第三十二話『ロリの神との契約』
Aは影のHとの戦いで意識を飛ばされ、気づいたら謎の空間にルリによく似たロリと共にいた。
「ルリ…?ルリなのか、?なあ!ルリなんだろ?よかった、もう一度会えてっ……!」
Aは突然現れたこともルリのようなロリが発した謎の問いかけも気にせずに再会を喜んだ。
「汝、我との魂の契約を結ぶか?」
「何いってんだよ、お前ルリだろ?」
「私はロリの神だ、あなたの言うルリという少女ではない」
その言葉にAは困惑する。
「ロリの神?じゃあなんでルリの姿をしているんだよ」
「あなたのいうルリという少女は私が記憶を失い力を蓄えていた頃の姿だからさ」
Aの頭に?が浮かびまくる。
「私は以前にエラーの神との戦いで力の大半を失い記憶を失った。そしてルリという少女に姿を変え、力の回復を図っていた。まあ、誤算だったのは今井という者に殺されてしまったことだがその時点で力のほとんどを回復していたから問題はなかった」
「じゃあ、お前にはルリの記憶はないってことか?」
「ああ、そうなる。」
「いや、お前ルリだろ。話し方変えるだけで俺を騙せると思うなよ。呼吸の仕方、口の動き、瞬きの回数、全てがルリと一致している。」
「違う。偶然だ。それになぜ覚えてるんだ、」
「本当のこといったらカレーハンバーグあげるよ」
「え!?ほんとに?……あ!、ごほん、いらない。神様に食事は必要ないから」
「いや無理だよ?誤魔化せると思ったの?」
「………なんでわかっちゃうの!せっかく威厳ある神様演じてたのにー!」
ついにロリの神、もといルリは素で話し始めた。
「ロリコン舐めない方がいいぞ、それにしてもなんでお前がロリの神に?」
「それはさっき言った通り私が元からロリの神なの」
Aにまた?が浮かぶ。
「どこが嘘なんだよ」
「私の記憶がないってところっ!今井に殺されて元のロリの神の頃の記憶が蘇ったんだよ」
「なるほど、てか、ルリがロリの神だから俺の能力との親和性が高い刀をつくれたのか」
「あー、あの刀ねー、ルリの骨勝手に使っててしつれーだよね」
「まああれのおかげで今井は倒せたから許してやれ」
怒るルリを宥める。
「ん?というかおかしくないか?ルリが本来の力を失ってたのならなんで俺に力を与えられたんだ?」
「保険で一番私の力を使いこなせそうなAにほんの一部だけ力を分けたの。想像以上に使いこなしてすごい力になってたけど」
「ふーん、でさっきの魂の契約って?」
「そうそう!その話をしに来たんだよっ」
ルリが息を荒くしながらいう。
「魂の契約はその名前の通り私と魂を一体とする儀式のこと。A、このままじゃあの影に殺されちゃうよ?」
「だよな、じゃあルリと魂の契約?をすれば勝てるのか?」
ルリは暫し考えていう。
「勝てるかはわからない。でも勝つ可能性は作れる。」
「なら構わない、やろう」
Aは即答した。
「え?本当にいいの?魂を一緒にするってことはAはほぼ人間じゃなくなるってことだけど」
「べつにルリならいいよ、それに今井のクソ野郎の思い通りになるのは癪だし」
「………ふふっ、あは、あははは!そっか、Aらしいねっ!」
ルリは生前を思い出させる笑顔で応えた。
「じゃあ、目が覚めたらAの魂は私と同じとなる。これでお別れ」
「どうにかしてまた会えないのか?」
「だーめっ!神様は忙しいんだよ?…ごめんね、独りにさせちゃって」
「ごめんなんて俺が言うべきことだよ。あの時守らなくてごめん、もっと俺がルリをしっかり見てたら……!」
「いいんだよ、A。ルリはAと一緒ですごく楽しかったもん。それに私がルリって気づいてくれて嬉しかった。だから、」
ルリがAを抱きしめながら優しく言葉をかける。
「ロリの神の名においてあなたの罪を許します。」
Aは抱きしめられ静かに泣く。
「ありがとう、ルリっ……!」
ゆっくりと抱擁を解き、
「だからさ、さっさとあの影ぶっ倒してルリの墓参りにでも来てよね!」
「ああ、ああ!任せとけよ、ロリコン舐めんなよ!」
「いってらしゃい、A」
「いってきます、ルリ」
Aは扉を開けた。




