2章第22話:『日立一夏太VS匿名A』
無数の分身がペン先のように尖った槍をAに向けて攻撃する。
「あっぶねぇ、分身を作る能力か?なら【幼女的火砕流】!」
Aが周りの分身に向けて幼女的火砕流を放ち、一掃しようとする。
「ん?効いてない、いや、違う。最初から実体のない虚像、ならこれは囮!」
そうAが気づく頃には背後に本物の一夏太が迫り、Aへの攻撃を仕掛ける。
「くそっ!【幼女的大楯】、かはっ!!!」
咄嗟に盾を展開するがイメージを不確定のまま発動させたことですぐに盾は破られ、まともに攻撃を受ける。
「大丈夫かよ?A」
「はっ、余裕に決まってんだろ。それにもう分身で撹乱はできねーぞ?」
(あの分身は実体がないからタネさえ分かれば脅威ではない)
「それだけじゃねーんだよな、【伏線】」
「っ!……?何も、ぐあっ!?」
突然Aの周りが爆発し、Aに炸裂する。
「……何をした」
「空気に存在するな、って禁止事項を付与したんだよ、それを破ると人は破裂して物は爆発する。お前にもつけてやろうか?」
「やれるもんならやってみろよ」
(おそらくあの能力は俺には効かない、効くならもう俺に使ってるだろうし宮國でもKだけ無事だった。だからあれは契約者には効かないはずだ)
「……気づいたか」
一夏太が直接Aに攻撃をする。
「なんで俺のことを手伝ってくれないんだよ!漫画描いてる時みたいに手伝ってくれよ!」
一夏太がAに攻撃しながら熱く語りかける。
Aが刀で槍を受け止め、
「手伝うわけないだろ!」
「なんで!」
「漫画描いてる時みたいにお前が楽しそうじゃないからだ!お前が本気で世界を変えたいなら手伝ってやる、でも今のお前は昔の自分の過ちに囚われて苦しんでるだけだ!そこに大義なんてない!」
Aが一夏太の攻撃を受け流し、カウンターし攻撃する。
「ぐぅぅ…、それでも俺はそれしかないんだ!そうするしか!」
カウンターに反応し、槍で受け止める。
「【幼女的串刺】!それ以外の方法を俺が教えてやる!」
Aが複数の槍を出して一夏太へ攻撃する。
「あるわけないだろ!」
一夏太が槍で薙ぎ払うが衝撃を殺しきれずに吹き飛ばされる。
「……もうこれしかないか」
一夏太が立ち上がる。
「あ?」
「【模写・匿名K】」
一夏太が能力を発動する。
「【創造神・偽】」
一夏太の手に銃が創造される。
パンっとAに向かい発砲する。
「は!?それはKの能力だ、なんでお前が」
「俺の能力は伏線、下書きの分身、それと両親を殺して能力が覚醒した時に得た力、俺が見た技や能力をコピーする模写」
一夏太が槍をもう一つ創り、二本の槍を持つ。
「こっからが本番だ」
Aと一夏太の戦いが熱さを増していく。




