解剖記録144番目 世界改変
ハートのA「さて……ここまでくれば大丈夫でしょ……」
カスミ「いつ世界を書き換えるの……?」
ハートのA「せっかくなら、みんな起きてる時間帯にしたいよね」
カスミ「ですね……それじゃ、明日の朝に……」
ハートのA「りょーかいの五郎丸」
そして私は朝まで眠った、この世界に終止符を打つために。
翌日
カスミ「おはよー」
伏黒「……どうしたんです?」
ハートのA「どもー」
カスミ「きたんだ」
ハートのA「昨日の夜、カスミがこの世界を書き換えるのを妨害する機械を壊したんだ、それで、どうするんだ?この世界を書き換えて、新しい世界に行くか」
伏黒「俺は賛成だ、上谷は?」
上谷「待ってください、それって記憶もなくなるってことですよね」
ハートのA「いいや、記憶は引き継いだままだよ」
上谷「そうですか……なら行きましょー」
カスミ「元気だな……なら始めるか」
ハートのA「はいはい……なら目、閉じといてね」
そして周囲の温度の感覚がなくなっていって、次第にみんなの気配がなくなっていった。
カスミ(はぁ……みんなに会えるのかな……どうなんだろ)
そして、感覚が復活したのは、ほんの数分だった。
カスミ「……もう目を開けていいのかな」
私は目を開けた、私はなぜか知らないが机に突っ伏していた。
カスミ「あれ……私は何をしていたんだろうか」
目の前にはゾンビは血を栄養にしているのか、それに性欲があるのかどうかを記した紙があった。
カスミ「……これって」
その紙には、私が今までしてきた行動をまとめた日記が置かれていた。
カスミ「そっか、私は元の世界に戻ってきたんだ」
するとドアのノックが激しくなり始めた。
カスミ「また隣の高橋さんが怒りに来たのかな」
静かなはずなんだけれど……どうしてノックをしてきたんだ?
カスミ「また騒いでしまいました…か?」
それは右腕がないゾンビではなく、健次郎さんだった。
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