解剖記録137番目 GPS
カスミ「これって、下に降りる方法ないよね……」
????「ないよ……どこにも出口はないんだ」
カスミ「なら私は何処から運ばれてきたっていうね」
????「それは……知らないけど……でもパーンっていう音は今まで鳴らなかったな……」
誰なんだろう……
カスミ「この穴って……下まで続いてるのか……?」
????「多分、落ちていった人たちが物語ってるよ」
カスミ「じゃ……あの子もこの穴から……」
????「あの子って……?」
カスミ「特徴になるもの……髪飾りが確か……何かの葉っぱ付けてた……」
????「多分笹竜胆紋だね……その髪飾りを付けてるのは……村上……」
カスミ「なんでそんな私にわからない言葉を話すのよ」
????「家紋とか……調べてるからね……」
その時、どこかから壁がぶち破る音が漏れ始めた。
カスミ「……どこからなんだろう」
周りを見渡したら、崩れかけの壁があった。
カスミ「ここか……」
私は壁をはがし始めた。
????「この建物はコンクリートでできてるんだ……」
カスミ「でも、助かる確率が0なら、1%でも作るってのが……人間だろう」
伏黒「カスミ!」
茂範「ダイナマイトで吹っ飛ばすところだったわ」
カスミ「……壁をぶち破ってきたのか……」
伏黒「ああ、老朽化してたからな、時の経過様様だな」
????「……ヤクザ?」
伏黒「そうだが……」
????「お金の取り立てじゃないよね……」
茂範「今はお金ちゃう、命や」
そして壁を崩し、建物から離れた。
伏黒「カスミと……この子だけか」
茂範「1対1を作ってたんか……」
伏黒「そうだな……」
カスミ「……どうやってここにこれたんですか?」
伏黒「俺も気になってた所だ、どうしてわかったんだ?行く候補地のところじゃないところを……」
茂範「あー、なにか赤いランプついてただろ」
カスミ「たしか……ついてましたね」
茂範「あれGPS装置だな、今GPS生きてるのはすごいが……な」
そして私は茂範さんたちに今さっきあったことを話してくれた。
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