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香先生のお話

プロローグ部分。短いです。

「ぴぴぴのぴちょんさんのことを、知っていますか?


ぴぴぴのぴちょんさんは、水のたまっているところに住んでいます。

銀色で、平べったくて、大きさはちょうど大人の顔と同じくらい。

いちばんよくいるのは、水たまりの底のほうです。

いつも静かに水の中にひそんでいて、小さな子供がひとりで通りかかるのを待っています。


自分が住んでいる水たまりにひきずりこめそうなくらいの小さな子供が、ひとりで、その水たまりの上を通った時。

ぴぴぴのぴちょんさんは、その水たまりから起き上がり、子供を捕まえ、足からばりばりと食べちゃうんです。


食べられちゃった子は、すこしずつこの世から消えてしまいます。

そして、最期にはまったくこの世からなくなってしまうんです」


いつも穏やかな香先生は、そういってにっこりと笑った。


「だから、今日みたいな雨の日は、ぜったいに一人にならないでね」



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