解剖記録23番目 匂い
安藤「それはそうとして…お前ら血生臭いぞ」
カスミ「あれ!?」
上谷「におってあげます…確かに血生臭いですね」
安藤「どんな修羅場くぐってきたのやら…まぁ、後の調査、どうしようか考えてるけど……ありゃなんだ」
下を見ると、修道院から化け物が出てきた。
カスミ「あれって…ゾンビ…じゃないよね…」
安藤「ったく、どこのゲームだよ!」
安藤さんが乗るヘリは墜落しそうになった。
安藤「…プロペラがやられちまってるな…これじゃ帰れないぞ」
カスミ「上谷、これ直せる?」
上谷「いや…ヘリコプターは重心の影響でね…無理なんだよ」
カスミ「…やっぱり来るか……逃げるのもいいが…その時にやられるかもな…」
安藤「これ、もってけ」
安藤さんはヘリに積んであった武器を渡してきた。
カスミ「おっもいね…これ」
安藤「そうだろ…これ、私は二丁もてるがな…」
普通なら肩が外れるんだけど…二丁はさすがにすごい…」
安藤「ほら、ぼさっとすんな!」
私たちは化け物に向かって銃の引き金を引いた。
カスミ「アバババババ」
上谷「ぐえぇ」
カスミ「うぇいうぇい…うぇいうぇい…」
安藤「…馬鹿になってるがな…まぁ…私一人でも…」
化け物はさすがに銃弾の雨には勝てなかった。
安藤「…ヘリはもう使い物にならないか…」
カスミ「…どうします?」
安藤「カスミちゃんの家まで、そしてヘリが来るまで待機かな…」
カスミ「そういえば、操縦席の人は…」
安藤「破片で死んじまってるよ」
カスミ「…ほんとだ…顔がなくなってる…」
安藤「…じゃ、ここから歩くか…」
カスミ「はぁい」
四月一日「俺は組に帰るねぇ」
大迫「待ってください!!」
カスミ「…楽しそうだね…」
安藤「…友達か?」
カスミ「いえ、恩があるだけで…」
安藤「恩は大切にしろよ」
カスミ「いえいえ、助けて助けられての関係ですから」
上谷「……」
カスミ「どうしたんだ?」
上谷「いや…きれいだった場所が…こんなにも一瞬で地獄に代わるなんてねって…」
カスミ「…後で行くぞ…だから…いったん家で休め」
上谷「…そうだね…過去は悔やんでも、変えられないんだから…」
安藤「どうした?」
カスミ「大丈夫です!」
そして、私たちは家にいったん帰った。
安藤「お前ら…武器という類…これしかないのか…」
健次郎「これしかないんですよ」
安藤「…後で武器を支給しとく、大事に使えよ」
健次郎「そうですか!?サイン付き?」
安藤「サインは付かないけどね…っと、お迎えが来たようだ、じゃ、サラダバー」
カスミ「…あの人最後にネタぶっこんできたね…」
健次郎「だね…」
伏黒「風呂…探さないとな…」
そうか、風呂か…この付近に銭湯あったっけな…
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