解剖記録75番目 甲板
カスミ「……さて、これからどうするかな……」
そう思ってもね……どこ行った方がいいって…わからないよね……
カスミ「……でも、少しづつ思い出していったら……いいんだよね」
ノア「うっす、ハムスター」
カスミ「私はハムスターじゃないよ……」
ノア「だって、気弱だし、まぁ、すまないな」
カスミ「いいや、いいんだ、それはそうとして……ここにいたら、窮屈じゃない?」
ノア「それだったら、甲板に出ればいいじゃんか」
カスミ「甲板…あるんだ……というかここ船の上なのか?」
ノア「……船だね……一応」
そして私は甲板に向かった。
カスミ「……すっごい………綺麗」
そこは、青色の光にいろいろな光景が広がっていた。
カスミ「……これって……なんなの?」
ノア「ああ、どうやら、物語の数が、この隙間にある光景らしいね」
…物語の数と光景の数は一緒か……じゃぁ、別の世界に行けるのか。
カスミ「……別の世界に行けちゃったりするんだ」
ノア「いいや、一般人のハムスターが行ったら、すぐ粉々になるぞ」
カスミ「……粉々……どういうことなんだ?」
ノア「ああー、そこ引っかかるのね……」
カスミ「なんかこう……体が粒子状になるっていう?」
ノア「まぁ、そう言う解釈で頼む」
そして、私は甲板に寝転んだ。
カスミ「……綺麗だな」
ノア「そうか?私は見慣れたよ」
カスミ「……ここにいつからいるのよ」
ノア「さぁ……私も覚えてないな……」
カスミ「……覚えてないって…あなたも…記憶がないの?」
ノア「いや、そういうわけではないけどな……数百年生きてるから、記憶が凄い飛ぶんだ」
カスミ「……ロリババア」
ノア「あー?何か言ったかー?」
そして腕にかみついてきた。
カスミ「いいや、なんでも」
ノア「私の耳は地獄耳なんだぞー?」
カスミ「だから私の腕噛まないでよ」
ノアは私の腕を噛むのをやめた後、こういうことを言った。
ノア「……せめて、こういうことを覚えておけ…?人は外見だけではわからないんだぞってね」
カスミ「……そうだな」
ハートのA「あっ!ここにいた!」
ノア「ゲッ…来やがった」
ハートのA「……どうだ?」
カスミ「少し思い出した……けれど…まだ思い出せてない…」
ハートのA「……元の場所に戻るか…?」
カスミ「……行ってみる」
そして私は住んでいたといわれる場所に向かった。
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