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第二十二話:『かつての思い出』

ルリの母は女手一つで娘のことを育てていた。


生活は苦しかったがルリはそれでも母と一緒に過ごせる毎日が楽しかった。


ルリの誕生日、母がサプライズで遊園地へと連れてってくれた。


「今日は目一杯楽しみましょうね!ルリちゃん!」


「うん!」


ルリは初めての遊園地で色々なアトラクションに乗った。


コーヒーカップは早くて酔ってしまったり、お化け屋敷は暗くて怖かったがどれも母が一緒だったからとても楽しかった。


昼食でも


「今日は何食べてもいいわよ!」


「ほんとに!?じゃあじゃあドーナツに、あ!カレーハンバーグ!」


「えぇ〜?カレーハンバーグは家でも食べられるじゃない」


母が呆れ顔で言う。


母は飲食店でバイトしているため、よく賄いでカレーハンバーグを作ってルリに食べさせていた。


「いいの!ルリはカレーハンバーグが好きだからら!」


「もぉ、わがままねぇ。」


その時、母は何も食べていなかった。


「ねー、お母さんは何も食べなくていいの?」


「お母さんはね、ルリが美味しそうに食べてるだけで十分なの」


「そうなの?でもこのドーナツ美味しからちょっと分けたげる」


そう言ってルリは母にちぎったドーナツをあげた。


「……ありがとう。お母さんすっごく嬉しいわ」


母は少し驚いていたが喜んでくれていた。


その後だった。


悲劇が起きたのは。


突然現れたテロ集団の攻撃を遊園地は受けた。


そのテロの構成員の一人がルリへ攻撃を行った。


その攻撃から娘を守るため母は娘を庇い致命傷を受けた。


そのおかげでルリは無事でその構成員はすぐさまダークナイツの班員によって殺された。


ルリはすぐさま母に駆け寄った。


ルリは泣きながら母に言った。


「お母さん!お母さん!死なないで!お母さんっ!」


「……がはっ、ルリ、ちゃんそんな顔したらダメ、じゃない。せっかくの可愛い顔、が、台無しよ」


そう言い母はルリの顔をハンカチで優しく拭いた。


「お母さん!やだよ?死んじゃうなんて。大丈夫だよね!」


「ごめんねぇ、ルリちゃん。いつも、無理させ、ちゃって。ほんとはね、もっと美味しいもの食べさせて、オシャレな服も着させてあげたかった、」


「やめてよ!謝らないでよ!私はお母さんの子どもでよかったよ!すっごい楽しかったし、無理してない!だから、まだ私と一緒にいてよ!お願い…」


「ごめんね、私ももっとルリちゃんと一緒に居たかった…、小学生になって、中学生になってどんどん可愛くなって高校生でたくさんの友達と一緒に遊んでるルリちゃんが見たかった。好きな人ができて恋してるルリちゃんが見たかった。」 


母がありえた未来を話す。


もう母の限界が近いのは火を見るより明らかだった。


「…………お母さんっ」


「ルリちゃん、誕生日おめでとう。世界で誰よりも愛してる」


「お母さんっ!!!」


そこで母は事切れ、ルリはダークナイツの班員に保護された。

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