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絶望の果ての理想郷  作者: 秌雨
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第13話、倒すべき存在、守るべき存在

僕、シルク・コトーネ、キリンヤガの城の王様の臣下だよ〜♪

僕は侵入者達と裏切ったフランネルを捕まえて殺そうと思ったんだけど失敗しちゃって返り討ちにされちゃった。そして侵入者達が王を倒すって言うから僕もそれに協力するってことになっちゃった。つまりは僕も裏切り者ってこと。


でも正直全然罪悪感はないんだよね〜、なんでかって?

僕はあの王が憎いと思ってたんだ、ずっと前からね。だって、他の街の人を捕まえて来いだの攻め込んで占領しろだのよく分からないことを言い始めるし、気に入らない騎士をどんどん殺すし……。



僕も実際この城で殺された騎士をこの目で何人も見てきたよ。

確かにこの世界では死んでも生き返る。でもこの世界で生きていた時の記憶は消えてしまう。



過去の話をするよ、僕の信頼してる騎士も殺された。『リーフ』という真っ直ぐで優しくて、僕が初めて恋をした男の騎士だった。その子は今の王に城下町の脱出者を殺せと言われた。でも脱出しただけで殺すのは可哀想だって言って街の人間を生かした。それだけで王は怒り殺した。

そしてリーフは生き返った。僕はリーフの元に向かった。でも……。


『リーフ!良かった、生き返ったんだね!』

『…………』

『リーフ?どうしたの?』

『君は誰?』

『……えっ?』

『ごめん……何も思い出せないんだ、君は僕にとってどんな存在なの?僕はこの世界のことがよくわからないんだ』

『そんな、嘘だよリーフ、そんな冗談言わないでよ、僕だよ!シルクだよ!』

『シルク……?初めましてだね、よろしく』

『嫌だ!冗談だって言ってよ!』


僕は信じられなかった。信じたくなかった。リーフは今まで僕の元にいたのに、お互いのことを知れてきたのに、それが全部失われた。今のリーフは王に洗脳されて前のような優しい人間じゃなくなっちゃった……。

それ以来僕は王が憎かった。殺したくて仕方がなかった。でもチャンスが訪れなかった。王の駒として働くことしかできなかった。

そしてようやくそのチャンスが訪れてきた。それが今。


フランネルには耳打ちで君達には先に行って王と戦ってて欲しい、後で僕は行くからと伝えてある。他にいた人に話さなかったのは嘘がバレないため、猫達にはバレなそうだけど近くにいた魔法使いは勘が鋭そうだったからね。


その作戦っていうのは、今から僕は先に王を倒しに行くってこと。

そう、フランネルに耳打ちで言ったことは嘘。


あの王は僕が殺す。殺さなければならない、リーフの敵討ちをしないと。


そんなわけで僕は王の元に向かってる。魔法書はフランネルに耳打ちをした後に返してもらった。


そして僕は書斎とは違う部屋に置いてある魔法書を取りに行き、今王の間の扉の前にいる、僕はゆっくりと扉を開けた。


「失礼しますよっと」


扉を開けると奥に玉座があり、そこには巨大な槍を持って、いかにもおじさんって顔で、身長が2mはある男の人が偉そうに足を組んで座っていた。そう、あれがキリンヤガ王、僕が憎くて仕方がない人だよ。

王はしゃがれた声でこう言った。


「どうしたシルク、侵入者は殺したのか?」

「まだだよ、大分手こずってる」

「何をしている、なら早くしろ、我の気が短いのは知っているだろう?貴様もフランネルと共に処刑されたいか?」


僕は背中に魔法書を持った方手を隠している。身体能力上昇魔法『スプリント』だ。これで先制攻撃を仕掛けよう、このセリフを合図にね。


「その事なんだけどさ、僕、殺したい人がもう1人いるんだよ〜」

「ほう?」


僕はスプリントを発動させ、そのまま猛スピードで王の腹に蹴りを入れた。


「ぐおっ!?」

「君だよ、キリンヤガ王様♪」


これでは終わらない、僕は本を持ち替えて魔法を唱える。


「『ヒートブースト』!」


攻撃力上昇魔法『ヒートブースト』で攻撃力を上げて王の頬を思いっきり殴りつける。


「はぁぁ!」

「ぐぅぅっ!」


手応えは感じた。かなり効いたかのように思われた。でも、そんなに甘くはなかった。

王は殴りつけられているのにも関わらず手に持っている巨大な槍で薙ぎ払い、僕は回避できず直撃、そのまま飛ばされて地面に叩きつけられた。


「うわあああっ!?」

「今ので終わりか?ふん、笑わせるな、そんな攻撃では我は殺せぬ」

「くっ……!全然効いてない……!?」

「我に歯向かったからには、死ぬ覚悟は出来ているんだろうな?」

「当然だよ……覚悟がなきゃ、こんな所に来てないからね!」


僕は立ち上がり新しい魔法書を取り出す。

この魔法書はこの城の書斎でずっと眠ってた上級魔法、今まで使うのを躊躇っていた。でも、こいつを倒すにはこれを使うしかない、でも何が起こるか、どんな魔法なのかも分からない。

いや、今は悩んでる暇なんてない。僕は魔法書を開き、魔法を唱えた。


「『アンコントロールエイブル』!」


そう叫ぶと僕の足元に魔法陣が生成された。そして次の瞬間、とてつもない魔力が僕を包み込んだ。


「うっ……!何これ……魔力が……強すぎる……!」


体が重い、何かが私の中に入ってる感覚がして、胸が張り裂けそうだ。思わずその場に膝をついてしまった。

でも、これでだけの魔力なら、こいつを殺すのには十分だ。

僕はゆっくりと立ち上がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


王の元へと向かう途中、あたしは気になることがあった。

それは王をどう倒すかだ。これだけの人数がいても作戦が無ければ勝つことは難しい。


「緩菜、王を倒す策はあるのか?」

「戦いながら私が指示をだすわ、今作戦を考えても、その通りになるとも限らないし」

「大丈夫なのか?それ、少しくらいは考えた方がいいかもしれないぞ?」

「みんな、戦う時は私の指示を聞いて動いて欲しいのだけれど、いいかしら?」

「あたしの提案は無視か……」


皆は了承しているみたいだが、あたしは正直不安だ。確かに緩菜は優秀ではある、でもこれだけの人数に指示を出すことが、果たして可能なのだろうか?


すると突然リィルが私と緩菜の肩を叩いた。

あたし達は振り向く、リィルは小瓶を持っていた。


「2人とも〜、最終決戦の前に魔力を回復させておこうよ、はい、これ飲んで♪」

「あぁ、ありがとう」


あたし達は小瓶を受け取った。

中身は水色の液体が入っている。リィルが言うにはこれを飲めば魔力が回復するらしい。私は中身を飲んだ。しかし、口に入れた途端、この世のものとは思えない苦味が口の中で広がった。あたし達は思わず吹き出してしまう。


「ぐっ……!ケホッ!ケホッ!なんだこれは!?とても飲めたもんじゃないぞ!」

「うわわ!また間違えた!それ、毒キノコの薬!」

「この馬鹿猫っ!殺す気か!」

「大丈夫大丈夫♪体が痺れて頭がクラクラするだけだから死なないよ♪それに、すぐに吐き出したから毒は体に入ってないはずだよ♪」

「そういう問題じゃない!」


緩菜はあたしの肩に手を置きこう言った。


「言うだけ無駄よ、この子のドジは言っただけじゃ治んないから、やっぱりやると思ってたわ、まったく……」

「ちょっと〜!ドジじゃないもん!私は強くてかしk……」

「はいはい、強くて賢くてかわいい魔法使いの白猫リィルちゃんでしょ?わかったわかった」

「せめて全部言わせてよ〜!」

「はいはい、それはいいからさっさと魔力回復の薬を頂戴」

「むぅ〜……」


あたし達は新しい小瓶を受け取り中身を飲んだ。それと同時に魔力が回復するのを感じた。シルクと戦って魔力が減っていたから有難いが、次からは毒の薬と間違えて欲しくないものだ……。

ニーナはこいつを頼れる部下だとかなんとか言ってたが、本当だろうか?こっちの忍者の方が仕事をしているイメージがあるが……。

あたしは隣で呆れている木乃葉を見てこう言った。


「木乃葉、おまえはこいつのことどう思う?いつも隣にいて足でまといだとは感じないか?」

「確かにリィルは呆れるほどのドジ、でもあの子は味方の為に必死で役に立とうとしてる、私はそんなリィルを足でまといなんて言葉で片付けたくない」

「多少口が悪かったか、すまない」

「いや、問題ない、それよりフランネル殿の相方はほっといていいのか?」

「シルクのことか?あいつは……」


そういえばあいつは何をしているんだ?後で行くと言ったきりどこかへ行ってしまったが……。あいつなりの策があるのか?なら何故あたしにも言わないのだろうか?何か嫌な予感がする。


「フランネル殿?シルク殿がどうしたって?」

「えっ?……ああ、それがだな……」


いつの間にかぼうっとしていたらしい、言ってもいいのだろうか?いや、わざわざ耳打ちしてきたということは隠すべきことなのかもしれない。適当に口実を作るか。


「あいつは腹ごしらえをしてから行くだとかなんとかで食堂に向かったぞ、あいつはこういう時にも呑気なやつだ、まったく……」

「リィルと大して変わんない……」

「まぁ、あいつはそういう奴だからな、緊張感が無いんだ」


まぁ、ある意味リィルに似ているな。それよりも適当に作った口実はバレてないみたいだ。あたしが安堵したその時……。

突然爆発的な轟音と共にとてつもない魔力を感じた。


「……っ!?何だこの魔力!?」

「なんなのこれ?……上級魔法なんてレベルじゃないわ!」


緩菜が珍しく慌てた様子だ。王の間の方からだ。


「王がいる部屋で何か起こっている、急ごう!」


あたし達は王の間へと向かった。部屋に近づくにつれ、強い魔力がはっきりと伝わってくる。一体何が起こっているんだ?王が魔法を習得したというのは考えにくい、王は魔法を一切使えないのだ。

そして大きな扉の前に着いた。ここが王の間である。


「ここだ、この中に強大な魔力の正体がいる」

「いよいよね、気を引き締めて行くわよ」


あたし達は頷いた。やはり緊張する、あたしは本当に王を倒せるのだろうかと今になって不安になるが他の皆はどうだろうか?

リズと緩菜はいつでも良いと言うような顔をしている。

ニーナとリィルは変わらず自信満々のようだ。

木乃葉は表情ひとつ変えていない。

アリスと実と鈴は不安そうな顔をしていた。

表情はそれぞれだが、やはり緊張感というものは全員からひしひしと伝わってきた。


そしてあたしは1度深呼吸をし、扉を開けた。あたしが先に中に入り、みんなはあとに続く。

まずあたしが目にしたのは、とてつもない魔力を放ち、ニヤリと笑い、前かがみの姿勢で紫色のオーラが体全身から出して立っているシルクの姿だった。


「シルク!おまえ、後で来るんじゃなかったのか!?」

「あれ〜?フランネル達ぃ、もう来ちゃったんだぁ〜、まぁいいけどさぁ〜」


シルクが見ている先には巨大な槍を持っている王が立っていた。そして王が口を開いた。


「フランネル、仲間を引き連れて反逆か?まぁいい、貴様ら全員串刺しにしてくれる!」

「どこ見てんのぉ〜?僕の相手してくれなきゃ〜、この魔法を使った意味が無くなっちゃうじゃん」


この魔法?あたしはシルクの足元に本が落ちているのを見つけた。あたしはシルクの元へ駆け寄り本を拾った。

魔力暴走魔法『アンコントロールエイブル』この城の最上級魔法、魔力を暴走させて相手に強力な一撃を与える魔法だ。しかしこれを使った者は、身を滅ぼしてしまうと言われている。

あまりにも恐ろしいため書斎とは違う場所に隠してあったものだ。何故シルクが……。

そうか!シルクが部屋を出て一人で行動したのはこの魔法書の為だったのか!


「フランネルぅ〜、そこで見ててよ、王が殺される決定的瞬間だよぉ〜♪」

「やめろ!その魔法は駄目だ!」

「もう遅いよぉ〜、でも大丈夫、無駄にはしないよ〜♪」


そしてシルクはその場で宙へ浮き王のいる方に向かって両手を伸ばした。

すると体全身から出ている紫色のオーラが手のひらに収縮し始めた。


「終わりだよ、死んじゃえ〜♪」


そしてシルクはオーラを収縮させた弾を王に向かって放った。その弾は王に命中する。


「ぐおお!!?」


王を槍で防いでいるが弾にぐんぐん押されている。そしてその弾はその場で大爆発を起こす。


「ぐああああ!!!!!」


王の叫びと爆発音だけが聞こえる。爆風で目が開けられない。それに前に進めない……。

シルクは、シルクはどうなったんだ?早くしないと、手遅れになる前に……。

爆風が止んだあとあたしは直ぐに目を開けた。

するとシルクが目の前で横たわっているのを見つけた。王の姿はない、倒したのか……?

いや、それよりもシルクだ。あたしはシルクの元へと走った。他の者もあとに続く。


「シルク、しっかりしろ!シルク!」

「………………」


あたしは体を揺すったが反応がない。ずっと目を瞑っている。

すると緩菜はこう言った。


「フランネル、その子息はしてる?」


あたしはシルクの口元に耳を傾ける。すると少しだが息をしている音が聞こえた。


「ああ、生きてるみたいだ、だが長くは持たない……緩菜、一体どうしたらいいんだ!何とかしてくれ!シルクは大事な双子の妹なんだ、こいつだけは失いたくないんだ!頼む!」

「落ち着いてフランネル、実、お願い」


「うん!『癒しの弦』!」


実が手に持っている楽器を弾いている。流れるような優しい音色が辺りに響いた。

そして緩菜は次にリィルに指示を出した。


「リィル、魔力回復の薬を」

「えっと……はいこれ!」

「ちょっと待ちなさい!ほんとにそれ合ってるの?」

「合ってるわよ!バカにしないで!」

「また間違って毒を飲ませたらこの子が死んじゃうでしょ?」


緩菜はリィルが出した小瓶を受け取り、中身を少しだけ口にする。


「うん、合ってるわね、これを飲ませれば…」


緩菜はリィルから貰った小瓶をシルクに飲ませた。しばらくすると、シルクの呼吸が安定し始めた。

よかった、これでシルクを失わずに済むと思い安堵した、その時だった。


「この反逆者どもめ……絶対に殺す……」


王の声が辺りに響き渡った。まだ王は生きている。しかも現れたのは、目の前だった。


「鬱陶しい小娘共が……これで楽にしてやる」


王は槍を振りかぶった。槍の先端が光っている。何か危ない物が来る!しかし、この距離では全員避けられない。油断していた、この槍は刺した後に波動を出すことが出来る。槍を避けたとしても、その後の波動に当たってしまう、状況は絶望的だ。

だがその時、


「はぁぁぁぁ!」


リズが前に出てきて。いつの間にか持っていた両手剣を振るった。金属のぶつかる音がする。王があたし達全員に刺そうとした槍を、リズが両手剣で弾き返したのだ。


「皆下がって!私がこの王を引きつけるから、シルクを安全な所へ!」

「くっ!ことごとく邪魔をしおって!」

「あなたのような残虐で卑劣な王にこの子達の命を奪わせはしないわ!」

「貴様らは我の駒でしかない、駒は王である我の命令を聞いていれば良いのだ」

「あなたに王である資格はないわ!ここで私があなたを倒す!」


リズはそう言いつつ、王に向かってもう一度剣を振るう。防がれたが、リズは続けて攻撃をし続けた。リズと王はお互い攻撃を弾き、弾かれの攻防戦となった。

金属と金属のぶつかる音が何度も聞こえてくる。

あいつ、あの剣を一体どこから……?そんなことを考えている場合ではない、あたしは魔法書を取り出した。


「緩菜、あたしはシルクを別空間に入れる、その間リズの援護を頼むぞ」

「分かってるわ、さぁ早く……」


あたしは頷き、魔法を唱えた。


「『アナザームーブメント』!」


足元に魔法陣が形成され、別空間への黒い入り口が出現した。あたしはシルクを抱え、入り口に飛び込んだ。



別空間、そこは周りが暗く何も無い空間。今日はこの空間によく入る、1回目はニーナを捕らえた時、2回目はシルクと戦った時、そして3回目は今だ。いや、そんなことはどうでもいい、それよりもシルクを安全に元の空間へ戻せる場所に連れていかなければ……。


すると、シルクはゆっくりと目を開いた。


「うう……」

「シルク!目を覚ましたか!」

「フランネル……?ここは?」

「別空間だ、緩菜と実がお前を回復した後あたしがここに連れてきた」

「そうなんだ、あいつは!?王はどうなったの!?」

「残念だがまだ生きている、今皆が戦っているところだ、あたしもすぐ戻らなければ、おまえはここで大人しく待っているんだ、いいな?」

「フランネル……ごめん、僕、嘘ついたんだ、でもあの魔法を使おうとしたらフランネルは止めるでしょ?だから僕は先に行って魔法書を取って、王を殺したかった、あの嘘はこの作戦がバレなければ口実はなんでも良かったんだ……」


王を殺したかった……ということはシルクにとって王はとても憎い存在だった。あたしにはその気持ちはよく分かっていた。なぜならあたしはあの出来事をシルクと共に目撃していたからだ。


「リーフの敵討ちか、ずっとチャンスを伺ってたんだな」

「うん、僕はあいつが許せない、何としてもあいつを殺したい……」

「だが、もうあんな無茶はするな……おまえを失ったらあたしは……どう生きればいいんだ!」

「フランネル……僕を、そんなふうに見てくれてたの?」

「当たり前だ、おまえはあたしの双子の妹だぞ……唯一の家族なんだぞ、大事に決まってる」


あたしはシルクを思いっきり抱きしめた。普段はシルクのことを腹立たしいだとか、呑気なやつだとか、そんなことばかり思っていた。だが、本当は心の底からシルクを大事だと思っていたのだ。


「だから、この戦いは絶対勝たなきゃ!フランネル、僕も戦う、僕も連れてって!」

「本当は、しばらくここにいるべきだが、良いだろう、共に戦おう、今空間の出口を作る」

「ちょっと待って!僕にいい考えがある」

「なんだ?」

「こっちに来て!」


シルクはあたしの腕を掴んで、闇空間の中をあたしを引っ張りながら移動する。


「いや、待て!そっちから出るのは危険だ!王のすぐ近くだぞ!」

「今出ればね、でも僕は今すぐに出るなんて言った?」

「一体何をするつもりなんだ?」

「フランネル、すぐにこの空間から出られる準備をしていて、僕が指示を出したら出口を開いてよ」

「いやそれは分かったが、何をするんだ?」

「………………」

「おい……」


シルクはあたしの質問を無視して上を見上げている。この空間はこの空間から元の空間を見ることができる、それでシルクは王の様子を伺っているみたいだが……。

ほんとに、こいつのやることはいつになっても分からん……。だが、こいつなりの策があるのなら、それに乗ってみるのもありか。

あたしも魔法を唱える準備をして、上を見上げた……。

皆さんお久しぶりです。そろそろ今年も終わりますね……。早いものです。

さて、今年の投稿はこれが最後になります。次回は来年です、相変わらず不定期で更新も遅めですが頑張って書きたいと思います!

では、また次回!良いお年を〜♪

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