解剖記録31番目 ベッドの上
……暇だ。
カスミ「だぁもう!!!暇すぎる!!!」
中村「仕方ないでしょう、足動かないんだから…」
カスミ「にしてもエコノミークラス…なんだっけ」
中村「エコノミークラス症候群ね…まぁ、その心配は大丈夫だと思うけど…」
カスミ「……私、わかったんですけど…お母さんじゃなかった…あれは…」
中村「…それは仕方がないよ…だって、実の親に殺されかけてるんだもんな…」
カスミ「ああ…猫とかいないのかなぁ…」
中村「猫?ここにいるけど?」
上谷「にゃー?」
カスミ「…なにその…ネコミミつけてるのは…」
上谷「ネコダヨー」
カスミ「よしよしよし」
上谷「ゴロゴロ…」
そして、つまらない日常を過ごしていった、
カスミ「…右足だったら動かせるよね…」
中村「ああ、動かせるはず」
カスミ「…でもな…右足動かせて、何ができるんだよな…」
中村「歩くことはできるぞ」
カスミ「まぁ、そりゃ当然か…」
中村「それに…伏黒っ地がおきないと…」
カスミ「…あの時かばってくれたんだ…」
中村「ああ、伏黒っち、案外に男だったんだな…」
大迫「伏黒の兄貴!」
中村「…組の人か…伏黒っちはまだ目が覚めてない」
四月一日「これ、やったのはどいつだぁ?」
わたしにもわかる、この人、ガチで怒ってる…
中村「ああ、婀娜の奴らだ」
四月一日「大迫ぉ…いくぞぉ?」
中村「やめておいた方がいい」
四月一日「どうしてなんだぁ?」
中村「…叩くときは一緒の方がいい」
四月一日「…そうだねぇ…」
大迫「にしても…屈強なのに…どうしてでしょうか…」
カスミ「私をかばって…」
大迫「…男だな…」
すると、ドアから和服の人が入ってきた。
組長「伏黒!」
カスミ「…あの時の…」
組長「…嬢ちゃんか…あの時は災難だったな…」
カスミ「あれは不慮の事故というか…」
四月一日「そうですよぉ…おやっさん…」
組長「…嬢ちゃんと俺の息子を傷つけたアヤは…返さないとなぁ…」
凄い威圧だった。
カスミ「…でも足が今動かない…」
組長「…そうか…医者!」
中村「中村です」
組長「この子の容体は」
中村「後2,3日が山場でしょうか…」
組長「ああ、わかった…四月一日、大迫、帰るぞ」
そして、連れを連れて帰った。
カスミ「…すっごいなぁ…」
中村「だね…すごい圧だった…」
そして、私はベッドの上で暇なので、ノートをまとめていた。
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