解剖記録15番目 錆
カスミ「…包丁、買いに行かないとな…」
包丁は私が一人暮らししてから、使っているから錆錆だ、今ショッピングモールに行くのはリスキーだけどね…
カスミ「…上谷に行かせても、危険だよな…」
今の情勢、ネットスーパーは機能してないだろう、となると、とってくるしかないか…
カスミ「さすがに一人じゃ、心細いか」
健次郎「…何だろうな…バーナーが欲しいな…」
カスミ「どうしたのー?」
健次郎「ああ、溶接用のバーナーが欲しいなって…」
カスミ「じゃ、ショッピングモールに行こうよ」
健次郎「まぁ…バーナーはあるかもな…」
カスミ「じゃ、行くぞー」
健次郎「ちょっと待ってな…」
カスミ「なんだ?」
健次郎「バックパックの準備だけさせてくれ」
カスミ「…弾がないと話にならないよね…」
健次郎「それに、弾、補充しないと、無くなるぞ」
カスミ「…それって、どこで買ったのよ」
健次郎「ガンショップだね…まぁ、サバゲ―の奴だけど…」
カスミ「…ゾンビの皮膚は柔らかい…」
健次郎「ああ、だから簡単に貫通するんだ」
カスミ「…まぁ、いくぞー」
そして、静かに、近くのショッピングモールに行った。
カスミ「…ゾンビがたくさんいるね…」
健次郎「…弾無くなるな…これ」
カスミ「そうだね、戦闘はなるべく避けよう」
そして、包丁のある所は…2階か、それに、なにかイベントでもやるつもりだったのだろうか、ピアノがステージに置かれていた。
カスミ「間違って触ったら…ゾンビが来てしまうな…」
健次郎「まぁ、ピアノ線は有能だからとるけどね…」
カスミ「でも危険だよ?」
健次郎「そうなんだよな…後で来た時に上谷に頼むか…」
そして、私は包丁を、健次郎はバーナーとその燃料を持って、ショッピングモールを出ようとした、その時だった。
ラジオ「○○市は危機的壊滅です、該当地区にお住まいの方は避難して下さい」
カスミ「まっずい」
その音声を聞いたゾンビは、私たちの方向に来た。
カスミ「ラジオもいいな…とってくる…とはいっても手が届くんだよな…」
健次郎「とにかく、捕まれ!」
カスミ「どこに逃げるのよ!?」
健次郎「あるじゃねぇか!逃げる場所が!」
そして、私を肩車して、一階のピアノに飛び込んだ。
健次郎「ガッ…大丈夫か!?」
カスミ「そっちこそ大丈夫?」
健次郎「少し骨が砕けただけだ!」
そして、走って、ショッピングモールを出た。
カスミ「…医者がいないと…まずいな…」
健次郎「これぐらいの骨折…一週間ぐらいで治る…だから大丈夫だ」
そして、私は家に帰った。
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