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絶望の果ての理想郷  作者: 秌雨
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第3話、ゲームのような世界、理想郷は謎ばかりです

私はニーナちゃんに連れられ、とある大きなログハウスに着きました。


「ここがにゃ〜の家にゃ、さぁ、入るにゃ」

「へぇ〜おしゃれ〜♪でも、こんな大きい家に1人で住んでるの?」

「そうにゃ、にゃ〜は広いところが好きだから、大きめに造ってもらったんだにゃ〜」

「それにしても1人で住むには大きすぎるんじゃない……?」

「何か問題あるかにゃ?」

「いや、ないけど……お金すごい掛かったんじゃない?」

「現実世界だとこれくらいの家はとんでもない額らしいけど、ここではそうでもないんだにゃ〜、物を建てるのを専門にしてる妖怪とか人間は好きでやってるからお金はすごく安いんだにゃ」

「へぇ〜、そういえば、この世界の通貨ってなんなの?」

「金貨と銀貨にゃ、この家も金貨10枚でつくってもらったんだにゃ」

「それって安いの?金貨ってすごく貴重なものっぽいけど……」

「そうかにゃ〜?そっちの世界の換算だと、金貨が1枚100円、銀貨が1枚10円ぐらいだにゃ、それに、この世界の最高額も金銀貨10枚まで、つまり1000円までって定められてるにゃ〜」

「えっ!?そんな安いの!?しかも最高額が1000円っ!?」


こんなに大きな家がたったの1000円!?

有り得ません……。


「そんなんでこの世界成り立つの?そんなのすぐ資源なくなりそうじゃない?」

「心配いらないにゃ、この世界は資源がなくなってもこの世界の創立者がまた生成してくれるんだにゃ」

「凄すぎる……」

「誰もが普通に暮らせるようにする、それが理想郷のルールだからにゃ〜」



ニーナちゃんはテーブルの椅子を引き手招きをしています。


「まぁ、座るにゃ、一緒にゆっくり紅茶でも飲むにゃ♪」

「うん」


私がテーブルに向かって歩いた瞬間、急に頭がクラクラしました。


「あ、あれ……?」

「す、鈴にゃ〜!?どうしたんだにゃ!?」


そしてそのまま意識を失いました。



しばらくして目が覚めると、私はベッドに寝ていました。

するとニーナちゃんが近くに寄ってきました。


「あ!気づいたにゃ!大丈夫かにゃ?」

「えっと……私、どうなったの?」

「急に倒れたんだにゃ、多分色んなことがあって疲れてたんだにゃ〜」

「そうなんだ……ごめんね、迷惑かけちゃって」

「謝ることないにゃ、今日はもうゆっくり休むにゃ」

「うん、そうする」

「にゃ〜も疲れたにゃ〜、そろそろ寝るにゃ〜」


すると、ニーナちゃんはが突然私が寝ているベッドに潜り込んできました。


「ちょ、ちょっと!何してるの!?」

「え?何って、普通に寝るだけだにゃ〜」

「なんで私が寝てるベッド!?自分のは!?」

「この家にはこれしかないんだにゃ、だから2人で一緒に寝るにゃ〜♪」

「こんなに大きい家になんで1つしかないの!?」

「それは、にゃ〜しか住んでないからだにゃ〜、鈴にゃ〜はにゃ〜と一緒に寝るのが嫌なのにゃ?」

「いや別にそういう事じゃないけど……そんないかにも当たり前のようにベッドに入って来たのがびっくりしちゃって……」


ニーナちゃん……優しいけどちょっと変な人です。この世界の人達ってこういうの気にしないのかな?


「それじゃ、鈴にゃ〜おやすみにゃ〜……zzZ」


ニーナちゃんはそのままスヤスヤと眠ってしまいました。


(うわ、本当に隣で寝るんだ……しかも寝付くの早い……)


私も寝ることにしました。

でも、疲れているのに何故かドキドキしてねれません。

それもそのはず、隣でお友達とこんなに接近して寝たことなんてある訳ありません。

ていうかニーナちゃんはなんでこんなに普通に寝れるの!?

早くこの世界の生活に慣れなきゃなと思いました。



次の朝………。



「鈴にゃ〜、早く起きるにゃ〜」

「うーん………」


ニーナちゃんが私をゆさゆさと揺らして起こそうとしています。

昨日あまり眠れなかったせいですごく眠いのです。


「もう少し………zzZ」

「むむむ……なかなか起きないにゃ〜、よし、こうなったら!」


ニーナちゃんは尻尾で私をペチンペチンとはたいてきました。


「痛い!痛い!痛い!わかったわかった、起きる!起きるからやめてぇぇぇ!」


私は飛び起きると、ニーナちゃんは尻尾を元の位置に戻しました。体がヒリヒリします。


「や〜っと起きたにゃ〜、鈴にゃ〜はお寝坊さんにゃ〜」

「なにも尻尾で攻撃しなくても……もっと起こし方あったじゃん……」

「優しく起こしても起きない鈴にゃ〜が悪いんだにゃ」


はい、そうです。もうそう言われると何も言えません、私の完敗です……。


「そんなことより、今日は一緒に街まで行くにゃ」

「うん、あ、でも私、お金もってないや……」

「行く途中で稼げばいいにゃ〜」

「え?それってアルバイトするってこと?」

「そのあるばいとって言うのはよく分からないけど違うにゃ、行く途中に色々資源があるから街でそれを売れば銀貨ぐらいはすぐに手に入るにゃ」


なんだろう、そんなようなゲームがあった気がします。それにしても、そんな簡単なことでほんとにお金が集まるんでしょうか………?


「因みに、ほかの稼ぎ方もあるの?」

「街とかだと資源を採ってきて欲しいって依頼する人もいるにゃ、その依頼を引き受けたりとかでも手に入れることはできるにゃ」


やっぱりどこかのゲームに似ています……。

でもそのおかけで不自由な生活はしなくて済みそうです。


「じゃあ、出発するにゃ〜」

「うん!」


私達は家を出ました。

色々とめちゃくちゃですが、すごく暮らしやすそうな世界です。




どうも、rurusuです

理想郷のルールって自分で書いてて言うのもあれですが、すごくめちゃくちゃですね(汗)

この世界のルールの設定はすごく悩みましたね(それでもあんまりクオリティ高くないけど)

まぁ、楽しんでもらえれば何よりです。

では、また次回!

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