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野蛮王  作者: 山本やままる
1章 ヤバン王
1/30

万類葬送/まんるいほうむラン

――地球を救った男がいた




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ドッドンッッッッッ!!!!!




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



鉄流くろがねりゅう野救剣やきゅうけん!!最終ゥゥッッ奥義ィ――ッ!!!!!



  万類まんるいィィッッツ!葬送ほうむランッッッッッ!!!!!』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




――野を救う剣を掲げ




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ドッドンッッッ!!!




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「「「「「「んほほぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!」」」」」」


メゴメゴメゴメゴメゴォッッッ!!!!!!!!!


長尺バット【死地転抜刀(しちてんばっとう)】から放たれるすげぇ技は

トウキョウドーム一個分の破壊力を持って


なんか悪い奴ら(山盛り)を皆殺しにしていくッッ!!!



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――





――絶体絶命の死地を転がりながらも抜刀した




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ドッ…ドンッ!




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



(最終奥義は命を削る技だ!!!!!)


「ンンゴオオオオおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおお!!!!!」



(まだだ!!俺の命!!燃え尽きようとッ)

「うんんごごごごごごごごごごおぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」



(地球の平和と!)



(俺んちの家族は!!俺がッッ!!!守るのだあああああああ!!!!!)

「ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!ッッッ」


                                 「」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――






――その命、尽きるまで!!



  

                               

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ドッ…クン…




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ッッッッッ」                   


               「……あれ?」






ごろん






「ッかふ」





(ころんじゃった)






(やべぇ…死力(いのち)使いすぎちまったかな)



                            

「おにぃちゃん!!!」/「ジュウジ!!!」」




(なんか…近づいてんのに遠ざかって聞こえるぞ…?)


                                       

「「ッッッ!!!」」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ト……ン……



……




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――





(まあ)





(悪いヤツやっつけたから平気だろ…ヘヘ)





(ちょっと…)






(腹減った…)








(ねみ)ぃー…)

                             



ザ――――――――――


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――







――20XX年






世界的な核戦争が勃発し人類は絶滅に瀕した






そう人々の記憶(歴史)にはある――







だが、地球は侵略者の手によって“地獄”と化し、








それを救った男が日本にいた――














         ≪≪≪≪―――野蛮王(やばんおう)―――≫≫≫≫














                        ©山本やままる





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ィィィヤアアッッホオオオウウウウゥゥゥウウウ!!!!」


「イエエアアアアアァァァァ!!!」


「ホモだホモだホモダ!!!ホモサピエンスドモヲ食イ散ラカセ!!!!!」



日本はいや世界は!!

突如としてあらわれた恐竜人間、【竜人】により再び絶滅に追いやられていた



タァーーーン!


銃声が草が生え荒廃した道路に響く

両脇の廃墟とツタの生えた標識がかつて国道であったなごりを残している


ガタガタ走行するキャンピングカーの後部ドアは既に無く

揺れる運転に落ちないよう青年は内装に足を突っ張り

単発のライフルに次弾を込める!


内装は赤い飛沫がこびりつき、戦いの深刻さを物語る




ザスザスザスッッ

それを離れず追う恐竜が2匹、いや竜人は仲間が倒れても楽しげだ



「ハハッハハハッハハハハハッッ!!!イキガイイゾッウマソウッウマソウッ」


「オレ様オマエラ丸カジリ~~~~ジュルリ」



竜人はそれぞれ体格が違うが頭は車高より高い

二足直立したトカゲ、恐竜そのものに見える

厳密にいうなれば獣脚類、鳥の足を持つものである


竜人とはいうが動作は鳥のソレと大差ない


とりあえず口先で当たるのだ


ぼごんっ


追いつかれざま屋根を突かれ片側のタイヤが浮く



キャンピングカーは荒い道路の段差にそのままバランスを崩してしまう

「!!」


横倒しになり二回転三回転。



動きがないことに油断した竜人は獲物をついばみに開いた後部に頭を突っ込む



パン


「狙いやすくて助かる!!!あと一匹だ!!オヤジ無事かッ?!!」


運転席からもう一丁のライフルを持った中年の男がドアをけ破る

「ああッッ!!妻と娘の仇だ!!!死ねぇぇぇッッッ!!!」


パンッ!!



追いかけてきた竜人は骸と化した


だが生き延びたはずの父子も死相が浮かんでいた


ドザ

「やままる…?」

竜人の返り血を浴びた青年は既に事切れていた


ゴフ

父は血を吐いた

「どうやって勝てばいいんだ…毒の血なんて卑怯だろ……神よ…どうか人類を救い…」


最後の祈りは言葉にできなかった



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――











ドッ・・・ドンッ!!!




そしてその男が――再び動き出す!!!!



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


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