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こまかい詩集2

詩 虚無世界の生存者

作者: 仲仁へび



 寂しいと泣き叫んだ 孤独な世界で自分は誰だと怒り叫んだ

 何もないから 寂しさなんて感じるはずもないのに


 銀色の蝶 追いかけて 時空の扉を見つける

 抗った 誰かの傷跡 触れてみたら痛みが走った


 呪わしい感情を封印していた それを今 解放して見つめる


 銀色の蝶 飛び立つ 砕けた世界のかけら

 血で彩られた 悲しいだけの 記憶


 本を開くように その記憶を覗き込む


 過去を知って それで何が変わるとは思えないけれど


 寂しいと泣き叫んだ 孤独な世界がいつからあったのか分からない

 誰もいない 最初から一人なら寂しさなんて感じなかったはずなのに


 誰の物か分からない 自分のものですらか分からない

 感情にせかされるまま 時空の扉を覗き込む


 世界に刻まれた傷跡 全てを取り戻す鍵


 私とそして誰かが抗った記憶



「ストーリー」


 破滅の魔王は勇者達と戦った。

 けれど、「それ」だけは殺せなかった。


 だから滅ぼした世界に封印するしかなかった。

 何もない世界でいれば何も起こらない、そう思っていた。

 しかし、何もなくはなかった。


 だから「それは」扉へと手を伸ばした。



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