第四十五話:『思わぬ再会』
「作戦だが日立一夏太の家には俺とAだけで入ろう」
「部隊は外で待機ですか?」
「ああ、おそらく一般のダークナイツ隊員では一方的に攻撃されて終わりだ。だから俺たち以外は戦闘が発生した場合の民間人の避難をさせる」
「そうですね、それがいいと思います」
Aが石狩の考えに肯定する。
「じゃあお前の部隊に伝えておいてくれ」
「わかりました、色々とありがとうございます」
「いいさ、では任務で会おう」
Aと石狩は会議室を出て、それぞれ違う方向へ進んだ。
Aは会議室を出てKのお見舞いに行った。
病室へ入るといまだにKが寝たきりのままだった。
「学校の課題置いとくぞ、源先生も心配してたから早く元気になれよ」
担任の先生から預かった学校の課題を机に置く。
「じゃあな、お大事にな」
そしてAが病室を出る。
すると茜と偶然会った。
「あら、Aじゃない。Kのお見舞い?」
「ああ、いや、そうなんだけどちょっと違うな」
茜が不思議な表情を浮かべる。
「どういうことよ」
「一夏太が行ったことを確かめたかった、あいつを赦すためにはあいつの罪をちゃんとみないといけないから」
「……そう、頑張ってね」
「そういうお前は?」
「わたしは武器の調整、矢部に会ったから一緒に調整手伝ってもらったの」
矢部は科学技術班に所属しているため武器の作成もしている。
「お前の武器は特殊だもんな」
「そう、代わりの効かないものだし調整をしっかりしないと」
「そうか、じゃあ活躍期待してるよ」
「ええ、それじゃ」
茜とも別れ、ロリ制圧班の本部に行き、部隊の編成と指示を行った。
それが終わってAはやっと家へ帰った。
「最近行ってなかったからルリの墓行くか」
ちょうど近くを通るためルリの墓に寄ることにした。
コンビニでお菓子を買っていった。
墓の前へ着くと墓を軽く洗って手を合わせた。
「ルリ、最近めちゃくちゃだよ。Kも倒れたし一夏太が契約者かもしれない」
ルリの墓の前で最近の愚痴を吐露する。
「まあ、ルリは愚痴なんて聞きたくないか。わるい、次はもっといい話しにくるよ」
今回の任務で一夏太を更生させてダークナイツに入れられれば。
「ルリは神様だもんな、上手く行くように祈っとくか。神様、仏様、ルリ様〜、なんつって」
きっと上手く行く、そう信じて墓を出た。
「ルリなら案外いいようにしてくれるかもな〜。お、そろそろ家か」
自身の家が見え始める。
すると家の前に人影が一つ見えた。
「ん?誰だ、宅配頼んだ覚えもないし」
不審がりながら家へ近づく。
玄関前まで近づくとその人影の正体はすぐにわかった。
その正体は、
「あ、A。久しぶりだな」
Aの幼馴染、日立一夏太だった。




