解剖記録85番目 うつむき
カスミ「……ちょっとまって!」
私は彼の後を追いかけた。
カスミ「どこに行ったの!?!?」
周りを見渡しても、彼の姿はなかった、どうしてだろう。
カスミ「花壇のところに行ったのか?」
私は裏手にある花壇を見に行った。
カスミ「……いた」
そこには、彼が中村さんのための墓穴を掘っていた。
伏黒「すまない……」
彼の心の中は悔しさでいっぱいだろう、その感情を普通の人に悟られないようにしてるんだろう。
カスミ「……ねぇ」
伏黒「どうしたんだ……」
カスミ「このことは仕方ないんだ、決してあなたを責める人はいないよ」
伏黒「……どうしてなんだ?」
カスミ「だって、あなたの仲間も、反応しきれてなかったから……私もそうだ」
伏黒「……そっか、俺は責めて、自分を……」
カスミ「だから、自分を責めないで……話してくれよ……」
伏黒「……だからどうなるってんだよ」
カスミ「そのほうが、気が楽になる」
伏黒「なら話すが……」
そして話し始めた。
伏黒「……俺の周りでな……すごい殺されて死んでいく奴が多いんだ、それで、俺はそれでくるってしまったのかな」
カスミ「私がいるじゃないの」
伏黒「……だな、この世は、誰かに依存しないと、生きていけないな」
そしてなぜか大迫が来た。
大迫「赤飯炊いてきまし……た?」
伏黒「お前……この状況で赤飯炊いてきたじゃないんだよ」
そして頭を勝ち割るかの勢いで、アッパーを食らわせた。
伏黒「お前みたいな頓智気は頭粉々に砕けとけ!」
大迫「パワハラ」
あの一方は組の方にも伝わっていたらしい。
カスミ「……よっこいしょ」
そして遺体を埋めて、その後どうするかと悩んでいた。
伏黒「まず、会社をぶっ壊す」
カスミ「なによそのN〇〇をぶっこわーすみたいなイントネーションは」
伏黒「それぐらいにしないと、インパクト無いだろう」
カスミ「じゃ……乗り込むわよ」
伏黒「事は早いことがいいな」
そして私たちは会社に乗り込む準備をした。
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