解剖記録55番目 埃
伏黒「……ドアに鍵がかかってるな…」
????「怖がって出てこないのかな……」
カスミ「大声出したらゾンビが寄ってきますよね」
伏黒「そうだな……無理にドアを壊しても来る……どうしたらいいんだ?」
カスミ「……針金持ってない?」
伏黒「どうしたんだ?」
カスミ「これって…鍵穴の奴だよね」
????「そうだが……」
鳳「仕方ないか」
そして鳳さんが針金を貸してくれた。
カスミ「……子供の時……家の鍵が内側から閉じられた時の経験が生きるわね」
伏黒「育児放棄」
カスミ「まぁ…そうだよね……」
鳳「……家族ってものを知らないんです?」
カスミ「いや……ちょっとひと悶着あってね」
鳳「そうなのか…」
カスミ「でも、私は生きてる、それだけでもいいんだ」
伏黒「…どうだ?」
????「俺は一階の奴を助けに行く」
伏黒「俺もついて行く」
鳳「私は…」
????「お前はここに色、カスミ君を助けるんだ」
鳳「はい!」
カスミ「……難しいな」
鳳「ちょっと貸して」
カスミ「いいけど」
すると、口にフラッシュライト、両手には針金を持って鍵を開け始めた。
鳳「ふはふは」
カスミ「……ここの学校綺麗なのね」
鳳「ふへー」
すると、ドアが開く音が鳴った。
鳳「これで!」
ドアを開けた、するとほこりがドスっと落ちてきた。
鳳「げほっ…げほっ…埃っぽいな」
床を見れば、足跡がくっきり見えるはずが、全然見えない」
鳳「もし踏んでたら固まってるんだよな」
するとポケットから何かを出した。
鳳「これで…」
カスミ「す…すごい」
鳳「……ここだ!」
鳳さんは跳び箱の一番上を開けた。
????「あっ…」
鳳「要救助者発見!」
カスミ「なにやって…」
するとゾンビがこっちに向かってきて来ている感じがした。
カスミ「なにやってんだよぉ!!!」
私は渡された刀で応戦しようと、試みた。
カスミ「おりゃぁぁ!!!」
刀は羽よりも軽く、そして空を切った。
カスミ「……軽い…」
接近戦は掴まれるリスクがあるが…その前に切ってしまえば…
カスミ「ひょあぁぁ!!!」
私はその刀を片手に、暴れまくった。
鳳「こっちに!」
????「は…はい!」
鳳さんが逃げたと見えた、このゾンビの大群…どうしようか。
カスミ「…何か役立つものは……」
雨水……投げてみるか。
カスミ「おりゃぁぁ!!!」
雨水入りの瓶は投げるのをミスって床にたたきつけてしまった。
カスミ「あれま」
だが、ゾンビが底を通ろうとしない。
カスミ「あれ……なんでだろう」
雨水が影響してる…よね。
カスミ「……一階行かないと!」
感想・レビュー・誤字報告あればできる限りよろしくお願いします!




