どうしても来れない人もいると思う。理由はそれぞれだけど、一日で結論を急くことはないんじゃない?」


 「もっともな意見ですね。考慮しておきましょう。ではお二方、今度は私からの質問に答えていただけますか?」


 紅洋と大和が首を傾げる。質問される内容が読めなかった。


 「お二方はどうして演劇部の見学に来られたのですか?」


 無表情から出た質問は簡単だった。鼻から入部する気も無いのに来訪した理由、ぬか喜びをさせた理由を聞きたいと問われた。大和は知らないが、紅洋の質問に対する答えは簡単。『ただ連れてこられただけ』、それで全て説明できる。だが、紅洋は質問の答えを言えないでいた。ここで素直に答えても冷やかしにしか聞こえないだろう。部員に切羽詰まっているなら尚更だ。


 「そうだなー、俺はあの着ぐるみが印象的だったからかなー。面白い奴がいるところに面白い事は集まるもんだ、うん」


 先に大和が笑顔で答える。どうやら適当に部活を選んでいたわけではないらしい。大和の答えを聞くと、真白は紅洋に注目する。


 「あなたは連れてこられただけでしたよね」


 「あれ……。知ってたの……?」


 拍子抜けして声が裏返る。


 「一応は同じクラスですから、やり取りくらい耳にします。チラシを渡した人なら特に」


 言うと足元でまだ必死にもがいている少女に目をやる。ここまで執拗にお仕置きする必要があるのか疑問だが、これが二人のコミュニケーションかもしれないので黙っていることにした。本当に想像が合っていたら怖いが……。


 「ちょっと……、そろそろ呼吸が……、名前と同じ……白い下着の真白ちゃん……」


 「……っ!」


 真白は頬を赤らめると、蒼の腹部を何度も踏み付ける。踏み付けられるごとに葵から嫌な声が漏れだしたため、さすがに紅洋と大和が止めに入った。


 (感情を表に出さないわけじゃないのか……)


 (今日はやけにパンツに縁があるなあ)


 男二人は当然ながら全く違うことを心の中で呟く。


 「すみません、少々感情的になりました」


 「大丈夫。俺も似たようなことよくされるから」


 大和が親指を立てて、笑顔でフォローする。笑顔で言う辺り、マゾが垣間見える。


 「私も大丈夫! 体は常にフルエンジンだからさ!」


 (復活早っ!)


 いつの間にか起き上がっていた蒼が、手を頭の上で振りながら意味不明な発言をする。


 「二人はこれからどうする? もう今日は疲れたし、一緒にお昼ご飯でも食べに行く?」


 蒼が真白の両肩に手を置き顔を覗かせる。やはりどっかの誰かのようだと既視感を覚える。


 「いや、練習くらいしろよ! つか見学者に部活内容とか見せるだろ、普通!」


 「え……、そういうもんなの?」


 「ありえねーーーー!」


 本気でキョトンとする葵に絶叫し、頭を抱えてしゃがみ込む。


 「どうしたんですか彼……?」


 「あー、こいつん家道場やってるんだわ。んで、新しい生徒が入ってくるたび嫌々基本の型とかやらされてんのよ。冬とかも薄着に素足で地獄らしいぜ。それは序の口で、他にもかなりトラウマはあるっぽいな。中学のときもたまに叫んでたし」


 「そうなんですか……」


 聞いたにもかかわらず真白は別段関心した様子もなくただ紅洋を見つめる。

 当の紅洋はぶつぶつ呟きながら床に指でのの字を書いている。放って置くといつまでもやっている気配が立ち込めていた。


 「そんなことより、さっき微妙に聞こえたお茶会部ってどんなん?」


 「え! 興味ある? ちょっと待ってて!」


 そういうと蒼は部屋の隅に置かれていたテーブルと椅子を四つ引っ張り出し、それぞれに白いクロスをかけていく。しかし、それだけではなかった。さらに横のダンボールからティーポットやティーカップ、 紅茶の缶まで取り出し、テーブルへ丁寧に並べていく。

 食器の全てが磨き上げられたように白く、新品かと見間違うほど輝いていた。これでお茶菓子が出てきたら部屋はともかく、ちょっとした喫茶店にいる気分である。


 「すっげえ、見事に揃ってるなー。ん? これって高級品じゃね? テレビで見たことあるぞ」


 手に取って見ていると見覚えのある紋様がポットとカップの裏に印刷されていた。名前は覚えていないが、確か一つの買うとなると、ゲームのハードなど軽く買えてしまう値段だったような気がする。

 しかし、これは誰の持ち物なんだろうか? さすがに部費で買ったものではないだろう。


 「これぞ演劇部三年間の集大成! このティーセットに部費のほとんどを費やして去年ようやく購入できたんだよ!」

 

 「すっげえ! これに先輩たちのロマンが込められてんのかー!」


 大和は目を輝かせて目の前にある食器を崇める。一年生であるはずの蒼がどうして過去三年間の部費の使い道をしっているのか、などの疑問はかけらも抱かないところはさすがである。


 「じゃあ早速お茶淹れるね。この茶葉も三年間かけて作ったんだよ!」


 「まじで! どんな味がすんだろうなー」


 二人は演劇とは全く関係ない話題で盛り上がっていく。


 (やはりつっこみがいないと場の雰囲気がアホっぽくなりますね……)


 真白がはしゃぐ二人から視線を紅洋に移す。だが、依然しゃがみ込んでぶつぶつ言っている。いい加減立ち直ってもらわなければ二人の雰囲気に巻き込まれる危険性が高い。真白は数秒考えるがすぐにやめ、とりあえず蹴ってみることにした。むろん本気で。


 「てい」


 右足が脇腹の肋骨あたりにクリーンヒットした。当然的は左に倒れ込む。


 「―――っっっ!」


 紅洋は声も出せずにうずくまる。今日知り合ったばかりのクラスメイトに蹴りとは豪快である。しかも入部させようとしてるのに……。


 「ショック療法ですから問題無いです」


 「大ありだあああ!何、何、何ですか! お前は俺の幼なじみで、幼少の頃俺に植え付けられた怨みでもあるんですか!」


 「…………。そうです、そういう設定です」


 「嘘つけえええー! 一瞬考えただろ! 痛ってー!」


 蹴られた脇腹に壮絶な痛みを覚えた。間違いなく力んだのが原因。再びうずくまる。


 「さあ、あの二人につっこみを」


 「そうだぞ紅洋! つっこみを!」


 「お前どっから沸いた!」


 ついさっきまで葵と盛り上がっていたはずの大和が真白の隣に立っていた。そろりと紅洋が立ち上がり、大和の襟首へ手を伸ばし顔を近づける。


 「ちゃっかり引き込まれてんじゃねえよ」


 「いいだろ別に。それよか沈んでたくせに、俺たちの会話を聞いてたことにびっくりだぞ……」


 二人の顔の距離が色々と危険な距離まで近づく。


 「まあまあ、二人とも落ち着いて。仲直りしたらこれにサインしておくれ。あ、拇印も忘れずにー」


 二人の間に二枚の紙が差し出される。それにはどう読んでも入部届書の文字が書かれていた。紅

洋は大和から手を離すと、疲れ切った顔で「もういい疲れた、帰る……」と言い残し部屋から出ていった。


 「置いてくなよ紅洋! それじゃ、また今度!」


 大和も部員二人に別れの言葉を言い、部屋から出て行った。沈黙が流れる。キーンという耳障りな音が聞こえ始める。今さっきまで騒がしかったはずの部屋がここまで音を消すとは誰も想像していなかった。沈黙を破ったのは葵。


 「おもしろい人たちでしたね。どうするんです? まだ諦めていないんでしょう?」


 「当然! どんな手を使ってでもこっちに引き入れるよ! 彼らと私たちは面白おかしく青春を過ごす運命にあるからね!」


 勢いで入部届書を握り潰す。


 「演劇はどうなったんですか……? もういっそのこと『午後の優雅なお茶会部』に改名します?」


 「それもいいねー。でもメインの活動内容が演劇ってことは変えないよ」


 「……使命感、ですか。うらやましいですね、一つのことをやり遂げようとするその心意気……」


 やはり声にも表情にもこれといった感情の変化はない。もし相手が彼女のことを知らないのであれば、確実に小馬鹿にされたように感じるだろう。


 「わっ……」


 蒼は褒められたことがよっぽど嬉しかったようで、満面の笑顔を浮かべて真白に抱き、胸に顔を埋める。真白は突然のことだったので困惑し、数秒行動を停止させる。だが、思考が追い付くと葵の頭を優しく撫でる。


 「うーん……。真白ってあんまり大きくないねー」


 顔を埋めたまま感想を述べる。


 「痛い痛い痛い!ミシミシってなってる! 頭蓋が割れる、まじで割れるから!」


 突如、優しく撫でていたはずの手に頭を鷲掴みされる。


 「……余計なお世話です。悪かったですね小さくて。せっかく胸を貸してあげてるのに感想がそれですか……」


 今までとは違いあきらかに声のトーンが落ちる。本日二回目の変化。


 「ち、違うよ……! 誰も小さいなんて言ってないし! だ、大丈夫、小さいのが好きっていう人もいるから……!」

 

 もうフォローになっていない。しかも最後のは完全に墓穴を掘っていた。だが、頭を掴んでいた手の力が緩み、また撫でる動作に移った。


 「全く……、じゃあ部員集めは一任しますから頑張って下さいね。私もサポートくらいはしますから」


 「了ー解。あの二人は明日全力で部員にするから期待しててねー」


 言うなり再度胸に満足気な顔を埋める。だが反対に真白の中には嫌な予感が巡り巡っていた。

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