解剖記録74番目 写真
カスミ「おじゃましまーす」
ハートのA「邪魔するならかえってやー」
カスミ「ほな失礼します~」
ハートのA「……マジで帰った」
カスミ「なに昭和の人がよく使うギャグ使ったんだよ……」
ほんと、ノリはいいな……この人。
カスミ「入って気になってたんですけど……写真……気になるんですよね」
ハートのA「…まぁ見てもいいけど……多分わからないだろう」
私は写真の一つを見た、お花の写真だね……青色の花……
ハートのA「……自由に見ていって、私は別の用事があるから……」
そしてハートのAさんは外に出た。
カスミ「……この写真……現実なのかな……」
その写真は、月にいるハートのAの若いころだった。
カスミ「宇宙って…綺麗だね……というか宇宙服着てないし…」
すると、ベッドの下から物音がした。
カスミ「……誰なの?」
そしてベッドの下から這い出てきたのは……黒い髪、黒い目をした中性的な子供だった。
カスミ「あらー」
????「もー、子ども扱いするなー」
カスミ「いやねぇ……」
????「こう見えて数千年生きてるんだぞ!」
カスミ「じゃぁロリババアかショタジジイ……」
????「どうやら死にたいらしいね」
カスミ「ごめんよ……」
????「……体が脆そうだから、このぐらいにするけど……」
カスミ「体が脆い……」
????「……でも、あいつが連れてきたってことは、訳ありってわけなんだろうな?」
カスミ「……記憶がどこかからぶっ飛んでるんだよ」
????「……記憶喪失なんだね……」
カスミ「そうだけど……」
????「まぁ……俺はあんたの体に似せることができるんだけどね……見るか?」
カスミ「……出来るんだったら」
そしてその子は体がドロドロになって、私の体になっていった。
カスミ「……おおー」
偽カスミ「……あんた胸でかすぎだよ」
カスミ「そう?これでも、まだまだでかくなっていくけど」
偽カスミ「いやなんでだよ、そもそも肩絶対こるでしょ」
そして私は少し思い出した。
カスミ「……四月一日」
偽カスミ「どうした?その四月一日ってやつは」
カスミ「いや……ふと出たんだ……どこであったかは……わからない」
偽カスミ「…そっか、ならどんどん覚えていかないとね…」
そして私は部屋の外に出た。
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