解剖記録69番目 火事場のバカ力
伏黒「おらぁ!」
俺はその刀を振り回したが、肩が凄い疲弊する、重くはないんだがな…
虎徹「その刀貸せ!」
伏黒「ああ……」
虎徹は現役時代、刀のトラと言われていたな……
虎徹「……そっか、そういうことね…」
俺は後ろで援護するとして…
虎徹「現役の血が流れてく……」
そして変なことを言った。
虎徹「どうやって殺そうか……」
異形の腕の人「刀に妄想癖吹き込むなよ」
虎徹「おらぁぁ!!!」
その速さは尋常じゃないほど早かった。
????「ガァァ!!」
虎徹「チッ……一筋縄ではいかないか…」
頬に傷ができている、奴のドスに切られたのか…?
異形の腕の人「……むやみに切ったら傷が増えるぞ!」
虎徹「わかってる!」
異形の腕の人「なんでわかってるんだが」
虎徹「うっせぇんだよ!」
そして異形の腕の人は重い腰を上げた。
異形の腕の人「こいつはお前の手には負えない、それに、あんた、打っただろう」
????「なんのことだ?」
異形の腕の人「確信犯じゃねぇか……虎徹って言ったけな、貸しな」
虎徹「ああ……」
異形の腕の人「この刀はな…こうやって使うんだよ!」
異形の腕の人は構えた。
異形の腕の人「死んどけやぁぁ!!」
その刀の一文字切りが聞いたのだろうか、一瞬でそいつが葬られた。
虎徹「すっごい……」
異形の腕の人「傷ができるのは予想済みだ……」
そしてその傷が一瞬にしてふさがった。
伏黒「なんだ……その能力は…」
異形の腕の人「多分あんたらには到底理解できないな」
伏黒「そういうえば……嬢ちゃんたちは!?」
異形の腕の人「なんか運ばれていったが……」
伏黒「そうか……ハートのAが助けたのか……」
なぜか異形の腕の人は笑った。
伏黒「なんで笑ってるんだ?」
異形の腕の人「だって、あいつがあんなクソダサネーム付けるのか…」
伏黒「…昔からの付き合いなのか?」
異形の腕の人「まぁな……数十年前だっけな……その話はいいや、あいつに連絡しないとな…」
ハートのA「いますが?」
異形の腕の人「おっと…もういたか…」
ハートのA「終わったのか……カスミは無事だ」
伏黒「よかった……」
ハートのA「だがな……首元に刃物が入り込んでる…後遺症はあるだろう」
伏黒「あの時きちんと静止させとけば…」
ハートのA「いいや、あいつはよくやった方だ…」
虎徹「……どこでその刀の鍛錬をしたんだろ…」
ハートのA「さぁね、あいつも努力をしたんだろうな」
そして俺は誰もいなくなった三好組の本部を後にした。
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