解剖記録53番目 任侠集団
伏黒「……だぁもう…外に出ても鼻にあの匂いがぁ……」
カスミ「わたしもぉ」
安藤「……まぁ、あんなにおい、こびりついてしまうよな」
激臭の中、外に出た……くっさ。
カスミ「でも…ここにいなかったよね」
伏黒「……この学校、見た感じ、広すぎるからな…どこにいるかわかんないぞ」
カスミ「だね……それに、夜になりそうだし…どうしたものか」
安藤「サーマルを使えばいいって話なんだけどね」
カスミ「…ヘリでか?」
安藤「ああ、空からの目はすごいんだぞー?」
カスミ「じゃ……」
安藤「また屋上でまた会おう!」
そして安藤さんが離脱して、私と伏黒さんと一緒にいた。
安藤「…聞こえるか?」
カスミ「……何か鳴ってますよ?」
伏黒「このためだったか、安藤」
安藤「ああ、少し改造している」
伏黒「…で?どうだ?サーマルには何人いるんだ?」
安藤「…ここにいるのはカスミ、伏黒、そして全く動かない人が3人、動いてる人は2人、その2人は何か持っているね……それで一人は銃を、もう一人はナイフだね」
伏黒「…三好組の奴らかは知らないが…どうだろう」
安藤「警戒していけばいいと思う」
伏黒「その二人組との距離は?」
安藤「ちょっとまってね…あんたらの居る階は3階だっけ、2人組は2階にいるね」
伏黒「わかった、近いんだな」
安藤「そうだ……間違って喧嘩ふっかけにいくんじゃねぇぞ?」
伏黒「ああ、面倒ごとにならないように頑張るぞ」
カスミ「それで、動かない人は…?」
安藤「各階にいるね、そっから近いのは……オカルト研究室だね」
カスミ「でた、あるにはあるけど活動してるかはわからない部活だ」
伏黒「つまりどういうことだ」
カスミ「息してるかどうか」
伏黒「じゃ…行くぞ」
私たちはオカルト研究室に向かった。
カスミ「……こりゃぁ…」
伏黒「すげぇな」
部屋の前に着いたが、上の窓はふさがれていて、ドアにはすごいお札が貼ってある。
カスミ「…これ、禁足地じゃないよね?」
伏黒「こんな世界でそんなの、言えたものじゃないぞ」
カスミ「だねー」
私はその扉を思い切り開けた、すると、中から女の人が十字架を持ってこっちに来た。
????「静まり給え!!!」
カスミ「いてぇぇぇ!!!!」
伏黒「ひょい」
カスミ「何で避けてるのぉ????」
伏黒「当たると痛そうだから」
カスミ「……まぁ…痛いけどさぁ…」
????「あれ……成仏しない」
カスミ「人間だよぉ」
????「本当?悪霊に取りつかれた人間じゃない?」
カスミ「悪霊に取りつかれてないよーほんとだよー」
伏黒「…思いっきりゾンビをみて興奮してるんだよな」
すると、奥の廊下から男の声が聞こえた。
????「おい!何をやっているんだ!」
最初は警備員かと思った、がそれに続いた無線がこうしゃべった。
安藤「二人組がそっちに向かっているぞ!」
そいつらが二人組の奴ららしい。
伏黒「あ?ただ人助けだ」
????「嘘をつくな、お前も三好組の奴らだろ」
カスミ「三好組……」
????「それに…若い女性をつけているって…どれだけ女が好きなんだよ」
伏黒「誤解してるようで悪いが、俺は大和組だ」
????「じゃぁ、その証拠、見せろよ」
伏黒「…つながるかな」
そういって、携帯電話を取り出して、誰かに電話をかけた。
伏黒「おやっさん、三好組とは別の組にお前ら三好組と言われているんですが」
そして、あるボタンを押した。
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