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2024年8月現在のなろうランキングに関する考察と心配事

作者: lolo

 2024年現在、日間ランキングは異世界恋愛が上位の大半を占めるようになっています。



 その他のジャンルのテンプレ作品、奇をてらったような作品なども細々と投稿はされていますが、異世界恋愛と比較して文章の質が全体的に低いです。


 これはランキング形式を採用していれば当然の事で、沢山の人が参加して激しい競争に晒されないと基本的に物事の品質は上がらずむしろ下がり続けるためです。



 これは対戦ゲーム等でも同じ事が起こります。

 少人数が細々と続けているようなゲームでは、そのゲームの内容がどれだけ面白くても参加者の本質的な強さは下がるので、強くなりたければなるべく大勢が居る場所で競争に晒される必要があります。


 その廃れたゲーム内でどれだけ超人的な強さがあっても、何か大会等が開催されて瞬間的に盛り上がるときがあったとしても、大きな報酬は得られませんし、多くの評価も貰えませんし、メインストリームでは活躍できません。

 一瞬ネタとして消費されて終わりです。



 また競争が発生する場所では、特定の政党・ジャンル・キャラクター・戦術が支配的になった独裁状態になると、基本的に良い事は起こりません。


 なので選挙の仕組みを色々考えたり、キャラのバフ・ナーフで環境を回したり、独占を禁止する法律があったりするわけです。



 その上で、私が現在のなろうランキングに関して不安視しているポイントは「特定の女性向け異世界恋愛が支配的過ぎる」という事です。


 追放ざまぁ・成り上がり・スローライフ・俺TUEEE・配信者になって大人気のような少し前に流行った低俗な欲望を満たすためのテンプレが支配的になっても、その内飽きられて廃れるので放っておけばまた別の低俗ジャンルがどうせ流行ります。


 耳に聞こえが良いことや過激なことを言う政党がたまたま人気が出たり、エロや配布石の大量配布でクソゲーがセルラン上位に行ったり、環境的にメタキャラが一瞬強くなったりしたようなものです。


 どうせ何かの変化や飽きられで環境からは退場し、あとは細々と熱意がそれなりにある支持者がいるだけの弱小ジャンルに成り下がります。



 対して今上位を独占しているような女性向け異世界恋愛作品は、10年以上前からコツコツと積み上げられている強力なテンプレ・内容群です。


 その頃から人気が無かったというわけではなく、常に環境上位に居続けながらも最上位ではなかったジャンルで、特定の人気が出た小説の真似や流行によって生じたものとは毛色が違うものです。



 内容をシンプル化して凝縮し短編として投稿する、そのジャンルの中で更なるメタを回すなどの工夫も取り入れた結果、圧倒的最強キャラとして君臨している状態です。


 内容と支持層が強まり過ぎて、流動的に廃れてくれる未来があまり見えません。



 現代の女性向け異世界恋愛が強すぎる理由には、「男性も問題なく読める」ということもあります。

BLや夢小説は男性が読むにはキツいですが、現在のなろう異性恋愛モノの女性主人公は「強くて美しくて自尊心があり独立していて確固たる意志を持つ個人」が人気です。

 そりゃユニセックスにもなりますね。


 ここが「圧倒的に女性らしい女性向け異世界恋愛」が強いアルファポリスとの違いでもあります。



 結論として、「超強力なジャンルが独裁を始めると多様性が消え去るのではないか」というのが、私が現在のランキングに批判的な意見を持つ理由です。


 既にある具体例としてはそれこそアルファポリスですね。アルファポリスがあの状態から変化することはもうないというのが私の推測です。



 私はなろうは今後「ユニセックスな女性向け異世界恋愛作品」の投稿用サイトになっていくと考えています。


 もちろんその他のジャンルも沢山投稿はされるでしょうが、それがメインストリームになり内容が磨かれて素晴らしいものがゴロゴロ出てくる事は残念ながらもうない。


 荒地で発掘したところで、まあたまに埋蔵金は見つかるかもしれませんが、ゴールドラッシュにはもうならない。


 なのでライト~ミドルユーザーの読者層はわざわざそんな所にスコップを持って発掘にはいきません。



 なろうの考察は以上として、私が真に現状心配に思っていることは、現在最もバランスが良い状態にあるカクヨムです。


 実はカクヨムも女性向け異世界恋愛の侵食が始まっており、それなりに勢いと多様性があった恋愛・ラブコメジャンルの上位を占め始めています。



 超個人的なお願いとしては、女性向け異世界恋愛は「あまりにも強すぎる」ジャンルなので、なろうとアルファポリスの重複投稿で我慢してくれという事です。


 カクヨムまで侵食されると、主たる小説投稿サイトが全て女性向け異世界恋愛に染まりかねないと戦々恐々としています。

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