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世界樹放浪記  作者: 夜ノ空
プロローグ
2/87

青い世界

ここはどこだ? 何が起こった?

空間全体が青色に染まってる。

……普通、白じゃないだろうか?

少なくとも俺が今まで見てきた空間は大体白だった。

地面や空などの上下左右が分かるものもないし、重力だって不安定で俺自身がフワフワしているから、方向感覚が狂いそう。

だから、立ってるか寝てるかもわからない。


え~と、俺はどうしたんだっけ?

なんか落ちたような気がするんだけど。

場所的には、マンホールに落ちたのだろうか?

それにしても何故か、やけに冷静な気がする。

青だからかな?

青色は冷静に慣れると聞いたことがある。


次は、場所の把握だ。

長時間いたら死ぬ空間とかだったら、一刻も早く脱出しなければならない。

青だからって濡れる訳ではないから、水にしては色が濃すぎるし、水の中ではないね。

だからって、下水道ではないよね。汚い下水道じゃなくて良かった。

汚れないから安心安心。


じゃあ、ここはどこだろうと考えた時、現実世界にこんな広さもわからない青い部屋がないと思うので、俺死んだという仮説が生まれてくる。

そうだとしても死後の世界が青色一色とかは嫌すぎる。

幽霊みたいな人もいないからそうではないと祈っているが。


ということは、ラノベのよくある異世界に行く準備室みたいなものかな。

所謂チートって物をもらえるやつ。

死にかたはだいぶダサかったけど、チート貰えるなら文句は言わない。


これで俺も勝ち組なはず。

ということで早速神探ししますか。


俺は水中を動くようにして平泳ぎでどんどん進んでいく。

フフン♪フン、フン♪フフン♪

鼻歌しながら探す


探す


探す


探す


探……


さ……


…………神は死んだ。


チートは? 異世界転生は? 神は? 美少女は?

魔法は? ハーレムは?

全く何も無かった。

ハーレムはいいわ。養うの面倒だし、女性同士でいざこざ起きそうだし。


でもこのままいると、気が狂いそうなんだけど。

もしかしなくても相当ヤバい状況では…。


「誰か助けてー」

くそう、誰も来ない。


「誰でもいいから来て‼生き物じゃなくていいから。意志疎通できる奴」



ピカァァァァァァァ―

「ギャアァァァァァァ!眩しいわ⁉」

大声で助けを呼んでいたら、何の前触れもなく突如光が全体に溢れ出した。


そしてなんか現れた。

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