ヤバン王 Ⅷ 暴走/ボウソウ
―――おかあちゃんがフルアーマーメイド師匠だったころの記憶だ
以下を加筆
「鋼流野救剣ッ!!裏奥義ッッ『トラック轢き逃げッッ!!!』」
ボンッボボボボボボボッッ!!!
「オラオラオラァッ!!異世界、逝ってこいやぁああッッ!!」
もう「剣」と言っていいのかわからない大きな刃の生えまくった大型改造トラックが
その数、万を超える恐竜の群れに突っ込んでゆく!!!
「「「ぎょわああああああああああああああああ!!!!」」」
トラックは毒の血しぶきをまき散らしながら止まることなく群れを掻き分けてゆく
運転手を狙う恐竜たちはことごとく楔型の先端に押し負け横のトゲに切り裂かれていった!
その姿はさながら暴走車である!!
「空ゥ前絶後のぉぉ!!超絶倫の珍ゲイ人ーっ!
ジュウジを愛しぃぃ!ジュウジに最も愛された漢ぉぉうッ!!
群馬、栃木、なぁがのを支配する漢ぉ!そう!
我れこそはぁあああッッシマッ…は誰も守ってまっせぇ――ン!!
恐竜のみなさーん今がチャンスでーすよぉ!
生き残りの人たちは西・南・西!西南西ですよ!!日の沈むほうって覚えてくださーい!(適当)
すーべてを投げ出した漢!!我ぁれこそはぁあああッッ
シマッパンンンツッッ(ぼごぉん)ブルゥーマァァァアアアアアアアッ!!
いえぇええええええぃッッッ!!!!!!!!ジャースティス!!!」CV:子●武●
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ジャスティス「…? 装武様お呼びですか?」
『呼んでないお?』
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運転席にはブルマ一丁に女児の縞パンツを被った男。
トゲトゲに改造された大型トラックのアクセルをさらに踏み込んだ!
「オラッイけイけッッ」ブチッブチブチッさらに後輪で引いていく
「ジュウジのケツに俺のマカちゃんをぶーち込んでアヘアヘにしてやらにゃあよぉぉ!!!
あいつが「愛してる(助けてをにいちゃーん)」なんて言ってきたらマカちゃんがはちきれんばかりに盛り上がって盛り上がってヘソの辺りにこんにちわ!!!!いくしかあるまいッッいくしかあるまい!そしたらあいつは言うだろう「お兄ちゃんに俺の全てをあげる♥」ってなぁ!!ぐふふっそしたら俺が地球の支配者よ!!ちんけなド田舎など滅びてしまえッ」
彼のはいたブルマーからはマカちゃん人形?(19㎝)がはみ出していた
なぜかモザイクがかかっていてよく見えないが深く考えてはいけない。
きっとマカちゃん人形であろう
※マカちゃんとは小さな女の子が大好きなお人形(既婚18歳設定 夫、子3人あり)である
「俺のマカちゃんとジュウジのケツが奏でるシンフォニーが聞こえてくるようだぜッ」
ギ・ギャアアアアアァァァァッッ!!!死ンジャウゥゥウウウゥゥッ!!アッアッアッー!
ミチミチミンチッ挽肉が出来上がってゆくよ~
この知的恐竜『人』のヤバン攻略師団の現在の主力集団は
このへんた、いや漢たった一人のあの手この手にずっと手をこまねいていたのだ
車での撃墜数も666の撃墜マークを誇りそれ以上は既にカウントされていない
ほぼ変態マスクでもすごい人だッ…信じれッッ
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『よぉイクアナ。イイざまだな』
即席ランニングマシーンから降りた装武はそうトカゲ男爵に声をかけた
「?!」「ご主人様?回復されたのですか?」
『まだ―これからだ、もう一つの回復方法、イクアナ、知ってんだろ?』
装武はしゃがみ込んで男爵の目線の高さをそろえる
「何を…なんでアタシの名前を…?」
『俺様が名前をやったんだ、覚えててもいいだろう?その腕と能力も俺様のおかげだろが』
男食男爵イクアナの左手は奴に食いちぎられ、それを癒す過程で苦痛を快楽に変える能力に目覚めた
「ま、まさか炎冠公爵!!」
ボグんッッ
まるでつむじ風の様な蹴りがイクアナの横っ面を変形させる
『 様 をつけろよ。ザコがッ』
「…しゃま…」
≪杖:ゆみや様、装武様をお止めしますか?精神支配であれば恐竜の残滓など≫
/≪不敬よ、『装武』様がその気になれば貴方程度では足止めにもなりません≫
≪???:デハ、ワタシ、ガ、ソウブサマ、ノ、オカラダ、トリカエシ、マス≫
/≪クレイモア!やめなさい!フォーンを負荷すな!うるさい!指揮官が狼狽えるな!≫
『なんだ…おまえら、殺気立ちやがって、や・ん・の・か」ギロリ
ゆみやはひざまずいた
「申し訳ありません。装武様、僕の非礼何卒寛容なお心をもってお許しください」
「はっははははッソウブ?
ソウブは死んだよ!!!はんばあああぁぁああぐ!!!!!」
(こ、このギャグセンスは装武様…?あ~でも違うような~)
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≪師匠!師匠!はんばーぐ食べたい!はんばーぐ!≫
「修行終わったらおかあちゃんやで、ジュウジ」
≪おかあちゃん師匠!はんばーぐはんばーぐ!≫
「わーったわーった今夜はハンバーグやで!!」
「まんまぁぁ!今日はカレーってカレェエェびえぇええええっっ」
「うっわ食いモンでマジ泣きスンナや【ギン】おま、中学生やろが!アメちゃんやるからな?アメちゃん」
ちら
「座薬がいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!」
「…あれは熱が出た時の薬や…ほんまに…おま…おかあちゃんお医者様やけどアホにつける薬は出せんわぁマジで」
がっちょんがっちょん
―――おかあちゃんがフルアーマーメイド師匠だったころの記憶だ
「そう、おまえが再び死力を使い始めたころの記憶や」
―――おかあちゃん?!
「なんや、走馬灯のつもりかいな?あぁん?」
ハイヒールにミニスカメイド姿で腕を組んだもう一人の【紫】が後ろに立っていた
―――昔のまんまだ
「あほか、うちはいつまでも永遠の18(享年25歳)やって。いつもいっとるやん?
マカちゃんとおんなじやで。ギンのパパともジュウジのお父様とも結婚してヘんけどな」
座り込んで遠くの子供の頃を見る俺
「クソ親父の話は嫌いだ…」
「ほんま嫌いねゆみやが殺されてからの記憶全然、思い出さへんもの」
「死んでない!おかあちゃんが治してくれた!」
「お医者さんからすると心臓が止まってても首が折れててもまだ何とか可能性はあんねんけど、
――脳を半分以上を欠損して生きてる方が謎やねんな」
「おかあちゃんが治してくれたんだ!」
「そうなんやろな…うちのどんな移植手術も成功させる能力『カット&ペースト』を持ってしても移植する〝部位”が無くては欠損部分はどうにもでけん…うちはあの時ゆみやを諦めた。あのお方が殺したならそれは天命や」
「…」
「あの時のうちはホンマどうやってあの手術をしたのか覚えてへんねん…
生きてるジュウジ。お前の脳を半分取り出してゆみやに移植するなんて正気の沙汰とは思えん!
う、うちは子供二人も失うとこやったんやぞ?こ、この手で…」
「ごめんね、おかあちゃん。俺、がやらせたんだ『声』つかって」
「わかっとる、誰も天意の言うことに逆らえるわけがないっちゅーねん
天意が【真名】を呼ぶだけで人は操り人形になる。
うちが教えたことや…」
(ホンに恐ろしいのは『できない』と思ったことが『できて』しまったことや!
術後ジュウジの方は摘出したにもかかわらず後遺症をほとんど見せん逆にスクスク育ち過ぎて2メートルの大男やん
ゆみやは髪が白うなってしまったが貧乳のままやった…恐らく幼少期から霊信ってたためにゆみやに脳を移しても霊信ってる状態を維持してる限りジュウジはゆみやに移した脳を使えてる…だが色々それでは説明がつかない部分もある!)
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(装武様が死んだ?そんなはずは無い、私が生きているなら、脳を借りて生かされている私が生きているなら装武様はご健在のはず!)
《心臓、左肺、脳の一部に蜂蜜色の陽炎!
恐らく死力が尽きた部位に侵入、
≪ゆみや様!北都と思われる場所より天意級反応!識別青!ゴットン・キリングス!
こちらへ向かってきます!あと1時間で対象の射程圏内に入ります!≫
≪ゴットン・キリングスッ核程度では死なないのは解っていたけれど…『敵』勢力として対応!
Ⅱ小隊迎撃に当たれ!敵天子を出させるな!アックスのみ交戦許可!
エストック、フォロー。残りはバックアップ!利根川を越えさせるな!撃退を目標とせよ!≫
≪≪はっ≫≫
≪ゆ、ゆみや様…恐竜達の主力と思わしき群れに動きが…≫
≪雑魚は捨て置いて構いません≫
≪いえ、その群れをなぎ倒しながらこちらに向かっている『車』が…≫
≪車?西にはまだ残っているというのは知っていますが…≫
ゆみやに嫌な汗が流れた
≪衛星望遠ではモザイクが、何故かかっていて!正体不明ですっ!!≫
!!
≪優先撃退目標…いえ最優先『殲滅』目標に指定ッ! ランス!ⅢからⅤ小隊を連れて行きなさい≫
≪は!≫(12騎も必要なのかその敵は!)
スッと合わせて16騎、音も立てず後退、距離をとったのちそれぞれの方向へ忍びの如く走り出した
「もう一つの回復方法、でしゅか?アタヒには出来ませんけどホモをお腹の中で生かさじゅ殺さじゅ苦ひめる、でしゅか?体が大きな方でないと難ひいかと」
「まあ確かにな。この口じゃあ食い殺してしめぇよ」
くるりと装武は背を向け立ち上がり成田空港のなれの果て
人間と竜人がゴロゴロと寝らされている廃墟の様な砦を見渡す
「俺のホモ共どこかにやってるだろう?この房総の半島は俺様のナワバリだ!いやこのヤバン全土が俺様のナワバリよ!!俺様の食いモン勝手にどっかにやってんじゃねぇぞ?あぁ?」
「しょ、しょれは王しゃまの命令でしゅよぉ」
装武は邪悪な笑みを浮かべた
「ハッ王?今のこの俺様ならば!奴ごときッあの技で焼き尽くしてやさ!!
炎冠様の炎でなぁああ!!フフフッはははははっははははははははははははは!!!!」
「…は、はははぁ」
ボグンッッッ
強烈な右打ち降ろしがイクアナを地面に叩きつける
「は、がッ」
「俺のエサはヤツの腹の中か?何処へやったか聞いてんだろうが?」
張り詰めた空気が装武が装武でないことを物語っていた
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彼らにとっては狭い密室の中
「頭ぁトライドンの野郎から支援要請!赤!白!黄色!」
尻尾の生えたトカゲ人間のようなサイズの竜人が
大型の、4メートルはある天井すれすれに頭のある竜人に告げた
「ぁあ゛?」ぼりぼりぼり
「頭ぁ?トライドンの野郎から支援要請っス、赤、白、黄色!」
「い~ま食ってんだろうがッ」
「めずらしいっすヨ、ヤバン来てから初めてじゃないですか」
活きのいい人間の悲鳴を楽しみつつ殺さないようにハワラタを啜る
「・・・んが?なんだ?!もしかして戦闘か?」
巨大な体を縮めて人間をバリバリ食っていた口がにやりと笑う
「最初の赤が戦い、二つ目の白が…指示聞け、三つ目の黄色は東に向かえ…ですね『本』によると」
大きい絵本のようなマニュアル片手に要請の内容を解説していく
「東ってのはどっちだ?」
「ええとっスね、今うちらのいるのがここっス」
電光パネルの様なものに映されてる地図の東京湾の真ん中を指した
「トライドンの野郎が攻めあぐねてたのはこっちだよな?」
東京から西、名古屋辺りを指す
「頭~?そっちだと西ですぜ?指示通り一回ヤツに話聞かないと地上で迷子になっちまいやすぜ?」
「め、めんどくせぇ~上陸したら全部焼き払っちまえば良いんだよ!海から地上が狙えねぇのがおかしいんだ」
「なるほどぉ!びいむでぐるっと一回転ホモ共焼きはらっちまえば終いっスよね、頭あたまいいなぁ」
「あたぼうよ!伊達に頭なんて呼ばれちゃいねぇよ!がははははは」
「で、どうしやす?一回浮上してトライドンの野郎に電話しやす?」
「は?馬鹿か『巨人』出すのに格下の言う事聞かなきゃいけねーんだよ?コントロールよこせぇ!燃料を炉に入れろ!!上陸すんぞ!!」
「燃料を炉に入れまッス!」
踵を返し伝声管に命令を伝える
「燃料を炉に入れろ!」
艦内に大勢の人間の悲鳴が木霊した
―――おかあちゃんがフルアーマーぶるまメイド師匠だったころの記憶だ
の方がいいだろうか…悩むっ