眠れぬ夜に懐かしいメロディー
眠れない夜って、ちょい昔に聞いてた音楽とかを聴いて、つい感傷に浸りたくなるよね、という話。
それ以上でもそれ以下でもないのだが、自分にとっては、2000年代後半の音楽が該当する。J-POPにしろアニソンにしろ、その時期の楽しい思い出、苦い思い出とかが付随することで、色んな感情をワッと巻き起こしていく気がした。
それは決して、歌詞の内容とか、歌っている人物だけに依るわけじゃない。たまたま、自分の記憶が濃厚な時期にその歌があって、印象として強く残っている場合だって、多くあるのだろう。実際、今の自分の記憶をひっくり返しても、学生の頃に歌詞とかメロディーの良さを全て、理解してたわけじゃない。
「好きだった歌」のフォルダに、「本当にすべてが好きだった歌」だけでなく、「当時の思い出と深く結びついてるけど、その歌自体には詳しいわけじゃない歌」も、しまい込まれている。
でも、いずれの曲にしても、眠れぬ夜に聴けば確かに、懐かしくなり、センチメンタルな気分になっていく。この感傷は、良いものなのだろうか、それとも、自分の現在に対する不安がゆえ、なのだろうか。
創作活動については、間違いなく不満というのは無い。でも、現実の歯がゆさとか、自らを肯定しきれない精神があるために、眠れない夜が生まれ、懐かしいメロディーを求めているような気もしてしまうのだ。




