解剖記録36番目 ヒキニート
ハートのA「…窓からのぞくか?」
カスミ「そんなの…できるんだ…」
ハートのA「まぁ…できるけど…トタン屋根がすっぽ抜けるかもしれねー」
私の胸に視線が映った。
カスミ「何よそれ」
ハートのA「いや…何でもない」
カスミ「沈めてやろうか…」
ハートのA「いや…沈めるのはやめてくれ」
そして私はヒキニートのいる家の窓に行くことにした。
ハートのA「それはそうとして…外の様子、どうだ?」
カスミ「え?そりゃサイコパスとかがうじゃうじゃしてるわよ」
ハートのA「ゾンビじゃなくか?」
カスミ「ああ、まれにゾンビ」
ハートのA「そりゃ…怖いな」
カスミ「まぁ…本当に怖いのは人間かもしれないね…」
伏黒「ずぼぁ!」
カスミ「…トタン屋根突き抜けたね…」
ハートのA「…落ちるときの声が癖になるんだけど…」
カスミ「まぁ、大丈夫でしょ、大和組なら」
ハートのA「大和組か…借金残りどれだけ残ってたんだ」
カスミ「どれだけ滞納してるのよ…」
ハートのA「ざっと5000万だけど…今の時代、お金はただの紙切れにしかならないよ」
カスミ「…現代の金融がストップしてるからね…」
そういう愛想もない会話をしていたら、そのヒキニートの家の窓に着いた。
カスミ「ここ?」
ハートのA「ああ、ここだ」
そして私は窓を覗いた。
カスミ「まったく人の気配がないけど…」
ハートのA「きっと押し入れにいるんだろう」
カスミ「…なんで?」
ハートのA「本人が入りたいのかな?」
カスミ「…変人だな…」
部屋の隅々まで見たら、気になるものを発見した。
カスミ「…ゾンビの血液かな…あれ」
青色の液体が置かれていた。
カスミ「…それにすごい機械があるし…どういう奴なんだ…?」
ハートのA「おいでてこーい?」
カスミ「…窓ガラス割らないでよね?」
窓をバンバン叩いていると、押し入れのドアが開いた。
カスミ「…押入れが開いた…」
すると、血まみれでぶっ倒れた。
ハートのA「くっそ…窓をぶち破るぞ!」
そして窓をぶち破った。
ハートのA「手遅れだったか…」
カスミ「死んでるぅぅぅぅ!!!!」
????「生きとる」
カスミ「生きてたぁぁぁぁ!!!!」
死んだかとびっくりしていた。
????「っ……」
カスミ「んあ?」
????「ピギャァァァァァ!!!!」
カスミ「なに急に逃げ出して!」
ハートのA「仕方ないな…追うぞ!」
そしてなぜか逃げだしたやつを追いかけていった。
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