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4-10(火)応援するデース!

やってきました金髪碧眼の巨乳美少女!

短期留学だけどどうする由紀恵!?

どうなる友也!?

へんてこ外国人が織りなす短期留学物語です。


 リンダの告白があって翌朝、昨日さんざん豊胸マッサージされてぐったりしていたのに今朝もいつの間にか忍び込んでいたリンダに襲われた。



 「はぅっ! 駄目、そこぉ~」


 「いい感じになってきたデース! 由紀恵胸少し大きくなったデース!!」


 「えっ? あっ、ほ、本当!?」


 「先端が固くなって大きくなったデース!!」



 ぼっ!



 「リ、リンダぁっ!! もういやぁぁっ!」



 私の悲鳴が朝から響くのだった。



 * * * * *



 「おはよう~、由紀恵ちゃん、リンダちゃん、友ちゃん~」


 「お、おはよう‥‥‥ 紫乃‥‥‥」


 「おはよーデース!」


 「おはよ、紫乃ちゃん」



 みんなで登校していると紫乃と合流した。

 肉体的には十分休んだので学園祭の疲れは取れていたけど今朝の恥ずかしい精神的ダメージはかなりのものだった。



 お、女の子同士で!

 か、感じてなんかないもん!!



 思わず顔を赤くして自分で自分に言い聞かせる。



 「‥‥‥おはよう長澤君」


 「おう、おはよう泉」


 もう流石に慣れたけど本当にこいつは背後霊かと思うようにいきなり現れる。

 そして校門近くに着くころには矢島紗江や下僕その一も合流する。


 そして校門には。



 「おはよう~長澤君! 今日も好い天気になりそうだね?」



 たゆん



 月曜ではないけど火曜からたわわに凶器を揺らす高橋静恵。



 「グッモーニンデース! 静恵!!」



 ばいんっ!



 対抗するこちらリンダはお兄ちゃんと高橋静恵の間に割って入る。

 朝から凶器四つが揺れている。



 「あら、おはようリンダちゃん」


 「ふっふっふっデース。由紀恵の代わりに私が挨拶デース!」



 はぁ?

 リンダのやつ何言ってるの?



 「由紀恵ちゃんの代わりに?」

 

 高橋静恵も思わずリンダに聞き返す。

 するとリンダはあの大きな胸を持ち上げるように腕組みして高橋静恵に宣言する。


 「私由紀恵の味方になるデース! だから友也に近づくおっぱい排除しますデース!!」



 「「「はぁっ!?」」」



 思わず私やお兄ちゃん、下僕その一が声を漏らしてしまった。



 「リンダちゃん‥‥‥ そう、そう言う事ね? 良いでしょう、じゃあその企み速攻で叩き潰してあげる!」


 そう言って高橋静恵はいきなりお兄ちゃんの腕を取って抱き着く!?



 むにょんっ



 あの凶器がお兄ちゃんの腕にっ!


 「むっ!? 実力行使で来たデース! ならばこちらもデース!!」



 ふみょんっ!



 リンダは反対側のお兄ちゃんお腕を取って抱き着く。

 当然リンダの凶器も形を変えるくらい強くお兄ちゃんの腕に押し付けられる。


 「うわっ、高橋、リンダちゃん!?」


 両手に花どころか両手におっぱいの感触でお兄ちゃんは思い切り鼻の下を伸ばしている!?



 「ちょっ! もう、二人とも離れなさーいっ!! お、お兄ちゃんも鼻の下の伸ばしていないっ!! もう、私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えは無いんだからねぇっッ!!!!」



 下僕その一のうらやましそうなつぶやきをかき消し私の悲鳴が朝から校門に響くのであった。



 * * * * *



 「はぁ~、朝からリンダってば何しでかしてくれるのよ‥‥‥」


 「友ちゃん朝からモテモテだねぇ~」



 教室で紫乃と話しながらぐったりする私。



 リンダの奴いきなりどうしたのだろう?

 私の見方?

 お兄ちゃん近づくおっぱいを排除する?? 

 

 どうも理解できない。

 リンダだってお兄ちゃんの事好きなくせしてそれでも私の見方?


 

 ちらっと後ろの席に座ってクラスの女の子たちと談笑しているリンダを見る。

 その様子はいつも通り。

 楽しそうに話をしていた。


 「悪気は無いのかもしれないけど、結果としてお兄ちゃんに胸押し付けるとか‥‥‥」


 お兄ちゃんのあのゆるい顔。

 今思い出してもなんかむかつく。


 私はそんな事を考えながらその日の授業を悶々と受ける羽目になるのだった。



 * * * * *



 「由紀恵行くデース! 友也の練習始まるデース!!」



 本日の授業は終了。

 ほとんど今日の授業は頭に入ってこなかった。

 まあ予習でこの辺はとっくに終わっているから問題は無いのだけど。


 そんな私にリンダはとっとと自分の荷物をまとめ私の横まで来る。


 「リンダちゃん早い~。ちょっと待ってぇ~」


 「紫乃早くするデース。今この時にも友也におっぱいが迫っているデース! 速く行って排除するデース!」



 ふんす!



 何故か鼻息荒いリンダ。

 私はため息をついてから聞く。



 「一体どうしたって言うのよ? いきなりお兄ちゃんに近づく女の人排除とか?」


 「私言ったデース、由紀恵の味方デース! 禁断の愛応援するデース!!」


 「はぁ?」


 こいつ何を‥‥‥



 「リンダちゃん、それって本当!?」


 「長澤さんやっぱりお兄さんとしちゃうんだ!!!?」

 

 「こ、これはじっくりと聞かせてもらわなければ!」



 いきなり現れるクラスの女の子たち。

 こいつら、こう言う話には目ざとい。



 「何を期待しているか知らないけど、私とお兄ちゃんは高尚な精神的つながりで愛を誓っているのよ? そんな下世話で‥‥‥」



 「でも由紀恵、私がマッサージしているとたまに友也の名前い言いますデース」


 「「「キャーっ!!」」」



 おいこら、なんて事暴露してくれんのよ!?

 そりゃぁ、リンダに豊胸マッサージされてるとちょっとお兄ちゃん事思い出したりもするけど‥‥‥



 ぢゃなくて!



 「リ、リンダ何んてこと言ってるのよ!」


 「大丈夫デース、私は由紀恵の味方デース!」


 「全然味方になっていないーぃ!」



 私の声がやっぱりここでもこだまする。 









 「最大の敵は味方だって誰か言ってたな~」


 紫乃は何故か、ふんすっ! とそんな事を言うのだった。 



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