解剖記録27番目 鳥かご
私たちは外側にある鳥かごみたいなものを見に行った。
カスミ「…これか…」
周りはガラスでおおわれているようだけど…何か変な感じがした。
カスミ「監視カメラ…どうしてここに…」
上谷「知らないね…監視カメラがここにあるって…」
カスミ「…動いてるような気がするんだけど…」
伏黒「ああ、そうだな、まるで…俺らを監視するような…」
カスミ「…これ、ぶち破ったら警報音なるかもしれないし、ほっといた方がいいかもな…」
そう、これでゾンビとか来たら面倒だ。
カスミ「…帰るか…」
私たちは鳥かごの外側を後にした。
カスミ「…なんで監視するのか、知らないわね…」
上谷「ですよね…」
カスミ「…もしかしてだけど…私たちの活動データをほかのところに売ってるとか…ないよね?」
伏黒「…それも可能性としてはあるな…」
健次郎「それはそうだけど、なんでお前の首に首輪がついてるんだ?」
カスミ「…え?」
私の首を触ったら、何やら無機物のようなものがあった。
カスミ「いつの間に…」
健次郎「…今頃気が付いたのか…俺もついてるんだ」
伏黒「…みんなついてるようなんだよな…」
カスミ「なんだろ…」
私は嫌な予感がした。それは…何かが裏にあるって…
カスミ「…これ、取れないよね…」
上谷「見せて……これ。無理やり外したら爆発するね…」
カスミ「それじゃ…死ぬまで…」
健次郎「冗談きついな…」
上谷「…マスターキーがあれば別なんだがな…」
カスミ「それって…」
上谷「…外にあるのかもな…」
カスミ「そんなの…ゲームの世界でしか聞いたことがないんだよな…」
上谷「…この出来事をゲーム感覚で見てる大人がいるって私は踏んでいる…」
カスミ「それが…私の親かもしれないって…」
上谷「そうだ」
急に首元が締め付けられていくような感覚があった。
カスミ「……」
私は誰かの駒なのか…?
カスミ「あ…ああっ…」
私は…死にたくない…いやだ…
カスミ「どうして…」
…なんで…なんで…どうして?
上谷「むぎゅ」
カスミ「…あれ…」
嫌…じゃない…
上谷「自分一人でかかえこむなー」
…そうか…仲間がいるんだ…
上谷「おりゃー」
そうだ…私は…ゾンビが好きな…人だ…
カスミ「ありがと…」
伏黒「なんだ、俺らもいるじゃんか」
強い一撃が私の背中を叩いた。
カスミ「いて…もうこりゃ!」
伏黒「いたいいたい……」
カスミ「…もう…人にはとらわれない…」
そして、私は外に出るために、どうするか、考えた。
カスミ「…鳥かごの上側って…開いてないよね…」
伏黒「たぶんな…逆に上から脱出した方が、ばれにくい」
カスミ「…なんか…破壊できる道具はないよね…」
伏黒「ロケットランチャーがあればな…」
上谷「…簡単に爆弾は…作れるんだけどね…材料が…」
カスミ「…ここ一帯で手に入らないもの…ね」
上谷「ああ、そうだ……地中には鳥かご埋められてないよね…」
カスミ「確かに、地中からだと、ガラスの部分がないかも…」
伏黒「だけど、酸素とかが足りなくなるぞ」
カスミ「…どうやって出ればいいんだ…」
もうここで餓死するまで…ここで暮らせってことかな…」
カスミ「……人肉喰うのは…だめだよね…」
伏黒「…そこまで行ったら、さすがにやばいぞ」
カスミ「だよね…」
資源は限られてるんだ…よく考えて行動しないと…
カスミ「……」
伏黒「万事休すか…」
カスミ「だね…」
ここから出ることは、難しい、けれど出たい、それで親に会いたい。
カスミ「……どうするんだよ…」
もう、私は動く気力がなかった。
伏黒「もうお前は休め…思い詰めているだろうが…休んだ方がいい」
カスミ「わかった…」
私はそのままベッドに直行した。
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