解剖記録21番目 修道院
カスミ「おはよー」
健次郎「おは……いてて…」
カスミ「まだ治ってないのね」
健次郎「そりゃ、人間だからな」
カスミ「銃創の痛みはやんだけど…少し違和感がするね…」
伏黒「ううっ…」
カスミ「大丈夫ですか!?」
伏黒「徹夜しすぎた…」
カスミ「ゆっくり寝てください」
伏黒「恩に…きる…」
そのまま熟睡していった、そして私たちは町はずれにあると言われている修道院を訪れることにした。
カスミ「…どうやって行く?」
上谷「修道院…私訪れたことある…」
カスミ「へぇ…案内役として連れて行ってもいいか?」
上谷「いいよ…」
カスミ「で…その後のメンバーはどうしようか…」
伏黒「…あいつら呼ぶか…」
カスミ「あいつらって…」
伏黒「ああ、大迫と天災だ」
カスミ「…四月一日さんの事を天災って…いってるんですね…」
伏黒「ああ、そうだ」
そして、電話をして十分後に大迫達が到着した。
大迫「あれ…伏黒の兄貴…死んでる!?」
カスミ「いや、徹夜して寝てるんだってさ」
大迫「…伏黒の兄貴は徹夜するときはするんだな…」
カスミ「それで…四月一日さんは…」
四月一日「ああ、永遠の舎弟の大迫を連れてきたんだぁ」
カスミ「…いつものようで安心した…」
そして、私たちは修道院に着いた。
カスミ「…中にはさすがに人はいないよね…」
修道院に入った瞬間、嫌気がさした、窓から青い木が飛び出していて、壁には修道院にいた人たちの血があった、ここの修道院は子供の養護施設も併設しているから…もうこれ以上考えないでおこう…
カスミ「…ひどい惨状ですね…」
四月一日「だねぇ…サイコがやったわけでもなさそうだよぉ」
カスミ「…上谷、道案内頼む」
上谷「はい……こっちに養護施設ありますね…そしてこっちには教会、そこには楽しいものはないので…」
カスミ「へぇ…そんなこと知ってるんだ…」
上谷「一応、私、ここの修道院出身なんですよ」
カスミ「そうなんだ…だからこんな詳しいんだ…」
上谷「それで、OBとして呼ばれたり…それで、もう完璧です」
カスミ「…養護施設に行ってみるか…」
私たちは養護施設に足を運んだ。
カスミ「荒れてるわね…何があったのかしら…」
上谷「私がいた時は…こんなあれてなかったのに…なんで…」
四月一日「…これ、誰かのノートだよ…」
大迫「私が読みますね…」
9月26日
先生がこういった、近々、サタンの襲撃が来るって…それで私の周りがどんどん行方不明になっていっていた。そして夜中にはなく子もいた。こわいよ…おかあさん…
9月27日
最初いた52人は、今日になって34人に減っていた、理由はわからないけど、集団脱走だと先生は言っていた。そんなことはできないはずなのに…私は本当は…真実を知っているのに…そして私は夜に動き出した。そして手に入れた情報はある、サタンというのは、先生の皮を被った白い服を身にまとった人たちだった。そして私はそのことがばれて、地下牢に入れられた、これとペンを持って…
9月28日
こわいよ…たすけて…まいちゃん…かんたくん…レイちゃん…ローズちゃん…
大迫「ここでノートは終わっている…でもなんでこれがここに…」
カスミ「…地下牢…知ってる?上谷」
上谷「……誰のなんだ…これ……」
大迫「これ…名前は…書いてないな…でもなんで上谷さんの名前が…」
上谷「…私は…実はなんだけど…この半年前、出た人なんだ…」
大迫「…だから上谷さんを知ってる人が書いたんですね…」
上谷「ああ、筆跡からして…女子だね…知り合いの女子がいっぱいいるからね…どうなんだろ…」
カスミ「…地下牢の存在は知らないってことか…」
上谷「ああ、それで、私のお父さん…とはいっても養子のお父さんだけど…引き取られて…苗字を一緒にしたんだ…」
カスミ「…そうか…わかった、地下牢を探すぞ…」
私たちは養護施設の中を調べ漁った。
カスミ「あった?」
上谷「なかった…どこにも…」
四月一日「…教会のほうじゃないのかなぁ…」
大迫「まぁ、そう考える方が自然ですよね…」
上谷「…教会…用があるとき以外は入るなって…いってたんだよな…」
カスミ「…教会行ってみるか…」
私は教会に入っていった。そしてファーストインプレッションは…血生臭い匂いと血が凄い塗りたくられていた。
カスミ「……上谷は見ない方がいい…」
上谷「どうしてですか…」
カスミ「…………だめだ…」
四月一日「おお…すごいなぁ…」
大迫「私は上谷さんの護衛をしておきます」
カスミ「ああ、よろしく頼む」
私は教壇の上にある死体を詳しく見た。
カスミ「……死んでから数日だね…でも外傷は脚と腕…首…胸だね…針みたいなやつで刺されてる…」
四月一日「…教会の人でも…カタキを殺したんだ…許さない…」
明らか様に死のオーラがこっちまで来ていた。
カスミ「…どこにあるんだ…地下の入り口は…」
そして、私は石造の下にあった地下の入り口を見つけた。
カスミ「…四月一日さんはここでスタンバイしておいてください…」
四月一日「わかったよ…何かあったら…河童だよ?」
カスミ「ああ、わかった…」
地下に続く階段はじめっぽく、暗かった。
カスミ「……」
むやみに声を出せば、敵に気が付かれるかもしれないし…
カスミ「いて…」
私は何かにぶつかった、ドアだった。
カスミ「…開けるか…」
私はドアを開けた、その景色は…最悪なものだった。
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