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匿名Aはロリコンである  作者: 匿名A
第三章『ダークナイツ学園ラブコメ』
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第六十三話:『昔の約束』

「久しぶり、小2以来だね!私のダーリンっ!」


 新たなクラスメイト、一ノ瀬百華はAに向かって衝撃の言葉を放ち教室を大混乱にした。そして飛び交う罵倒の嵐、主に男子生徒からの。


「おい、A!なんでロリコンのお前がこんな可愛い子にダーリンなんて言われてんだ!」


「お前はずっとロリと付き合うっていう不可能なことを考えてる非リア人間だと思ってたのに!裏切ったな!」

 

 教室の生徒、主にモテない男子生徒からAが大ブーイングを受ける。教室は阿鼻叫喚の嵐となり、それにAが静止に入る。


「いやいや、まてまて落ち着け。とりあえず昔一緒に遊んだ一ノ瀬、だよな?」

 

「うん、昔に一緒に遊んだ一ノ瀬百華だよっ!やっぱりA君は覚えててくれてたんだね」


 百華がAが自分のことを覚えてくれたことに嬉しがって満面の笑みになる。その表情に周りの男子生徒の表情はメロメロになった。


「一ノ瀬のことは覚えてんだけど何?結婚とかダーリンって」


「え……?A君、覚えてないの?私たち、大きくなったら結婚しようって約束したじゃん」


「てめー!A、こんな可愛い子に求婚されたこと忘れるなんて見損なったぞ!」


「A、責任取りなさいよ!男でしょ!」


 誤解を解こうと説明するが逆に火に油を注いでしまい女子生徒からもバッシングを受ける。Aは助けを求めてKを見るが完全に目を逸らして知らんぷりしている。


「おい、K!助けろよ!」


「非リア回避できてよかったね、A君」


「やめろ、見捨てるな!?」


「はいはーい、それ以上騒ぐなー?」


「源先生っ!」


 Aが制裁に入った源先生を救世主を見るような目で見る。しかし、源先生の対応はAの思っていたのとは違った。


「もう授業始まるからAの追及は休み時間にやれ」


「えっ、源先生……?助けてくんないの……?」


「助けるもなにも約束を覚えていないAが悪いな」


 助けてくれると思っていた源先生に見捨てられAが絶望する。自分が天使なら堕天使になっていると思いつつ、一旦波が去って安堵する。


「とりあえず一ノ瀬はAの隣に座ってろ、そこ空いてるだろ?」


「先生、わかってるね!ありがとーっ!」


 百華が荷物を置いてAの隣の席に座る。ちなみにAの隣は本来は不登校のゴリ山ゴリ次郎君の席だがゴリゴリも美少女に席を使ってもらって本望だろう。席に座った百華はニコニコしながらAの方を見ている。


 Aも改めて百華の姿をよく見る。Aが知っている百華はもう少し暗めの印象だった記憶があるがとても明るくなっていた。

 それによく見ると昔よりも肌も綺麗で滑らかな髪に澄んだ目は吸い寄せられそうな怪しい魅力を放っていた。


「ん?どーしたの、A君。まじまじと私の方見て、何かついてる?」


 思わず前とは見違えるほどに可愛くなった一ノ瀬に見惚れていると一ノ瀬に視線が気づかれた。一ノ瀬本人はなぜAが見ていたのかわからずに存在しないゴミを探している。


「いや、何か雰囲気変わったなって。昔はもっと大人しめじゃなかったか?」


「ははっ、そうだね。キャラ変ってやつだよ、でも私結構変わったのに覚えててくれて嬉しかったよ!最初はちょっと不安だったから、わからないかもって」


 一ノ瀬はAが覚えててくれているかという不安を吐露した。その不安げな表情はAの知っている消極的な少女の面影を思わせるものだった。


「でAとその一ノ瀬さん?はどういう関係?」


 Aの前の席から後ろを向いてKが百華に質問する。


「呼び捨てでいいよ〜、それで私とAの関係?えっとねー、昔一緒に遊んでたんだ。私ね、色々あってずっと1人でいたんだけどAだけは一緒に遊んでくれてたんだ」


「そうだったな」


「それで私が一目惚れしておっきくなったら結婚しよ!って勇気出していったらAはいいよーっていってくれたんだ、あの時は嬉しかったな〜」


「そうだったの?」


 おそらくAが何気なく返答した約束だろうが一ノ瀬はずっと覚えていたらしい。Aはそんな約束をしたようなしなかったような曖昧な記憶だった。

 それに何よりAは一ノ瀬が自分のことが好きだなんて今まで知らなかった。


「でも、もうそれ時効じゃないか?」


「え、時効……?じゃあ、私とA君は結婚しないってこと?」


「するしないというよりしたいのか?一ノ瀬」  


「え、それは、まあ、Aのこと?す、す、す、すき?だし?」


「あ、ごめん。なんて言った?教科書探してて聞いてなかった」


「Aのバカっ!」


「べちくしっ!?なんで!?」


「今のはお前が悪い」


 百華が顔を真っ赤にして怒りながらAの頭を教科書で叩く。そしてKもAが悪いと嗜めた。そして百華の感情を表すかのように頭の花が赤色に変わった。


「いてて、ん?」


 Aが百華の感情と共に変化したように色が変わった花に疑問をもつ。本来ならあり得ない現象だ。しかしAにはそのあり得ない現象を説明できる力を知っている。


「もうっ、そういうところは変わってないよねー。鈍感A君」


「誰が鈍感だよ。あと一ノ瀬、授業終わったらちょっとこい」


「え!?そんな急に……っ、大胆だね?」


「何いってんの?」


 Aがなぜか照れている一ノ瀬を無視してKに話しかける。


「おい、百華についてるあの花。なんか変な気配しないか?なんか感じたことある気配なんだけど」


「ああ、それ俺も気になってたんだよ。なんだろうな、俺も記憶にあるんだけど思い出せん」


 Aはその後の授業を適当に過ごして休み時間に一ノ瀬を誰もいない廊下へ連れ出した。

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