アイマスクとイヤホン
アイマスクをして、睡眠用イヤホンをして眠ることが好きだ。眠りやすいのもそうだけど、眠る前に少し、自分の脳内と向き合えているような気もするから。
周りの雑音が消えて、考えたいことにスッと入っていける。創作のことも、取り留めのない妄想も、何に邪魔されることなく浮かび上がらせていける。メモを取ろうと思えば取れるけど、余程のことで無い限りは、眠った瞬間に消えていくものだろう。
もちろん、眠りにつく前に思考をすれば、夢の中に話を持ち込むことも、少しは出来るかもしれない。でも、その確率は決して高くないし、あくまでも自分は、睡眠の前に少し、脳内で遊びをしたいだけだ。
だから、天井を見ることもしたくないし、車の音にだって耳を塞ぎたくなる。何かに集中したい時、ノイズキャンセリングのヘッドホンをするのだが、それと同じであった。
これは、「都合のいい妄想をしたいだけ」なのかもしれない。しかし、自分はそれを悪いことだなんて思わないし、人はいつだって、眠るときの思考くらいは自由でいたほうが良いと思う。
年齢なんて関係なく。
自分はいつまでも、自由な思考を布団の中でしていたい。それを実現するべく、アイマスクとイヤホンを着けたくなる。
でも、耳の中は適度に労わらなきゃいけないし、毎日というわけには行かないことが、少々の雑音であった。




