解剖記録68番目 ドーピング
伏黒「……しかし、虎徹、お前が生き残ってるんだな」
虎徹「ああ、一応、影に隠れていた」
大橋「……後で話をしよう、まずは前の敵からだ」
俺たちは奥の扉を開けた、倒れていった嬢ちゃん、大迫、四月一日、風無…
伏黒「おらぁ!大和組だ!」
????「やっと来たか、遅かったじゃないか」
伏黒「何が遅かっただ、なぜこんなことをした」
????「金なためなんだよ!すべては金が解決するんだ!」
虎徹「それでバンカーの人たちを殺したのか!?」
????「バンカー…ああ、あの、人間のごみ溜めか……」
虎徹「このッ…」
大橋「虎徹、待て」
……殲滅命令が出てからじゃないとな……動けないんだ。
伏黒「それで余裕で人を殺すのか!」
????「ああ、極道ってもんはそんなもんだろう?」
大橋「極道を舐めてもらったら困る、それに今の世だ、カタギを守るのは俺らだと思わないのか?」
????「そんなの知ったこっちゃねぇ!」
そして奴はチャカを弾きやがった。その弾丸はおやっさんの腹を貫通した。
大橋「ぬぅぅ!?!?」
伏黒「この外道が!」
俺は奴に持っていた手榴弾で奴に投げつけた、その時に別の袋を投げた。
虎徹「おやっさんはこっちに!」
????「もらったァァ!!!」
そいつは、空中で手榴弾をキャッチし、こっちに投げてきた。そして手榴弾は弾け、一緒に投げた袋を巻き込んだ。
虎徹「あっつ!」
伏黒「どうだ!?あっつあつのガソリンは!」
????「すごい小細工だな……」
奴は服を脱ぎ、周りの炎を消していった。
伏黒「化け物かよ……」
????「小細工はよせよ、俺はお前に勝てない」
伏黒「そういうの、結末が分かってから言えよな」
力の差はある、だがお前と俺の背負ってるもんは違うんだよ!
伏黒「……正々堂ど…」
すると、後ろからチャカを弾く音が聞こえた。
鳳「……今度は頭を撃ち抜きますよ…」
伏黒「あー、今はやめてくれ、正々堂々と戦いたいんだ」
鳳「でも!」
伏黒「俺には背負ってるもんは違うんだわ、義理でも、人情でもない、愛情だ」
鳳「……死なないでね!」
そして1対1のセットが整った。
????「勇者気取りかよ…キッショ」
伏黒「お前は魔王ってか?笑わせてくれるな」
俺は何かが吹っ切れたかのように奴の前にステップで向かった。
????「早いなァ!伏黒ォ!」
伏黒「うっせぇんだよ、まずお前の臭い息を止める」
????「止めれるかなァ!?」
前に受けた傷が突っ張る……
伏黒「おらぁぁぁ!!!」
????「ぎゃはははッ!楽しいなァ!」
その時、奴の目の奥が曇った。
伏黒「……危!」
俺はすぐに奴の袖元から離れた。
????「冥土の土産にどうぞ?」
伏黒「チィィ!!」
俺の腹は奴の不意打ちのチャカで風穴を開けられた。
伏黒「ここで芋を引いてたらなぁ……大和組の恥じゃぁぁぁ!!!」
????「まだ動くか……サンドバッグに付き合ってくれないか?」
伏黒「お前は俺のサンドバッグダァァァ!!!」
俺はまだ動く、命の灯が消え失せるまで……
伏黒「死んでくれやぁぁ!!!!」
????「まだ死ねないナァァ!!!」
何だこいつ、血管が膨張してきてる……ドーピングか!
伏黒「…ドーピングか」
????「言い方が悪いな……戦闘強化ドリンクだよ」
……なに腰を抜かしたことを言って……
????「これを使え!」
すると後ろから刀が投げられた。
伏黒「…あの時の…」
異形の腕の人「ああ、それに、ドーピングは許せねーな」
そして俺は刀を持って、第二ラウンドに入った。
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