解剖記録139番目 昔の感覚
伏黒「そういえば、瞑だっけ、未成年っぽかったが」
茂範「人を見た目で判断したら駄目だ、ああ見えてゴスロリかもしれないし、ピチピチのOLかもしれないし、どっちみちわかんねーよ」
そしてバイクのアクセルを回して下水道施設に着いた。
茂範「ここやな、さて、ドア蹴飛ばしたらすぐ外道の腕と膝を打ち抜いてくれや」
伏黒「ああ、分かった」
その時、俺の頭の中に昔の風景が流れ始めた。
伏黒「……ハァ……ハァ……」
舎弟「全部やっつけましたか……お疲れ様です、伏黒の兄貴」
伏黒「ああ……危ねぇ!」
舎弟「えっ」
伏黒「てめぇこのクソッタレがぁぁぁぁ!!!」
外道「ぐふぉあ……」
伏黒「……クソが……クソッタレガァァァァ!!!!」
茂範「大丈夫か伏黒ちゃん」
伏黒「ああ、少し……」
茂範「お前、少し無茶してるだろ」
伏黒「……いいや、妹の事を思い出してな」
茂範「そうか、妹を守るために……極道の世界に飛び込んだんだよな……でも……やめとこか」
伏黒「妹……守れなかったな……」
茂範「涙腺大丈夫か?突貫工事で治してやろうか?」
伏黒「……大丈夫だ」
そして俺らは目の当たりにする、本拠地でたむろをする、結晶の生えたでかいゾンビを。
伏黒「まさかな……ここの所有者はカスミの……」
茂範「はよ打ち抜かんかい!」
伏黒「そうだったな!」
周りの外道の膝と手を破壊したが、クソでかいゾンビは倒れなかった。
茂範「そりゃそうだよな!」
伏黒「怪物が……」
ハートのA「やっぱ、ついてきてて正解だったな」
瞑「死の匂いが匂ってましたので」
伏黒「……そうか、なら共闘かな……?」
ハートのA「足手まといにならないようにね」
瞑「そうですよ」
茂範「情緒読めないんだよな……」
そして俺はヘイトを集める係になった。
伏黒「こっちやぞボケ!」
奴の眉間に銃弾を撃ち込んだ、そしてその後ろからハートのAさんが黒いものを投げた。
ハートのA「爆ぜろ!」
そして背中に黒いものが付いた途端、爆発し始めた。
伏黒「うおっ!?」
瞑「カバーします」
伏黒「ありがと……」
そして怪物はいなくなっていた。
伏黒「……何があったんだ……?」
ハートのA「ほら、今すぐ会いに行ってきたら?」
伏黒「でもどうやって……」
ハートのA「よっこいしょ!」
ハートのAさんは配線に素手で手を突っ込み、なにかをいじった。
茂範「痛そうだな……」
そして壁からエレベーターが現れた。
ハートのA「はい、どうぞ」
茂範「すっげぇ……」
伏黒「行くぞ!」
そして俺はカスミと再会したわけだ。
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