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匿名Aはロリコンである  作者: 匿名A
第一章『影と幼女とロリータコンプレックス』
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1章第34話:『幕引き』

最初に感じたのはとてつもない倦怠感。


その次に体にキツくまとわりつく縄の感触。


そして状況を理解して、驚愕する。


「なんで俺縛り付けられてんの」


Aは椅子に縄で締め付けられていた。


そして目の前にはニコニコの匿名S。


「いや、だからなんで縛り付けられてんのか聞いているんだけど」


「いやー、ね?君今、上司殺しの疑いで軟禁中。このままだと死刑だよ」


「え、死刑?」


たぶん上司は今井のことだ。


実際はAがとどめを刺した訳ではないが真犯人の影はAが殺して跡形もなく消えた。


そして、近くにいたのはAのみ。


「なるほど、確かに俺だな。でも俺悪くないよな?Sに許可もらってやったし」


「そうなんだけど僕の一言で全部言いくるめられないから」


(つかえなっ)


「じゃあどうすればいいのよ」


Aが聞くとSが説明を始める。


「君が殺すには惜しいと思わせればいいんだよ」


「つまり?」


「まずはロリ制圧班の総班長になってもらう」


「総班長?そんな簡単になれるもんなん?」


ロリ制圧班はダークナイツの第二騎士団を務める大部隊だ。


現在は匿名Hが就いている。


「Hはやめてもいいらしいからすぐに就いてもらうよ」


「確かにあいつロリコンじゃなさそうだもんな」


「そうと決まれば善は急げだ!行くよ、A」


「うち合法組織なのか?」


Sに縄を解いてもらい外に出る。


そのまま少し廊下を歩く。


「出ちゃったけどいいのか?」


「ああ、もう話はつけてるから大丈夫だ」


流石紛いなりにもにもダークナイツのトップだ。


「で、どこ行くんだ?」


「総班長になるにあたって色々手続きあるからとりあえず会議室でカンヅメかな」


「えぇ〜」


その後Aは3時間会議室で事務作業をやり、やっと解放された。


「お疲れ様、A」


「やっと終わったぁ」


SはAの事務作業を手伝いながら自分の膨大な作業も消化していた。


「じゃあ俺は寄るところあるから」


「寄るところ?」


「ルリの墓参りだよ、葬式以来ケジメとして行ってなかったから」


Sは納得して近くまで送ってくれた。


途中で花や線香を買って墓地へ向かった。


そしてルリの墓に着くと、水瀬家之墓と彫られた立派な墓が建っていた。


瑠璃のフルネームは水瀬瑠璃で、母の名は水瀬琴。


墓の前で合掌し、持ってきた掃除道具で墓の掃除を始めた。


その後手桶に綺麗な水を入れ、手酌で墓に綺麗な水を掛けて清めた。


そして水鉢に水をいれ、花立に買ってきたネモフィラの花を置いた。


お供物にいくつかの菓子を置き、線香をあげた。


「ルリ、終わったよ。全部」


手を合わせながら問いかける。


「色々助けてくれてありがとう、俺の自己満足でしかない戦いだったのに」


冷たい墓は優しくAの言葉を受け入れる。


「じゃあ俺は帰るよ、またくる」


線香を消してお供物を回収する。


これでAの戦いは無事幕を閉じた。







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