『 地球の運命をかけた最後の戦い 』
そう、パンツだ。
問題はパンツなんだ。
可愛いクマさんがお尻の部分にプリントされた、白くて可愛らしい奴。
「良いか、本田。奴らは今俺たちの存在に気付いていない。俺が右から回り込み注意を引いている間に、お前は」
熊尾隊長は、やはり素晴らしい人だ。
この、宇宙から飛来した侵略者との戦争においても、的確な陣頭指揮や勇猛果敢な戦い振りで、幾つもの勝利を掴んで来た。
普段は厳しい人だけど、部下の事を第一に考えてくれている、まるで父親のような人なんだ。
「川島、山野井は別ルートを移動し、敵の宇宙船に攻撃を」
地球の運命を賭けた戦争も、きっとこれが最終決戦。
「さぁ、行くぞお前達。失敗の許されない、重要な作戦の始まりだ!」
一斉に攻撃を仕掛ける僕ら。
慌てながらも応戦しようとする宇宙人。
その時、陽動の為飛び出した隊長に敵の銃が向けられた。
「危ない!」
間一髪、腰の辺りを掠める銃弾。
何とか隊長は無事みたいだ。
良かっ……。
そう、パンツだ。
問題はパンツなんだ。
可愛いクマさんがお尻の部分にプリントされた、白くて可愛らしい奴。
女性物の奴。