解剖記録71番目 喪失
カスミ「……何もない……水ぐらい置いておいてよな……」
……そっか、私、どこから来たのかもわからないんだ。
カスミ「……気になるな…」
私は試験管片手に考え出した。
カスミ「なじみがありそうで…思い出せない……」
ハートのA「どうした?」
カスミ「ちょうどよかった……」
ハートのA「その試験管がどうしたんだ?」
カスミ「いえ……すこしなじみがあるなって…」
ハートのA「……これ渡しておく、それと、この顕微鏡を、貸し出しておく」
それは、青色の液体だった。
カスミ「……綺麗…どこで手に入れたの?」
ハートのA「多分それは覚えてないんだよな…」
カスミ「どうしても教えてくれないの?」
ハートのA「……動物の血液だ、私たちに似た形の生き物ね」
カスミ「……人間って…一種類しかいなんじゃ…」
ハートのA「まぁ…そう考えるのは普通か」
カスミ「……それはそうとして…これ、顕微鏡で見ろってこと?」
ハートのA「そうだな……」
私はプレパラートっていうものにその液体を少したらし、顕微鏡だというものを覗いた。
カスミ「…なにか円状の物があるな……」
そして私の血液をプレパラートにたらした、血液って、紅いんだな…
カスミ「……同じだけど……色が違う………」
その時、私は何か思い出したかもしれない。
カスミ「……ヘモグロビンとヘモシアニン…」
ハートのA「……思い出していってるな」
カスミ「それに、青い方はなにかウイルスみたいなやつがある!」
ハートのA「へぇ……それについて、思い出せることはあるか?」
カスミ「そうだね……」
そして私は元居た世界の事をだんだんと思いついてきていた気がする。
カスミ「……大海町…私が住んでたところ……」
ハートのA「その後の情報は思い出せないのか?」
カスミ「うん……」
ハートのA「……じゃぁ、その町に行ってみたら?」
カスミ「行ってみるけど……」
ハートのA「じゃぁ、これを通ってね」
それは、何やらゲートのようだった。
カスミ「…ここが……私の住んでた地域……」
……すごく町は綺麗なんだな……
ハートのA「…コンビニ寄るか」
カスミ「コン…ビニ…?」
ハートのA「すごく便利なところ」
カスミ「へぇ……」
ハートのA「ちっ…ろくなものがない……」
私は棚にあった、食べ物に目が留まった。
ハートのA「…ハップラーメン……これ大麻成分入ってないよな…?」
カスミ「……これ食べてみたい…」
ハートのA「じゃ…昼ごはんに食べるか」
私はそのハップラーメンを食った。
カスミ「…すごく…おいしい」
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