表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

その他

grow

作者: ぐろーりあ

 「優しい人にね、成りたいんだ。」

 君は言う。

 「頑張れる人にさ、成りたいな。」

 僕は言う。

 「強く、成りたいね。」

 そう言って、君は僕を見る。

 僕は、ただ頷く。

 「人を、好きになれる人に、成りたいな。」

 自分よりも、人を、大切に思える人になりたいんだ。

 「キミなら成れるよ。」

 君は微笑む。

 「そうかな……。あのね、もし、自分よりも人を好きになるなら、ただ一人だけ……それだけでいいんだ。それでね、その一人が、それが、…………それは、君がいいな。」

 今、頭の中で考えた、まとまらない言葉の羅列られつを、君に届ける。

 君の顔は、長い髪に隠れて見えない。

 「ねぇ、君のことを、誰より、何より、……僕より、好きに成っていいかな?」

 僕は尋ねる。君の顔はまだ見えない。そして、君はそのままそっぽを向く。

 風が、君の髪を揺らす。香る。君は空を仰いで、ひと呼吸。

 「…………私ね。キミのことが、自分より、誰より何より、大好きんだ。……好きになってしまっているんだ。…………いいかな?」

 そう、訪ね返してきた君の影に、踏み込む。

 「……いいよ。」

 僕は短く答えた。

 少しだけ間を空けて、君が髪を揺らして振り向く。

 「…………そっか。」

 そう言って笑う、君のまつげが濡れていた。

 

 僕はね。

 努力が出来る人になりたいんだ。

 とてものんびりとしているから。危機感というものをちゃんと持ち合わせていないから、ちゃんとそれを感じれるように成りたい。

 努力ができるように成れたら、僕は君を守るため、強くなる努力をしたい。

 強く君を守って、広く君を受け止めたい。

 それができる人にさ、成りたいな。

 読んでいただきありがとうございます。

 しばらくは投稿しないつもりでしたが、久々に書きたくなったので、投稿させていただきました。

 一気にバーっと書いちゃうので、誤字脱字がある可能性大です。

 もし、誤字脱字などを見つけましたら、教えてくださると助かります。

 それから、図々しいですが、ご感想などいただけると嬉しです。もちろん酷評などもお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 【そう、訪ね返してきた君の影に、踏み込む】 という表現が僕は好きです。この一文に一気に引き込まれました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ