解剖記録20番目 屍魏化
安藤「…本当にすまない」
カスミ「いえ、内臓とか撃たれたらさすがに死んでましたけど…足なんで、数日で歩けるようになると思います」
安藤「そうか、ならよかった…」
そして、夜になったと同時に、ピンポンが鳴った。
カスミ「なんだろ…この時間に…」
地域の子供でもないだろうし…誰なんだ…?
上谷「私が…」
ドアを開ける前に、のぞき窓から外の様子を見た、そして見たのは、ゾンビの姿だけど、自我を保っている男の人だった。
上谷「…ゾンビ…いますぅ…」
安藤「わかった、私が出よう」
安藤さんは銃を片手に、ドアを慎重に開けた。
????「助けてぇ!!!」
安藤「手を上げろ!」
????「俺はゾンビじゃないんだ!」
しゃべるゾンビ…初めて見たな…
安藤「…膝を床に、手を上げろ」
????「はい…」
安藤「…よし、中に入れ」
その容姿は、死にそうだけど、死にきれない人の感じが凄いした。
カスミ「あの…ゾンビ…ですよね…」
????「人間ですよ!?」
カスミ「…鏡…見たら?」
安藤「はいはい…これですよーと」
????「あれ…肌が…青白い…それに…血が…青い…」
カスミ「…半分ゾンビで半分人間なのかな…」
安藤「そう考えた方が…いいね」
カスミ「すこし血液とるよー」
私はすぐに血液の検査をした。
カスミ「…やっぱり…人の血の成分とゾンビのウイルスの成分が…やっぱり、あんた、ウイルスに感染してるけど、自我を保っている、私にはわからない事ばっかりだね…」
????「そんな…」
カスミ「…いったんこれを打ってみるか…」
私はウイルスの進行を抑える薬を打った。
カスミ「…効き目は…なさそうだね…」
????「…もう…人にはゾンビとして言われながら生きていかないと駄目なのか…?」
カスミ「いや、お前は人間だ、だって、自我があるんだもん」
????「でも…いつゾンビになるか、わからないんだよ…?」
カスミ「その時は…その時だ…」
そして、半分ゾンビ、半分人間の現象のことを、私は屍魏化と呼ぶことにした。
カスミ「…レポート書かないとな…」
安藤「私は基地に帰る、なにかあったら、電話をしてこい」
カスミ「わかったよ…」
伏黒「…俺はおやっさんに電話しないと」
カスミ「おやすみー」
そして、私は昨日、今日あったことを日記に記した。
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