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空想ディストピア

作者: 佐倉田

わたしの脳みそを構成してあるものです。

世界とは、矛盾そのものであり、それが保たれる秩序とかいうのやつはただの幻想でしかない。


「ゆりこ、トイレいこ」


「おん」


女、という生き物はなぜこうも群れたがるのか。どこかの誰か様共はよくまあ言うが。そんなもの強く魅せたいがためである。みて、わたしには仲間がいるんだ、強いでしょ?みて!ねえ?…そんなものである。大抵は。いや、わたしだけかもしれない。あの子はもしかすると、ただサミシイだけかも?

ほらな、すぐここに矛盾がいる。ただ考えがはっきりしないだけだろお嬢さん、とお偉いさんには思われていそうだが。この際無視することにしよう。シンプルに。だってわたしはまだお嬢さんなのだ。


世界イコール矛盾とは我ながら大変わかりやすい例えだ。雨上がりの紫陽花の深い緑を這うかたつむりだってきっとわかってくれるだろう。こんなにもわかりやすいのだから。

だって全てを形成しているのだよ、矛盾とは。


もっとも神に等しいとわたしは思う。物事、には必ずコイツがセットでお得ですよと叫びながらついてくる。

人間とはずる賢くできていますから、そう、損得勘定。更におまけのおもちゃだってしっかり頂戴しちゃうのだ。


わたしの知り合いは、わたしを風変わりだと言う。必ずだ。絶対。いい意味なのか悪い意味なのか、どっちでもないのか両方なのか。

だがわたしも常に思う。そうでない人間などただ動くだけの人型プラスチックであると。

少なくともわたしはそんな詰まらない生き物にはなりたくはないね。


…だいぶ軸がズレたが。


矛盾。

コイツについて考えていると、なんというか、そうだな。

いかに己が刷り込み式の偏見まみれなクソ人間生活を送っているかがよくわかる…これだ!

きっとわたしたちは。ヒゲ根ではビンビン感じていることをおかしな偏見で、見ないようにブレーキかけてハード自己洗脳しているんじゃないだろうか。

ああ、頭が痛くなってくるわ。宗教地味ててやあね。

まあきっとクラスに矛盾が転校してきた暁には、わたしはノイローゼだ。間違いないたぶん。


「まあそこまでウダウダ難しく考える必要はないさ」


「んー」


「むつかしいなら、簡単ってことよ。だって矛盾なんやし」


「…はっぴーマイらいふ」






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