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絶望の果ての理想郷  作者: 秌雨
41/48

第41話、蓬莱の国の姫


「ねぇリィルちゃん、そろそろ帰ろうよ……」

「嫌よ、だって退屈なんだもん」

「もう戻ってるかもしれないよ?みんな心配しちゃうよ」

「知らない知らない!レディをいつまでも待たせるが悪いのよ」


私は言われるがままリィルちゃんと一緒に街を歩いています。鈴ちゃんが報告をしに行ったあと、しばらくだった時の事です。


『あ〜退屈!報告するのにどれだけ時間かかってるのよ!』

『確かに遅いね、何かあったのかな?』

『もう待ってられないわ!実ちゃん、街を見に行きましょ!』

『だめだよ!ちゃんと待ってないと!』

『いいじゃない、お腹も空いたしもう限界よ!ほら、行こ!』


と、強引に腕を引っ張られ、今に至ります。何度も帰ろうと言いますがはぐらかされてしまいます。

この街は妖怪と人間は犬猿の仲、人間が住んでるこの商店街を歩いている私達は周りから冷ややかな視線で見られています。しかしリィルちゃんはそんなことを気にせずに鼻歌を歌いながらスキップして進んでいます。


「ねね、あそこ入ろうよ!」


リィルちゃんが指さすのは木の看板に『甘味処』と書いてある小さいお店です。


「ねぇ、やっぱり……」


私が「帰ろうよ」と続けようとした瞬間、リィルちゃんは顔をグッと近づけてぷくーっとほっぺを膨らませた後にいいました。


「実ちゃん、さっきからそればっかり」

「で、でもみんなが心配して……」

「いいの!鈴ちゃんだって私達をこんなに待たせてるんだから私達が待たせたって問題ないの!次から帰ろうっていうの禁止!わかった?」

「う、うん……」


勢いに押されて何も言い返せませんでした。

しかし、私は気付きました。テレフォブレスレットで鈴ちゃんに連絡すれば!

私はリィルちゃんが後ろを向いたのを確認するとブレスレットを口元に近づけました。しかし、リィルちゃんはまたすぐにこっちを向いて私の腕を掴み、私のブレスレットを腕から取って自らのポケットに入れてしまいました。


「これは没収ー」

「あっ!返してよ!」

「だ〜め、どうせ鈴ちゃんに連絡しようと思ってたんでしょ?折角来たのに邪魔されるなんて嫌だもん!」

「うぅ……」


為す術もなく、私はリィルちゃんと共に甘味処に入ります。

中にはまだお客さんは誰も入っていませんでした。しばらくすると、奥から店員さんらしきお婆さんが出てきました。


「あらあら、可愛い猫さん達、ごめんね、店はまだ空いてないんだよ」


穏やかで優しい声でお婆さんはそういいます。私は違和感を覚えました。妖怪と人間の仲は悪いはず、ですがこのお婆さんは私達を見て一切拒絶したり、動揺したりしませんでした。


「え〜っ、甘いもの食べれると思ったのに〜……」

「仕方ないよ、諦めよ?」

「むぅ〜……」


リィルちゃんはまたほっぺをぷくーっと膨らませました。それを見たお婆さんは笑顔で言いました。


「あんた、見慣れない格好だね〜、外から来たのかい?」

「うん!プレスターっとこから来たんだよ〜♪」

「そんな遠くからのお客さんだったのかい、なら座りな、特別に食べさせてあげようかね」

「やったー!」


リィルちゃんは手を挙げて喜んでいます。私はお礼をいいました。


「ありがとうございます、ごめんなさい、突然押しかけてわがまま言っちゃって」

「いいんだよ、可愛いお客さんのお願いだし無下にはできないからね」

「どうして優しくしてくれるんですか?妖怪と人間って仲が悪いんじゃ……」

「あたし達商売人は人間だろうと妖怪だろうと、お客さんはお客さん、買ってくれればなんでもいいんだよ、それに、仲が悪いのはそこら辺のお侍か城の人間だけだよ、あとは奉行所の人間かな」

「でも、街の人にも凄く怖い目で見られてて……」

「ふふふ♪そりゃ桃色の髪の子を見て驚いてるんだよ、商店街付近の街ではそんな格好の子は見たことないからね、こっちにおいで、あたしのを貸してあげよう」


リィルちゃんはお婆さんに連れられて奥に入って行きます。しばらくすると、ピンクのフリフリのスカートを履いていたリィルちゃんは、私と同じピンク色の着物を着て出てきました。


「うぅ〜、なんか歩きずらいんですけど……」

「時期に慣れるよ、さあ座りな、お団子だよ」


お婆さんは机に私達を案内すると、私達は向かい合うように座り、お婆さんは木製でできた小さいお皿を2つ置きました。

お皿の上には3色団子が2本置いてありました。


「わーい♪お団子〜♪」

「ありがとうございます!」


「うん、たんとお食べ」


「「いただきます」」


私達はお団子を食べました。モチモチとした食感に、華やかでかわいらしく、ほっとする甘さが口いっぱいに広がります。リィルちゃんは万遍の笑みでほっぺに手を添えて食べています。とても幸せそうです。


「ん〜♪ 美味し〜、ほっぺたが落ちそう〜♪」


リィルちゃんの機嫌が良くなったので、私はもう一度リィルちゃんに説得を試みました。


「これ食べたら帰ろ?そろそろ鈴ちゃん達、心配してるし」

「しょうがないわね〜、お団子食べられたしいいよ、帰ってあげる」


やっと言うことを聞いてくれて私はホッとしました。そして、お団子を食べ終わり、お金を払おうとしました。すると、


「ああお代はいいよ、あたしのもてなしだからね」

「え?でも……」

「いいんだよ、あんた達が幸せそうに食べるのが一番のお代だからね」

「ありがとうございます!」

「その代わりまた来ておくれ、あんた達みたいなかわいい子が見られるのがあたしの元気の源だよ」

「はい!また来ます!」


「もっちろん!ありがと!優しいおばあちゃん♪ばいばーい♪」


私達は店を出ました。そして、廃墟街に帰ろうと歩き出した、その時です。


「姫!」


そう言いながら店の曲がり角から侍の格好をした男の人が数人出てきました。


「姫?」

「姫!なりませぬぞ!こんな所で油を売っては!」

「ちょ、ちょっと待ってください!私は姫なんかじゃっ……!」

「そんな作り物の耳で騙されませんぞ!早く帰りますぞ!」

「え、えぇぇっ!?」


男の人達は私の手を無理やり引っ張って来ました。


「ちょっと待ちなさいよ!」

「おい、お前も一緒に来てもらうぞ」


リィルちゃんが止めようとすると今度は別の男の人がリィルちゃんの手を掴み、引っ張りました。そして、私達はそのまま連れていかれました。


地面に2つのテレフォブレスレットを落としたまま……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「その……師匠……」


おつねちゃんと一緒に帰ってきた私達はまず妖狸さんの元へ謝罪をすることになり、おつねちゃんが妖狸さんに話しかけているところです。それを私達は部屋の外から障子に隠れて覗いています。


「なんじゃ?わしはお前のような弟子はいらんといったはずじゃが?」

「うぅ……」


妖狸さんは後ろを向いたままそう言いました。とても冷たい態度です。しかし私は妖狸さんがわざとこの態度を取っていることを知っています。


「あ、あんなに言わなくてもいいんじゃないかにゃ……?」

「わざとだよ、おつねちゃんが謝るのを待ってるんだよ」

「でもあの狐タジタジだにゃ……あんなんで謝れるのかにゃ?」

「きっと大丈夫、後はおつねちゃんが勇気を出すだけだよ」


おつねちゃんは1度下を向いてしまいましたが、また前を向いて言いました。


「ご、ごめんなさい!もう、あんなこと二度としません!」

「それで?」

「だ、だから、この家に居させてください!師匠の弟子でいさせてください!」


妖狸さんは煙管を吸って口から煙をふぅっと吐いて、立ち上りおつねちゃんの方を向いて言いました。


「わかった、じゃが今から言うこと約束しろ」

「はい」

「鈴がこの状況を変えたいと言っておる、犬猿の仲である妖怪と人間の関係を、昔のように共存できる関係にするとな、それにおまえさんも協力するんじゃ」

「私にできるでしょうか?人間と向き合うことは出来るでしょうか?」

「できる、わしの弟子ならそのくらいのことはやってみせろ、よいな?」

「はい!」

「よし、そこで見てるんじゃろ?鈴」


私達は障子に身を隠すのをやめて、妖狸さんの前に姿を現しました。


「バレてました?」

「当然じゃ、ヒソヒソ声がこちらに聞こえとったわい」

「あはは……そんなことよりよかったね、おつねちゃん!」


「うん、ありがとう、これからは鈴に協力するよ、私もなるべく人間と仲良くなれるように頑張るからさ!」

「一緒に頑張ろう!よろしくね」


「その心意気じゃ、ところでそちらが鈴の友達じゃな?」

「はい!ニーナちゃんと、木乃葉ちゃんです!」


「よろしくにゃ〜♪」「鈴殿を匿ってくれたこと、感謝する」


「ふむ、狭いところじゃがおまえさん達の部屋を用意してある、そこを使いなさい、よし、そろそろ飯にしよう、別荘にいる友達を連れてきなさい」


「わかりました!」


私達はみぃちゃんとリィルちゃんを呼ぶため、別荘に移動しました。

そして、部屋の障子を開けました。しかし……。


「あれ?2人がいない……ここで待ってるはずなのに……みぃちゃん〜!リィルちゃん〜!帰ったよ〜!」


シーンっとしています。本当に居ないみたいです。どこに行ってしまったのでしょう?


「嘘……どこいっちゃったの?」

「大丈夫にゃ、テレフォブレスレットがあるにゃ!テレフォ!みぃにゃ〜!」


ニーナちゃんはテレフォブレスレットでみぃちゃんに連絡を取ろうとしました。しかし、しばらく経ってもみぃちゃんは出ませんでした。私がリィルちゃんにかけても同じ結果でした。


「出ないよ、どうして?繋がらない訳じゃないのに……もしかして、勝手に街に出かけちゃったとか!?」

「だとしたら大変にゃ!もし街で何かしでかしたら今度こそ捕まっちゃうにゃ!」

「そんな……!今すぐ探しに行こ!」


「いや、それも危険だ、人間の街で妖怪がウロウロしていたら怪しまれる」


「うぅ……どうしたら……」


「セフトに連絡を取ってみるのがいい、あっちで探してくれるかも」


「でかしたにゃ!テレフォ!セフトにゃ〜!」


今度はセフトちゃんにかけてみました。すると、セフトちゃんは直ぐに出てくれました。


「セフトにゃ〜!今どこにゃ?」

『商店街の中っすよ?街の情報はバッチリ掴んでおいたっす!』

「今はそれどころじゃないんだにゃ!大変なことが起きてるんだにゃ!」

『何があったっすか?』

「リィルにゃ〜とみぃにゃ〜がいないんだにゃ!街で探して欲しいにゃ!」

『それは大変っす!わかったっす、こっちでも探してみるっす!ラクロス』


セフトちゃんは通信を切りました。


「とりあえず探してくれるらしいにゃ」

「どうしよう……もしあの2人に何かあったら……」

「確かに心配だにゃ……でもセフトにゃ〜を信じて待つしかないにゃ」

「うん、妖狸さんにも報告しよう!」


私達は再び妖狸さんの家に移動し、妖狸さんにこのことを伝えました。


「何?それは大変ではないか、じゃが今の状況じゃそのセフトという人間に任せるしかないのぉ……」

「でも師匠、よからぬ人間に捕まれば酷いことをされてしまうかも知れません、あまりモタモタもしていられません」

「うむ、どうしたものか……」


そんな話をしていると、庭の方から「おーい、誰かおらぬか〜」という女の子の声が聞こえてきました。

庭の方を見てみるとみぃちゃんにそっくりな女の子が立っていました。


「みぃちゃん!」

「いや、違う、顔はそっくりだけど猫の耳がない」


「おお〜!そなたらが妖怪か!初めて実物をみたぞ!」


私達を見て感激している様子です。

そして、おつねちゃんと妖狸さんがなにやら動揺を隠し切れない顔をしていました


「師匠、あいつってもしかして……」

「あぁ、一瞬目を疑ったが間違えないようじゃ」


「あの子を知ってるんですか?」


「知ってるも何も蓬莱の国じゃ有名人だぞ?」

「あやつはこの街の中心にある『蓬莱城』の姫、『木野花姫』じゃ」


「お、我を知っておるのか!?その通り、我は『蓬莱城』の姫、『木野花(このはな)』じゃ!」


「えぇぇーーっ!?」


流石に驚きです。突然尋ねてきた女の子がお城のお姫様なんですから。

私達は事情を聞いてみることにしました。


「蓬莱城のお姫様がなんでこんなところに?」

「城は退屈でのぉ、口を開けばやれ国の治安だの妖怪の処分をどうするかだのば〜っかりじゃ、うんざりして抜け出してきたのじゃ」

「それ大丈夫なんですか……?」

「問題ないぞ、我にそっくりの奴が連れていかれてたからな、爺や達は馬鹿じゃのぉ♪」

「え!?その、そっくりな子ってもしかして、白の猫耳が生えてませんでした?」

「ああ、生えておったぞ、そういえば隣に桃色の髪の猫もいた気がするのぉ」


みぃちゃんとリィルちゃんのことです。つまり、みぃちゃんは城を抜け出した木野花姫と勘違いをされて連れていかれてしまったということです。

おつねちゃんと妖狸さんはさらに動揺していました。


「なっ!城になんて連れていかれたらもうどうしようもないぞ!」

「わしら妖怪は主に城の人間に嫌われておるからのぉ、踏み入ることは許されぬ、まずいことになった」

「しかも木野花姫絡みだ、殺されるに違いない!」


おつねちゃんは木野花姫の胸ぐらを掴みながら怒りを込めて言いました。


「お前!なんてことしてくれたんだ!」

「な、なんじゃなんじゃ!無礼じゃぞ!」

「ふざけるな!お前のせいでまた妖怪が犠牲に……!」


「やめんかおつね!悪いのはそやつでは無い」


おつねちゃんは妖狸さんに言われ、渋々木野花姫を離しました。


「無礼を許してくだされ木野花姫よ、しかし、妖怪が犠牲になった、そして本物の姫は廃墟街にいるなどと蓬莱城の人間に知られれば、また戦になりかねん、どうにかならぬか?」

「我とてそれは避けたい、城の者は妖怪を嫌うが我はそうは思わぬのじゃ、我は妖怪と友達になりたい、そういう意味でも城を抜け出してきたのじゃ、しかしそれが裏目に出てしまったか……」

「何?姫はそのようなことを!聞いたか?鈴」


「うん!木野花姫様、私も同じことを考えてたんです、蓬莱の国を妖怪と人間が共存できるようにしたいって、そのために協力してくれる人を探そうとしてたんです!」


「わしらもそれに協力するつもりじゃ、木野花姫よ、どうじゃ?お主がいれば心強い」

「うむ!もちろん協力するぞ!じゃが問題は今城にいる妖怪じゃ、手遅れになる前に助けなければならぬ」

「しかし、わしら妖怪が人間の街に行くのは危険だ、騒ぎになる」


「その点においては問題ない」


いつの間にか部屋の外に出ていた木乃葉ちゃんとニーナちゃんが部屋に戻って来て言いました。


「さっきセフトにゃ〜から通信があったんだにゃ、それで、にゃ〜達の状況のことを伝えたら、街の人間の1人が協力してくれるらしいんだにゃ!」

「しかも、特殊な乗り物を持っているらしい、今からそれに乗って来るらしいのだが……」


すると突然、家の外から大きな音が聞こえてきました。


「な、何!?この音!」

「外の方からだ!行ってみよう!」


私達は外に出ました。ここは大きい道に面している家なのですが、家の目の前の道に大きな機関車が止まっていました。

みんな驚き戸惑っています。


「な、なんだこの馬鹿でかいのは!?」

「これは一体……」


「なんじゃこれ!?」


「こんなの見た事ないにゃ!」

「機械の部類か?」


「列車だ……」


私がこう言った瞬間みんな私に注目しました。


「鈴にゃ〜、知ってるのかにゃ?」

「うん、現実世界では当たり前にある乗り物だよ」

「乗り物?ってことは……」


目の前の列車の扉がプシューっと音を立てて開きました。そして、中から着物姿のセフトちゃんが出てきました。


「おまたせしたっす!」


「な、中から人間が出てきた!?」

「大丈夫、私の友達だよ、セフトちゃん、その列車どこから持ってきたの?」


「この人の所有物っす!」

「こんにちは!」


元気な挨拶と共に出てきたのは、駅員さんのような格好をした女の子でした。


「初めまして!私、この理想郷無線路列車、願星の車掌『瑞風(みずかぜ) (なごみ)』と申します、以後お見知り置きを」


和となのる女の子はぺこりと頭を下げました。とても礼儀正しい人です。


「初めまして、私は猫谷 鈴、協力してくれてありがとう!」

「いいえいいえ!困ってる人を放っておけませんから!」

「さっき無線路列車って言ってたけど、どうやって走るの?」

「空を走ります、つまりは空飛ぶ列車ですね!」

「すごい!映画みたい!」


私が興奮してるとおつねちゃんが私の服をちょいちょいっと引っ張ってきました。


「鈴、これなんなんだ?」

「これは列車って言って、人を乗せて遠くに運ぶ乗り物だよ」


「ほう?馬のようなものか、馬にしてはでかいが……」


「とりあえず乗りましょう、みぃちゃん達を助けに行かなきゃ!和ちゃん!お願い!」


「はい!それでは皆さん乗ってください、すぐに出発しますよ!」


私達は列車に乗り込みました。

そして、和ちゃんは全員が乗ったことを確認すると、ドアを閉めようとしました。しかし……。


「あいや?もう1人忘れてますよ?」


和ちゃんがそう言うと外から1人のおかっぱ頭の女の子が乗ってきました。野乃ちゃんです。野乃ちゃんは「おつね!」といいながらおつねちゃんの腕に抱きつきました。


「おつね、野乃も行く!」

「野乃!だめだ、遊びじゃないんだぞ?大人しく留守番してろ」

「嫌だ嫌だ!野乃も行くの!」

「わがまま言うな!今から行くところは危ないところなんだぞ?怪我するかもしれないんだぞ?」


「まぁまぁよいではないか、そやつの事は我が面倒をみてやる、ほらこっちに来るが良い」


「お姉ちゃん、もしかして、人間!?ひゃあっ!?」


野乃ちゃんはおつねちゃんの後ろに隠れてしまいました。


「ほえ?なんで隠れるのじゃ!?」

「人間が怖いんだ、昔色々あってね、だから野乃、今から行くのは人間がいっぱいいる所なんだぞ?怖いところなんだぞ?」


「連れてってあげなさいおつね」


「師匠!」


「この子はいずれ人間と暮らして行かねばならぬ、今のうちに慣れさせた方がいい、大丈夫じゃ、わしが野乃を守ってやろう」


「分かりました、野乃、ちゃんと言うこと聞くんだぞ!」


「うん!」


というわけで野乃ちゃんも着いてくることになりました。

そして、私は和ちゃんに準備が出来た合図を送り、和ちゃんはドアを閉めました。


「それでは、蓬莱城に行きますか!飛び立つ際は揺れるのでご注意下さい、進路良好、出発進行♪」


こうして、私達を乗せた列車は飛び立ちました。

お待たせいたしました!

忙しい時期でして、中々投稿できず申し訳ありません!でも失踪はしておりませんのでまた頑張って投稿できたらなと思います。良ければ楽しんでいってください

では!また次回〜♪

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