表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
匿名Aはロリコンである  作者: 匿名A
第二章『神の代理人』
44/63

第四十四話:『殺す覚悟と守る責任』

会議室から人がいなくなりAと石狩だけになる。


「じゃあまずはA、お前について話そうか」


「俺についてですか?なんで」


「お前、今相当無理してるだろ」


石狩がAの瞳を真っ直ぐに見ながら話す。


「べつにダークナイツの任務は大変ですけど無理とまでは思ってないですよ」


「別に隠さなくてもいい、日立一夏太のことだ。A、君は日立一夏太が契約者だった場合友を殺せるか?」


「殺せます、それが俺がダークナイツから与えられた役割でありあいつの友達として俺がやらなきゃいけないことだ」


Aが石狩の瞳を真っ直ぐに見つめ返す。


「そうか、立派だな、でもな。お前が全部背負う必要なんてないんだ。お前は本来高校生として大人から守ってもらう立場なんだよ」


「もう俺は人を殺してますよ、それなのに幼馴染という理由であいつを特別扱いなんてできない」


「でもお前が幼馴染を殺すなんて業を背負う必要はないんだ、お前は背負いすぎだ。ルリのことも」


石狩がルリのことを話題に出す。


「そんなことないです、それに俺はずっと独りでしたよ。大人になんかに守られずに生きてきました、俺は自分で自分をわかってる」


「いや、わかってない。それに確かにお前は独りで生きてきたかもしれない、だからこそ他人に少しは任せろ」


「一夏太のことは俺に非があります、あいつが変わってしまった原因に気付けなかった」


「だからってお前が背負うことではない」


「でも………!」


Aが立ち上がり声を上げる。


「わかった、お前がお前なりに日立一夏太と決着をつけようとしているんだろう。でもお前にこれ以上苦しんでほしくない、だから」


石狩がAに向かい


「日立一夏太は俺が殺す」


Aに宣言した。


「意味がわかりません、なんで石狩さんが殺すんですか!俺の役割なんですよ、それは!」


「違う、大人としての俺の責任だ」


「俺だって立派な大人だ!石狩さんに守ってもらう筋合いはないですよ!」


「きっと後悔するぞ」


「………後悔なんて何度もしてますよ」


Aと石狩が睨み合う。


「A……、わかった。それなら日立一夏太をダークナイツに入れよう」


石狩がとんでもないことを言いだす。


「ダークナイツに入れる?そんなこと…」


「俺とお前の権限を使えば可能だろう、それで日立一夏太に罪を償わせればいいんだ」


「でも……」


「なにも死ぬことだけが償いじゃない、誰かを殺してしまったのなら人をそれ以上に救わせればいいんだ」


「でも、今のあいつがダークナイツに入るとは思えません……」


その言葉に石狩は笑って


「ダークナイツに入るように説得するのがお前の役目だろ?日立一夏太の幼馴染として頑張ってくれ」


Aは驚き、少し笑ってから小さく頷き


「そう、ですね!……石狩さん、ありがとうございます。俺だけならそんな判断できませんでした、それに一夏太を殺さなくてもいいと思った時安心しました。だから石狩さんの言う通り後悔したと思います」


ごめんなさいとAが石狩に謝る。


「いいんだ、お前が気づいてくれれば」


「でもなんでこんなに俺のために色々としてくれるんですか?」


「……昔にな、俺の息子もダークナイツで働いてた。そこで間違えて無実の人を殺してしまったんだ、それで責任を感じて自殺した」


「……それは、」


「別に気を遣わなくていい、だけど俺の息子みたいになってほしくなかったんだ。……結局は俺の我儘だったな、すまん」


「そんなことないですよ、石狩さんは立派です。息子さんを失っても同じ人を生み出さないようにと考えられるなんて」


「ありがとう、A。………前置きが長くなってしまったな、作戦を考えよう」


「はい」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ