解剖記録5番目 大雑魚の大迫
カスミ「…まぁ…ねじは飛んでるかもしれないけど…」
健次郎「いや、飛んでるかもしれないじゃないんよ、飛んでるんだよ」
すると、遠くで悲鳴が聞こえてきた。
カスミ「…だれかゾンビの餌になったね」
健次郎「助けに行くぞ!」
カスミ「えええぇぇ!?!?」
私は近くにあった薬品を持って、悲鳴が聞こえた方向に向かった。
カスミ「もうこんな遠くまで…」
健次郎は足が速かった。50メートル走…絶対クラス1位でしょ…こんなの…おいつけるわけがないよ…
カスミ「えっさほいさ…」
私、一応胸が大きいんだけどね…それで走るの遅いんだよ…
カスミ「やっと追いついた…」
健次郎「…こいつにあれ投与してやってくれ」
カスミ「はいはい…」
????「ありがとうございます…」
カスミ「けがはないかい?」
????「はい…おしっこは一旦全部出ましたが…」
健次郎「…それでもヤクザかあんた」
カスミ「この方ヤクザなのですか!?私…誘拐される!?」
????「しないから…もし誘拐したら仁義外れとして粛清されますし…」
カスミ「まぁそうだよねー」
????「そういえば、兄貴分たちは…そっか、はぐれたのか…」
カスミ「…さっきまで兄貴分と一緒にいたの?」
すると、男の人は立ち上がって、お礼を言った。
????「助けてくれてありがとうございます…自分は大迫と言います」
カスミ「大迫…大迫ねぇ…」
健次郎「おい、なにか変な事思いついてないか?」
カスミ「大迫半端ないって!!!!」
健次郎「それがいいたいだけだろ」
????「おっとぉ…ここにいたかぁ…大迫ォ」
大迫「この声は…伏黒の兄貴!?」
伏黒「ああ、俺だ、あの災害はどうした」
大迫「いえ…見当たらないのですが…」
健次郎「あの…」
伏黒「この大迫を見ていたのか、感謝する」
健次郎「いえいえ」
大迫「俺の時と対応が違う…」
伏黒「お前は一生舎弟だ」
大迫「ヒィィ」
すると、笑いながらこっちに向かってくる影が見えた。
大迫「…きたよ…大和組の災害…」
伏黒「ああ、そうだな…四月一日」
四月一日「大迫ぉ…名前はぁ?」
大迫「はい!わたぬきさん!」
四月一日「腰が入ってないなぁ」
大迫「ふぎゃば」
カスミ「…腰が…」
伏黒「いいんだ、もうこいつはそういう奴だ」
健次郎「…いったん帰るか…」
伏黒「そういえば…あのアパートに住んでるんだっけな」
カスミ「はい、それがどうしました?」
伏黒「…高橋のおっさんから聞いている、お前、うるさいってな」
カスミ「その時は…スイマセン」
伏黒「いや、謝らなくてもいい、あいつは元半グレだからな」
カスミ「だってさ、健次郎君」
健次郎「はい!?」
伏黒「へぇ…これが息子さん…いい体つきだね…」
健次郎「どういたしまして…」
カスミ「…近くにゾンビさんが来てますけど…」
伏黒「ああ、そうだな。舐められたものだぞ」
すると、目に留まらない速さで、切り裂いて行った。
伏黒「サイコロステーキかひき肉か!どっちか決めな!」
ゾンビ「シヌキャヅ」
カスミ「…強い…」
そして、彼らが去った後、私たちはすぐに帰った、その場にゾンビが集まってくる前に、それに夜になるまでに…
カスミ「今日一日疲れたねー」
健次郎「だな…ここに泊めてもらえるなんて…」
カスミ「いやいいのよ、あっちはもうゾンビの収容施設になってるから…」
健次郎「…ゾンビあの拘束から抜け出してこないよね…」
カスミ「ああ、一応足と腕切っておくか?」
健次郎「ああ、安眠のために頼む」
私はゾンビの足と腕を切断した。
カスミ「…皮膚もろくなってるのね…それに、骨も…簡単に断ち切れるわね…」
すると、高橋のおじさんのぞうさんがポロリと落ちた。
カスミ「…落ちたわね…」
だから最初に誘拐したゾンビもなかったのか…
カスミ「…これって…人と同じで、酸素いるのかな…」
私はゾンビの鼻をガムテープでふさいだ。
カスミ「これで明日まで待っておくか…」
健次郎「まだ電気生きてるのな…」
カスミ「そりゃ…電気を使う人が減ったから、自然のエネルギーだけで生きていけるのよ」
健次郎「…この世界、本当なんですね…」
カスミ「どうしてこんな世界になったのかな…」
健次郎「まぁ、今は考えても無駄か…」
カスミ「ですね」
そして、私と健次郎は家で休むことにした。
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