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4-14(金)お別れパーティーデース!

やってきました金髪碧眼の巨乳美少女!

短期留学だけどどうする由紀恵!?

どうなる友也!?

へんてこ外国人が織りなす短期留学物語です。


 「それではリンダの今後の発展と素晴らしき未来にかんぱーいっ!!」


 

 かんぱーいっ!!


 

 リンダのお別れ会が始まってみんなにジュースが行き渡った頃に私の音頭で乾杯をする。

 みんなで紙コップのジュースをかかげ乾杯をする。

 するとリンダははにかんだように笑顔になり自分もコップをかかげる。



 「なんか恥ずかしいデース。みんなありがとうデース!」



 「ねえねえ、リンダさんってオーストラリアに戻ってすぐ夏休みなの?」


 「帰るのにどのくらい時間がかかるの?」


 「あっちって今の季節は冬になるのよね?」



 わいわいがやがや



 みんなもこれが最後とばかりにリンダに色々と話しかける。

 それをリンダは一つ一つ応えていく。

 そうして話に花が咲き始めた頃誰が持ってきたのかCDラジカセで音楽を鳴らし始めた。



 「OH-! この曲知ってますデース! 由紀恵たちと練習したデース!!」


 そう言いながらリンダは曲に合わせ歌い始める。

 流石にこう言った所はあっけらかんとしていて普通は恥ずかしくて歌い出せないものだけどお国柄なのだろうか?


 しかしリンダが歌い始めると練習の成果か透き通るような歌声、ちょっとずれは有っても十分な歌唱力のお陰で歌い終わる頃にはみんなが拍手喝采になる。



 「すっげー! アンダーソンさんうめーっ!」


 「ほんとリンダさん上手!」


 「うわー、日本語の歌まで上手何てなんてハイスペック!」


 「ねえねえ、他にも歌って!」



 みんなリンダを取り囲んで更に盛り上がる。

 何処の誰かは知らないけど何処かからかマイクまで持ち出した。



 「うーん、ワタシ歌える曲少ないデース。みんなも一緒に歌うデース!」



 リンダはそう言ってみんなと歌い始める。

 こうなってくると更に盛り上がるわけだけど、空いた時間にお菓子を食べたりジュースを飲んだりと大合唱からいつの間にかかくし芸にまで発展していく。



 「なんかみんなもノリが良すぎるわね? あ、でもあの手品すごいわね?」


 「うん~、このチョコ美味しいよねぇ~」



 私はかくし芸を見ながら紫乃に語り掛けるとなぜか少し赤い顔でとろ~んとしている。

 不思議に思い紫乃の顔をもっとよくのぞき込む。



 「紫乃?」



 「へへへぇ~ リンダちゃんいなくなるの寂しいけど私には由紀恵ちゃんがいるもんねぇ~」


 そう言って紫乃は私に抱き着いてくる。

 紫乃にしてはスキンシップが濃い目だけどどうしたのだろう??



 「あーっ! 紫乃駄目デース!! 由紀恵は私の嫁デース!!」



 紫乃が私に抱き着いて来たのをリンダが見つけると同じく私に抱き着いてくる。



 「え~、いいじゃない~そうだ、二人で由紀恵ちゃんを分けっこしようよぉ~」


 「はぁ? 紫乃どうしたの??」



 なんか変だ。



 「ひゅーひゅー、長澤さんモテるぅ~」


 「もう最後だからリンダちゃんも長澤さんとぶちゅ~っといっちゃえぇ~!」


 「綾瀬さんもまけるなぁ~」



 周りのみんなもなんかおかしい。

 いくら盛り上がって興奮しているにしてもみんな何となく顔が赤い。


 

 「長澤さんも食べる~?」



 そう言ってクラスの女の子がチョコレートをポンっと私の口に入れる。

 あまりに急だったので受け入れてしまったけど一口サイズのチョコレートを口の中で噛み砕くとちょっと苦い液体が出て来る!?



 「って、これってもしかしてお酒!?」



 「へへへぇ~由紀恵~良いではないかデ~ス」


 「んぅ~ん、由紀恵ちゃんリンダちゃんにだけずるいぃ~」


 私に抱き着いている紫乃もリンダもこれ食べたの!?

 いや、何か結構な人が食べたみたいで変なハイテンションはこれのせいか!?



 「せ、先生! 誰かがウイスキーボンボン紛れさせてます!」


 私はこの場の責任者になる担任にそう言うも彼女はちびちびとサワーの缶を飲んでいる!?



 「先生! 何お酒飲んでるんですか!?」


 

 「ん~? これノンアルコールだから大丈夫よ~?」


 「いや、顔が赤くなっていますよ!?」


 と先生の手元のおつまみを見るとあのウイスキーボンボンが!?


 

 「へへへ~、由紀恵デース」


 「んぅ~、由紀恵ちゃん私もぉ~」


 酔っ払いに成り下がったリンダと紫乃は唇を突きだしながら私の顔に近づいてくる。


 「ちょっ! やめっ!! みんな見ていないで助けてっ!!」



 「び、美少女たちの美しい秘め事があぁっ!!」  

 

 「うおぉおおおぉっ! 長澤さんとアンダーソンさんと綾瀬さんのみつどもえ! 今晩使わせていただきます!!」


 「生きててよかったぁ~」



 おいこら男ども!

 何拝み倒したり爛々とした目で見ている!?


 私は女子生徒に顔を向けるもこっちも赤い顔ではぁはぁしている!?



 「す、凄い女の子同士で!」


 「長澤さんの唇がぁ!」


 「もうこれってどっちが受けでどっちが攻めなの!?」



 こらこらこらぁっ!!

 駄目だこいつら、完全に私たちを見せものにして盛り上がっていやがる!


 

 「せ、先生! 止めてください!!」


 「良いわねぇ~若い時は色々と体験しておくものよ~。私だって学生の頃は下級生の娘に『お姉さま』と呼ばせたものよねぇ~」


 顔が赤くなっていやがる!?


 おいこら、あんたもかいっ!?

 駄目だこいつらっ!!




 完全に四面楚歌の私は助けを求めるも最後の最後までリンダのお陰で教室に私の悲鳴がこだまするのだった。

  

 

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